今日も一期一会

「本が好き♪図書館ブログ」のタイトル変更
本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

「本が好き♪図書館ブログ」からタイトル変更

19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

映画 「大統領の執事の涙」

2014-06-16 | 映画
先日、映画「大統領の執事の涙」を見に行ってきました。

近隣のミニシアター、「酒蔵を改装した映画館」です。
ホールは1つしかないのですが雰囲気のある素敵な映画館で、公開される映画もこだわりのあるものが多いです。
この映画も見たかったのに全国的公開の時には、近くで上映せずに残念に思っていました。

2008年バラク・オバマ大統領就任の歴史的快挙と同じ時期に、ある新聞記事が話題になりました。
それは、1950年代から1980年代にかけて8期の大統領のもとに執事として仕えていたユージン・アレンという黒人の人物についてでした。
この映画はその事実をもとにリー・ダニエルズ監督が映画化したものです。

ホワイトハウスの執事に選ばれるというのは、大変な名誉なことですが、
「黒人」側からすると「白人」に仕えるという意味も持つのだと思いました。
主人公のセシルにとって執事の仕事は黒人の優秀さ、有能さのアピールであり、
黒人も一人のアメリカ人であるとを訴える手段でした。
セシルの長男は、黒人の地位向上のために公民権運動に身を投じ、何度も投獄され、国と闘争し続けます。
次男チャーリーは、長男とは対照的に国のためにベトナム戦争に志願し、国のために戦死します。
同じ黒人でも、同じ家族の中でも「黒人」としての立ち位置は違うのです。
誠実に生き、真面目に仕事に取り組む姿勢を見せるのも、人種問題の解決法の一つになるのでしょう。

映画の中で歴代の大統領と、世界的な事件が次々に出てくるのも興味深かったです。
アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、ニクソン、フォード、カーター、レーガン、の7人の大統領と、
それぞれ就任時のキューバ危機、ケネディ大統領暗殺、ベトナム戦争、キング牧師事件、マンデラ解放、
そして最後が黒人初の大統領オバマ就任です。
歌手のマライア・キャリーも大事な役で出演していました!

先月の「マンデラ」に引き続き、黒人の人権問題についての映画を見ました。
アカデミー賞作品賞を受賞した「それでも夜は明ける」を見逃してしまったので、これもみたいです。
黒人の人種問題・人権問題について、映画から考えることになった昨今です。