ひびレビ

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「劇場版ポケットモンスター みんなの物語」を見て

2018-07-14 00:00:01 | テレビ・映画・ドラマ
「劇場版ポケットモンスター みんなの物語」を見ました。

 昨年はサトシとピカチュウの出会いの物語でしたが、今年はタイトルどおり間違いなく「みんなの物語」でした。フウラシティに偶然集った年齢も経歴もみんなバラバラのトレーナーたち。そんな「みんな」1人1人の物語が、やがて1つの大きな物語となっていく。みんなで作る、みんなが作る、みんなの物語。それが今年のポケモン映画だったと感じました。

 そういったこともあってか、サトシも出番は例年に比べるとやや控えめだったように感じます。目立ちこそすれ、あくまでも「みんな」の中の1人という立ち位置だったように感じました。
 しかしそれでもサトシはサトシ。ポケモンと一緒にいれば何でも出来ると、真っ直ぐな瞳で堂々と宣言する様は、彼が経験してきた旅の長さと物語を感じさせてくれました。他の誰でもない、サトシだからこその説得力だったと思います。
 そして相変わらずのスーパーマサラ人っぷりも健在です(笑。ゼラオラの電撃喰らって気絶こそすれ、メリープになめられた時のくすぐったさで起きるとか、相変わらず半端ないです。
 
 今回はサトシのポケモンとして登場するのはピカチュウのみ。お馴染みの映画タイトルがドーンと出てくる時のいつもの音楽も無ければ、個人的に大好きな「みんな出て来い!」も無いのは寂しいですが、ただいつものポケモンに関する説明は上手いこと入れてきたなと感じました。
 そのピカチュウの相棒感が良かったです。とあるイベント時に、サトシが苦しんでいるバンギラスを指定した場所に誘い出して欲しい、とピカチュウに頼むシーンがあるのですが、この時ピカチュウが「まったく、無茶言ってくれるなぁ!」みたいな感じの表情と声が凄く良い。


 今回特別前売り券にもついてきた、伝説のポケモン・ルギア。映画本編への登場はフーパ以来となります。あの時も出番は僅かでしたがカッコいい様を見せてくれましたね。
 そして今回も出番は僅かですが(汗。ただ、それでも終盤満を持して登場してくれた時の嬉しさと安心感で思わず涙が溢れました。まぁ基本終盤は泣きっぱなしだったんですけどね(涙。このサトシが、果たしてルギア爆誕やフーパの出来事を経験しているかは分かりません。それでも、それでもルギアがサトシ&ピカチュウを見て「相変わらず元気そうだな」みたいな感じで微笑む様がもう最高すぎて・・・また見たくなってきたなぁ・・・ルギア爆誕。

 また、映画館で配信されている幻のポケモン・ゼラオラも登場。何というか、あまり幻感の無いポケモン、どちらかといえばルカリオに近い感じがするなーと感じ、正直映画を見るまではあまり注目していませんでした。
 しかし!ピカチュウとはまた異なる電撃音!これがとにかくカッコいい!雷の如く瞬時に駆けつけてくる様はとてもかっこよく、頼もしかったです。EDの一枚絵もまた良かった・・・
 ただ、正直ゼラオラに関してはもう1つ何か欲しかった気もします。カッコいいんだけれども、物語として何かあと1つぐらい欲しかったような・・・何かは分かりませんが、やや物足りなさを感じているところもあります。

 また、今回出てくるのは基本的にカントーやジョウトのポケモンがメインなのですが、その中にしれっと混ざるラランテスの存在感たるや。何でラランテスなんですかね?
 あと、ネイティオも良い味だしてましたね。いつの間にか部屋にいるシーンでは、置物かと見間違うくらい動かず、朝カーテンを開けたら窓の外に目を開けて立っていたりと、とにかく存在感が抜群のポケモンです。EDのネイティオには笑いました(笑。

 他にも意外と小さいキマワリや、終盤もう一度くらいは出番が欲しかったバンギラスなんかも印象的ですね。


 サトシやルギア、ゼラオラ以外にも魅力的なキャラクターが集うのがこの映画。何といってもリサが可愛い!・・・と思う気持ちもあるんですが、正直リサも好きなんですけど、トリトの研究仲間のアフロっぽい髪型の人が良い人すぎてもうね・・・
 人付き合いが苦手で、人前では上手く喋ることが出来ない研究家・トリト。彼もこの映画の主役の1人なんですけども、その性格ゆえか他の研究仲間からは嫌われていました。が、唯一アフロっぽい人だけは、誰よりもポケモンを愛する彼の姿勢を尊敬し、トリトが意を決してみんなへの頼みごとをした際は、誰よりも先に何をすれば良いかと尋ねてくれて・・・いや、ここまでカッコいいとは全くもって思いませんでした。この映画にモブキャラなんていない。そう感じさせてくれるキャラクターの1人だったと思います。

 弟のためにイーブイを捕まえに来たリサ、ゼラオラを守ろうとする少女ラルゴ、ポケモンを避けるおばあさんヒスイ、ホラ吹き男のカガチ、そしてトリト。彼、彼女らみんなにもドラマが用意されており、そのドラマがどれもこれも涙腺に来るわ来るわ・・・再び走り出そうとするリサとか、ヒスイが右手だけ手袋をしている理由とか、カガチとウソッキーのあのシーンとか、もうどれもこれも泣かせに来るんですよ・・・
 あ、ラルゴの父であるオリバー市長のゼラオラへの態度を見た時「敵か・・・!?」と思ってすいませんでした(汗。めっちゃ良い市長さんだった・・・


 「いや、ネイティオのサイコキネシスで何とかなるんじゃ・・・」とか、内心ツッコミを入れていたシーンもあるにはありましたし、やっぱりサトシにもっと活躍して欲しい!と思う気持ちもありますが、とても楽しめた映画でした。本当に、ポケットモンスターを愛するみんなの物語になっていたと思います。良い映画でした・・・




 ・・・そして!EDが終わった後の来年の映画予告!「去年はカントー、今年はジョウトのポケモン大目だったから、来年はホウエンかなー。グラードン、カイオーガのどっちだろうなー」・・・などと考えていた時、何やら泡がスクリーンに映し出される。でも色がただの水ではないっぽい。はて・・・

 ・・・からの、あの声!あの目!あのタイトル!いやーテンション上がりましたね!まさかまたスクリーンで聴ける日が来ようとは!リメイクになるのか、ベースにした別物になるのか分かりませんが、とにかく楽しみです。あぁ、来年も映画館に行こう・・・



余談
 部下「市長!町が大変です!どうしましょう!」
 市長「ポケモンパワーだ!」
 そんなさも当然のように言われましても・・・と、この映画で一番ツッコミたくなったのが、こんな感じのシーンでした。
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