戦姫絶唱シンフォギアGX 第6話「抜剣」
かつてキャロルの父は、人々がわかりあうためにも世界の全てを知ることが必要だと語っていた。父と共に薬草を採りに野山を歩いた想い出を力に変え、キャロルは万象黙示録の完成を果たそうとする。
復活したギアを身に纏った翼は「逆襲するぞ」とクリスに告げ、共にアルカ・ノイズ殲滅を図る。一方で何も纏っていない調と切歌がモニターに映ると、マリアは「男共は見るな!」と一喝。
弦十郎たちが目をつむるのは分かりますが、何で未来は響の目を覆ったんでしょうねwまぁ確かに後半の歌声はすごくイケメンでしたけどもw
ともあれ今の翼とクリスならばやってくれるはず。ユニゾンしつつ戦う2人のギアは、単なる修復に留まらず、バリアフィールドの調整によりアルカ・ノイズの解剖器官に触れられても持ちこたえられるようになっていた。アルカ・ノイズを瞬く間に撃破した2人はミカを狙うが、その攻撃を防いだのは何とキャロルだった。手ずから防いだキャロルは「俺の出番だ」と、2人の相手を自分がするといい、ミカは計画遂行のために撤退させる。
「その風体でぬけぬけと吼える」キャロルが少女の風体で戦えるのかと疑問を抱く翼に対し、キャロルはなりが理由で本気が出せなかったと言い訳されるわけにはいかないと、空間から「ダウルダヴラのファウストローブ」を取り出す。アウフバッヘン波形に極めて近い反応が検知されたその竪琴を、キャロルは聖詠も無しに起動させてその身に纏うと、キャロルの身体は大人へと成長した。キャロルは「これくらいあれば不足は無かろう」といって戦闘を始める。翼は「大きくなったところで!」と応戦する。
「ダウルダヴラ」というのはケルト神話に出てくる神様だそうで。検索しても基本ゲームの情報しか出てきませんでした(笑。そして「大きくなったところで!」という翼さんと、「張り合うのは望むところだ!」というクリス。翼さんが大きくなったことに対して苛立ち、クリスが張り合える・・・何がとは言いませんが、直前のキャロルの描写と合わせて、翼さんへの挑発にも見えてしまいます(汗。
だが想い出を力に変えたキャロルの力は圧倒的だった。キャロルやオートスコアラーの力の源は「想い出」の償却。オートスコアラーたちは他者から奪ったものを力と変えているが、数百年永らえたキャロルの想い出は膨大。力を使えば使うほど、想い出が燃え尽きて失われるにも関わらず、キャロルはその力を振るう。
キャロルが繰り出す糸や、火や水、風などの錬金術により圧倒される翼とクリス。追い詰められた2人だが、ギアに搭載された「アレ」を試すくらいにはギリギリ体力が残っていた。キャロルは翼たちの全ての希望をぶち砕くべく、その発動を待ち構える。
翼とクリスはギアのペンダントを取り外して「抜剣!」と叫ぶ。するとペンダントが変形し、2人の胸に突き刺さった。そして2人は、かつての響のように黒い衝動に飲み込まれ始める。
イグナイトモジュールは、シンフォギアに搭載された絶唱、エクスドライブに続く「暴走」機能を人為的に引き起こし、それを心と叡智で制御することで、更なる力を手にするというものだった。
だが殺戮の魔剣・ダインスレイフにより呼び起こされた心の闇は深い。翼はステージで大好きな歌を歌うことを思い描いていたが、その観客がみんなノイズという幻を見る。「自分の歌を聴いてくれるのは敵しかいない」戦う歌を余儀なくされる翼は更に、父の幻を見る。「お前が娘であるものか。どこまでも汚れた風鳴の道具に過ぎん」そう言われてなお認めてもらいたい翼は、夢見ることが許されない己を剣だと思い込む。しかし剣では、奏を抱きしめることもできない絶望にさいなまれてしまう・・・
一方のクリスもまた、教室という自分がいてもいい場所の幻を見ていた。未だに違和感があったが、それでも調や切歌という新しい後輩ができた。それなのにその後輩に助けられ、後輩がボロボロになってしまうことが絶えられないクリス。1人ぼっちがそんなのを求めてはいけない。残酷な世界が皆を殺してしまう・・・
そんな思いにクリスが捕らわれた時、翼がその手を握る。互いに手を握ったことで心の闇に呑みこまれることは避けられたが、同時にイグナイトモジュールの起動に失敗してしまう。
その光景を見ていたキャロルは「立ち上がる力くらいはくれてやる」と、周囲にアルカ・ノイズをばら撒き始めた。その中には巨大なアルカ・ノイズもおり、そこから次々に新たなアルカ・ノイズが射出されていく。市外の被害が拡大していく中、歌えない2人に対し、悲鳴をそこで聞けとキャロル。
だが、そこへガングニールを身に纏った響がミサイルと共に駆けつけ、巨大なアルカ・ノイズを撃破する。エルフナインが修復してくれたギアを受け取り、「ギアも可能性も二度と壊させやしない」とエルフナインに誓った響は、翼とクリスにもう一度イグナイトモジュールを試してみようと持ちかける。
未来はシンフォギアによって、響によって救われたと言っていた。誰かを救う力ならば、自分たちも救ってくれるはず。呪いを破るのは自らが身に纏う天羽々斬、イチイバル、そしてガングニールそのもの。
「信じよう胸の歌を!シンフォギアを!」響も加わり、再び抜剣を試みる3人。黒い衝動に塗りつぶされそうにもなるが、響は 「未来が教えてくれたんだ、力の意味を、背負う覚悟を・・・だからこの衝動に塗りつぶされてなるものか!!」と強く胸に誓う。
ここら辺のくだりは1期最終回を思い出しますね。あの時も未来たちの応援があって、デュランダルの制御に成功しました。
その思いが身を結び、3人は遂にモジュールを起動させることに成功する。ギアの形状は黒を基調としたものとなり、モードステージ「ニグレド」からのセーフティカウントがスタートする。暴走を制御した3人を見つめ、マリアは「悪を貫く強さ・・・」と心に思う。
アルカ・ノイズの数は3,000。しかしたかだか3,000。響たちは瞬く間にアルカ・ノイズを撃破していく。その様子を見つめる未来は、戦いの中で傷つく響が隠れて泣いているのを知っている。だからこそ、その笑顔も、涙も、拳に包んだ優しさも、全て抱きしめて見せると誓い、響を励ます。
キャロルは響を糸で拘束しようとするも、響はその糸を引っ張りキャロルを引き寄せる。「稲妻を食らえ!!」と弦十郎が叫ぶ中、仲間たちの援護を受けた響はキャロルに強烈な一撃を見舞うのだった。
キャロルは元の少女の姿へと戻り、響はキャロルにどうして世界をバラバラにしようとしたのか、その理由を問いかける。だが想い出を償却していたキャロルには、最早その理由も分からない。キャロルは「呪われた旋律で誰かを救えると思い上がるな」と言い残し、自壊機能を作動させ、自ら灰となって散っていった・・・
響は絶叫しながらも、キャロルの最期の言葉に「そんなことはない、そんな風にはしないよ、キャロルちゃん」と決意するのだった・・・
と、そんな感じのGX第6話のあらすじと感想でした。「抜剣」というと、なのはVividのミウラのスターセイバーを思い出しますが、あちらとは全く異なるものでした。イグナイトモジュール、ダインスレイフの力により人為的に暴走状態を引き起こし、それを心と叡智で制御することで更なるギアの強化を図る。キャロル曰く「呪われた旋律」とのことで、確かに悠木さんたちの歌声は超カッコよかったし、響たちもかなり強くなってはいたものの、その見た目には不安を感じずにはいられませんでした。わざわざ「モードステージ:ニグレド」と表示していたことから、この先のステージもあるのでしょうか。果たしてそのステージに進んだ時、響たちは耐えられるのかどうか・・・この状態でエクスドライブを発動したらどうなるのかな。
それにしても、今回の歌声も非常に熱いものでした。翼とクリスのユニゾンや響も加わった3人の歌は、5話や1話と同じ曲でありながらも、歌い方一つでガラッと雰囲気が変わっていました。こんな風に、同じ曲ながらも場面によって様々な魅力が楽しめるのが、シンフォギアの魅力の一つです。
激しい戦いの末にキャロルとの決着はついたものの、ここでまさかのキャロル自身が自主退場。しかしオリジナルのキャロルは数百年前の存在であり、記憶の転送複写をして現代まで生きながらえているとのこと。今回灰となったキャロルが消えたところで、次のキャロルが万象黙示録の計画を成し遂げるために動き出しそうです。オートスコアラーたちが微塵も動揺していないのも気がかりです。
それにしても、わざわざ自壊するとは・・・捕まってあれこれ喋るのを拒んだのだとは思いますが、目の前で誰かが失われるというのは、特に響にとっては辛いものがあったでしょう。またしても戦闘不能になってしまうかと危惧しましたが、持ちこたえてくれたようでホッとしました。
友とギアを信じて手にした新たな力。しかしまだ物語は折り返し地点。マリアのギアも、調と切歌の強化もまだ果たされていない中、果たしてどんな風に物語が進行していくのか楽しみです。
かつてキャロルの父は、人々がわかりあうためにも世界の全てを知ることが必要だと語っていた。父と共に薬草を採りに野山を歩いた想い出を力に変え、キャロルは万象黙示録の完成を果たそうとする。
復活したギアを身に纏った翼は「逆襲するぞ」とクリスに告げ、共にアルカ・ノイズ殲滅を図る。一方で何も纏っていない調と切歌がモニターに映ると、マリアは「男共は見るな!」と一喝。
弦十郎たちが目をつむるのは分かりますが、何で未来は響の目を覆ったんでしょうねwまぁ確かに後半の歌声はすごくイケメンでしたけどもw
ともあれ今の翼とクリスならばやってくれるはず。ユニゾンしつつ戦う2人のギアは、単なる修復に留まらず、バリアフィールドの調整によりアルカ・ノイズの解剖器官に触れられても持ちこたえられるようになっていた。アルカ・ノイズを瞬く間に撃破した2人はミカを狙うが、その攻撃を防いだのは何とキャロルだった。手ずから防いだキャロルは「俺の出番だ」と、2人の相手を自分がするといい、ミカは計画遂行のために撤退させる。
「その風体でぬけぬけと吼える」キャロルが少女の風体で戦えるのかと疑問を抱く翼に対し、キャロルはなりが理由で本気が出せなかったと言い訳されるわけにはいかないと、空間から「ダウルダヴラのファウストローブ」を取り出す。アウフバッヘン波形に極めて近い反応が検知されたその竪琴を、キャロルは聖詠も無しに起動させてその身に纏うと、キャロルの身体は大人へと成長した。キャロルは「これくらいあれば不足は無かろう」といって戦闘を始める。翼は「大きくなったところで!」と応戦する。
「ダウルダヴラ」というのはケルト神話に出てくる神様だそうで。検索しても基本ゲームの情報しか出てきませんでした(笑。そして「大きくなったところで!」という翼さんと、「張り合うのは望むところだ!」というクリス。翼さんが大きくなったことに対して苛立ち、クリスが張り合える・・・何がとは言いませんが、直前のキャロルの描写と合わせて、翼さんへの挑発にも見えてしまいます(汗。
だが想い出を力に変えたキャロルの力は圧倒的だった。キャロルやオートスコアラーの力の源は「想い出」の償却。オートスコアラーたちは他者から奪ったものを力と変えているが、数百年永らえたキャロルの想い出は膨大。力を使えば使うほど、想い出が燃え尽きて失われるにも関わらず、キャロルはその力を振るう。
キャロルが繰り出す糸や、火や水、風などの錬金術により圧倒される翼とクリス。追い詰められた2人だが、ギアに搭載された「アレ」を試すくらいにはギリギリ体力が残っていた。キャロルは翼たちの全ての希望をぶち砕くべく、その発動を待ち構える。
翼とクリスはギアのペンダントを取り外して「抜剣!」と叫ぶ。するとペンダントが変形し、2人の胸に突き刺さった。そして2人は、かつての響のように黒い衝動に飲み込まれ始める。
イグナイトモジュールは、シンフォギアに搭載された絶唱、エクスドライブに続く「暴走」機能を人為的に引き起こし、それを心と叡智で制御することで、更なる力を手にするというものだった。
だが殺戮の魔剣・ダインスレイフにより呼び起こされた心の闇は深い。翼はステージで大好きな歌を歌うことを思い描いていたが、その観客がみんなノイズという幻を見る。「自分の歌を聴いてくれるのは敵しかいない」戦う歌を余儀なくされる翼は更に、父の幻を見る。「お前が娘であるものか。どこまでも汚れた風鳴の道具に過ぎん」そう言われてなお認めてもらいたい翼は、夢見ることが許されない己を剣だと思い込む。しかし剣では、奏を抱きしめることもできない絶望にさいなまれてしまう・・・
一方のクリスもまた、教室という自分がいてもいい場所の幻を見ていた。未だに違和感があったが、それでも調や切歌という新しい後輩ができた。それなのにその後輩に助けられ、後輩がボロボロになってしまうことが絶えられないクリス。1人ぼっちがそんなのを求めてはいけない。残酷な世界が皆を殺してしまう・・・
そんな思いにクリスが捕らわれた時、翼がその手を握る。互いに手を握ったことで心の闇に呑みこまれることは避けられたが、同時にイグナイトモジュールの起動に失敗してしまう。
その光景を見ていたキャロルは「立ち上がる力くらいはくれてやる」と、周囲にアルカ・ノイズをばら撒き始めた。その中には巨大なアルカ・ノイズもおり、そこから次々に新たなアルカ・ノイズが射出されていく。市外の被害が拡大していく中、歌えない2人に対し、悲鳴をそこで聞けとキャロル。
だが、そこへガングニールを身に纏った響がミサイルと共に駆けつけ、巨大なアルカ・ノイズを撃破する。エルフナインが修復してくれたギアを受け取り、「ギアも可能性も二度と壊させやしない」とエルフナインに誓った響は、翼とクリスにもう一度イグナイトモジュールを試してみようと持ちかける。
未来はシンフォギアによって、響によって救われたと言っていた。誰かを救う力ならば、自分たちも救ってくれるはず。呪いを破るのは自らが身に纏う天羽々斬、イチイバル、そしてガングニールそのもの。
「信じよう胸の歌を!シンフォギアを!」響も加わり、再び抜剣を試みる3人。黒い衝動に塗りつぶされそうにもなるが、響は 「未来が教えてくれたんだ、力の意味を、背負う覚悟を・・・だからこの衝動に塗りつぶされてなるものか!!」と強く胸に誓う。
ここら辺のくだりは1期最終回を思い出しますね。あの時も未来たちの応援があって、デュランダルの制御に成功しました。
その思いが身を結び、3人は遂にモジュールを起動させることに成功する。ギアの形状は黒を基調としたものとなり、モードステージ「ニグレド」からのセーフティカウントがスタートする。暴走を制御した3人を見つめ、マリアは「悪を貫く強さ・・・」と心に思う。
アルカ・ノイズの数は3,000。しかしたかだか3,000。響たちは瞬く間にアルカ・ノイズを撃破していく。その様子を見つめる未来は、戦いの中で傷つく響が隠れて泣いているのを知っている。だからこそ、その笑顔も、涙も、拳に包んだ優しさも、全て抱きしめて見せると誓い、響を励ます。
キャロルは響を糸で拘束しようとするも、響はその糸を引っ張りキャロルを引き寄せる。「稲妻を食らえ!!」と弦十郎が叫ぶ中、仲間たちの援護を受けた響はキャロルに強烈な一撃を見舞うのだった。
キャロルは元の少女の姿へと戻り、響はキャロルにどうして世界をバラバラにしようとしたのか、その理由を問いかける。だが想い出を償却していたキャロルには、最早その理由も分からない。キャロルは「呪われた旋律で誰かを救えると思い上がるな」と言い残し、自壊機能を作動させ、自ら灰となって散っていった・・・
響は絶叫しながらも、キャロルの最期の言葉に「そんなことはない、そんな風にはしないよ、キャロルちゃん」と決意するのだった・・・
と、そんな感じのGX第6話のあらすじと感想でした。「抜剣」というと、なのはVividのミウラのスターセイバーを思い出しますが、あちらとは全く異なるものでした。イグナイトモジュール、ダインスレイフの力により人為的に暴走状態を引き起こし、それを心と叡智で制御することで更なるギアの強化を図る。キャロル曰く「呪われた旋律」とのことで、確かに悠木さんたちの歌声は超カッコよかったし、響たちもかなり強くなってはいたものの、その見た目には不安を感じずにはいられませんでした。わざわざ「モードステージ:ニグレド」と表示していたことから、この先のステージもあるのでしょうか。果たしてそのステージに進んだ時、響たちは耐えられるのかどうか・・・この状態でエクスドライブを発動したらどうなるのかな。
それにしても、今回の歌声も非常に熱いものでした。翼とクリスのユニゾンや響も加わった3人の歌は、5話や1話と同じ曲でありながらも、歌い方一つでガラッと雰囲気が変わっていました。こんな風に、同じ曲ながらも場面によって様々な魅力が楽しめるのが、シンフォギアの魅力の一つです。
激しい戦いの末にキャロルとの決着はついたものの、ここでまさかのキャロル自身が自主退場。しかしオリジナルのキャロルは数百年前の存在であり、記憶の転送複写をして現代まで生きながらえているとのこと。今回灰となったキャロルが消えたところで、次のキャロルが万象黙示録の計画を成し遂げるために動き出しそうです。オートスコアラーたちが微塵も動揺していないのも気がかりです。
それにしても、わざわざ自壊するとは・・・捕まってあれこれ喋るのを拒んだのだとは思いますが、目の前で誰かが失われるというのは、特に響にとっては辛いものがあったでしょう。またしても戦闘不能になってしまうかと危惧しましたが、持ちこたえてくれたようでホッとしました。
友とギアを信じて手にした新たな力。しかしまだ物語は折り返し地点。マリアのギアも、調と切歌の強化もまだ果たされていない中、果たしてどんな風に物語が進行していくのか楽しみです。