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本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

追悼 古田足日氏

2014-06-10 | 本の紹介
児童文学作家の古田足日(ふるた・たるひ)氏が8日、お亡くなりになりました。
享年86歳だそうです。

このニュースを聞いて、とても残念に思うと同時にある一つの作品を思い出しました。

『大きい1年生と小さな2年生』 古田足日著

私が小学校低学年のころに読書感想文コンクール課題図書となった本です。
(同じ年代の方にはご存知の方もいるかも・・・)
気が弱いけど身体が大きい小学1年生の男の子が、身体は小さいけど気は強い2年生の女の子のために、
女の子が好きなホタルブクロを採りに、遠くの森まで探しに行く、というストーリーです。
この本がとても好きで、何度も繰り返し読んだ覚えがあります。

とっても臆病&怖がりだった私は、この気の小さい男の子の気持ちがよくわかったのでしょう。
「森」と「ホタルブクロ」は私に強烈な印象を残し、ホタルブクロを見るたびにこの作品を思い出していました。
(その前年の課題図書『やまのこのはこぞう』(征矢清著)は、私にはもっと怖くていまだに忘れられません!)
幼いころの読書経験は、ずっと心に残る大切なものですね。
あまりに懐かしくて、公立図書館に本を探しに行くと、何とありました!

 

あ~、昔の児童書って絵の感じや紙の感じがこんなでした!
読んでみると、子どもの頃の自分がよみがえってきて、そして親となった自分の思いも加わってうるうるしてしまいました!
たぶん今の子どもたちでも十分楽しめるのでは?と思います。
児童書や絵本の名作は、長い年月を経てもその良さが色褪せないのが素晴らしいところですね。
絵本で泣けます!

古田氏は「現代児童文学論」で日本児童文学者協会新人賞を受賞、
『ぬすまれた町』以降、児童文学作家として『宿題ひきうけ株式会社』(日本児童文学者協会賞)、『おしいれのぼうけん』、
作家活動の業績に対して巌谷小波文芸賞も受賞されています。
心に残る名作をありがとうございました。
合掌