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図書館だより 「Library News」 3月号

2018-02-28 | 司書室より
明日は本校の卒業式、3年生が読む今年度最後の図書館便り「Library News 3月号」を発行しました。
こちらです(Yahoo版Google版
今月号の特集は 「卒業・修了おめでとう!!」

3月号には、毎年、卒業生へ贈る詩を一編載せることにしていて、
今年も詩集をめくりながらいろいろ迷い、村野四郎さんの詩「樹」を選びました。
詩集『遠いこえ近いこえ』村野四郎 著(かど創房)に収録されています。 

『樹』 ~卒業する子へ母の歌える~ 村野四郎

おまえが入学したときは
まるで かよわい苗木のようだった
枝もなく そして葉もなかった
けれどもきょう おまえを見るときの
大きなおどろきに胸をうたれる
おまえの幹は しっかりとし
さしかわす知恵の枝々
風にそよぐ やわらかい感情の茂り

おお この美しい成長はだれがくれた
わたしは おまえといっしょに
このゆたかな恵みに
こころから感謝しよう

おまえは まだまだ大きくなる
やがて花をさかせるだろう
梢は空にひろがるだろう
そして 深々とした おまえの茂みは
数しれない小鳥たちの
ねぐらになるだろう

おお そのとき
大きな おまえの樹のかげに 
どんなに美しい夢を
わたしは結ぶだろう

村野四郎さんといえば、中学校の卒業式で必ず歌われる「巣立ちの歌」の作詞者でもあります。
冒頭画像は本校美術部の生徒の作品を使わせてもらいました。

今月の作家は、先日お亡くなりになった俳人 金子兜太氏を取り上げました。
郷土の偉大な文学者、生徒たちには是非覚えていてもらいたいです。

そのほかの記事は、この1年間のベストリーディングとベストリーダークラス。
ベストリーディングTOP5は、

第1位 『君の膵臓をたべたい』 住野よる 双葉社
第2位 『コーヒーが冷めないうちに』 川口俊和 サンマーク出版
第3位 『蜜蜂と遠雷』 恩田陸 幻冬舎
第4位 『君たちはどう生きるか』 吉野源三郎 マガジンハウス
第5位 『十二人の死にたい子どもたち』 冲方丁 文藝春秋
第5位 『みかづき』 森絵都 集英社

明日は卒業式、本校が会場ですので、今日午後は3年生も一緒に2時間かけの大掃除でした!
来月は年度末の図書館業務に勤しみます。

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