図書館便り「LIBRARY NEWS 6月号」を発行しました。
こちらに(
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今月号の特集は「日本十進分類法(NDC)」についてです。
ご存知の方も多いかと思いますが、この分類法は「本の内容」を基準に分けます。
NDCとは(Nippon=日本)(Decimal=十進法の)(Classification=図書分類)の略で、
現在、日本の公共図書館の約9割で使われている分類法です。
000から999までの3桁の数字が使われ、その桁が下がるごとに細分化されていきます。
例えば200番代は「歴史・地理」、その中の280は「伝記」、その中の289は「個人伝記」のようになります。
本の背のラベルに表記されている3桁の数字が分類番号、それに筆者記号と巻冊番号を併記し、これが請求番号です。
本校は数年前から、図書カードも手書きの蔵書原簿も作らず、PCにデータとして保存しています。
今は図書の管理もコンピューターに依るところとなり、書名、作者名、内容等で検索すればすぐに本のありかがわかります。
でも、私が学生の頃はこの「請求番号」こそが図書を探す手がかりで、
図書館へ行くとまずは書架の並びをチェックしたものです。
特に、卒論を書くために何度も通った国立国会図書館では、一般閲覧室に書架が置かれていないので、
請求番号をもとに、巨大なカードケースに入れられた目録カードを1枚1枚めくりながら探したものです。
生徒たちはこれから先、公共図書館や大学の図書館を利用していくようになるので、知識として知っておいてほしいと思います。
今月の作家としてデンマークの作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンを取り上げました。
今、映画館で大ヒット上映中の「アナと雪の女王」の原案はアンデルセンの童話『雪の女王』ですから…
先日、私もやっと映画を見に行きましたが、アンデルセンの童話はあくまでも「原案」であり、
ストーリーは完全オリジナルといえるほど異なっていました。
デンマークのオーデンセにある彼の生家を訪れたことがありますが、それはそれは小さく粗末な家でした。
ここから想像の翼を広げて生み出した数々の傑作童話は「人類の宝」と言われ、彼は「童話の父」と呼ばれるほどになりました。
アンデルセンの童話で何が一番好きですか?
私は『エンドウ豆の上に寝たお姫さま』が好きですが、
湊かなえはこの『エンドウ豆の上に寝たお姫さま』を使って『豆の上で眠る』という小説を書きました。
作品を読みましたが、この童話を我が子たちと楽しく読んだ思い出がいっぱいなので、悲しい小説に使わないでほしかった・・・
(ただの我儘です。。。)