カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

個人の犠牲をあてにしないで欲しい

2015-07-30 | 時事

 憲法学者から違憲判断が出されたのだからという議論がかまびすしく叫ばれている訳だが、それが問題であるように思う前にもっと問題視すべきことはある。憲法違反というのであれば、自衛隊の存在自体が憲法違反の疑いが強いはずだ。実際に多くの憲法学者によると、明確に自衛隊の存在は違憲である。まあ、それだけの話であって、だから(自衛隊は)解散すべしという意見は聞いたことが無い。だいぶ前だが、社会党の議員さんが自衛隊の違憲合法論という現実路線を打ち出したことがあったが、結局それで(当時の)社会党は一般的に信用を獲得したと思う。結局はそういうことだというのが現実であって、違憲であるのなら素直に憲法の方を粛々と改正すべき問題であって、しかしこれも現実的に不可能であることは明確だから、いわゆる違憲であろうが合法的に法整備をやるより無いということである。つくづく日本というのは変な国だけれど、それが敗戦の歴史ということだ。しかし、国民の命を守るということは国家の責任なのだから、怠慢をするわけにはいかないのだろう。まあ、これまで怠慢かまして何とかなっていたように見えていたのがいけなかったのかもしれないが…。

 ところで、自民党の若手議員が、議論を呼びそうな発言を繰り返すことについて橘玲が解説していた。自民党は圧倒的な多数を占める与党である。いまや連立を組んでいない他の党は、あまりにも弱小すぎて玉がいない。そのせいでかえって個人の存在が目立つことになる。若手であっても質問する機会があるし、小さいながら党内で重宝されているように見える。それは所帯が少ないのだから当然のことであるわけだが、自民党のように激しく巨大になると、若手は下働きするより無いし、まじめにそういうことをしていたからといって、将来的にポストなんて回ってくる気配すらない。仕方ないから国会で野次を飛ばすくらいしか注目を集めようがない。そういうものは、国会議員は聞いているかもしれないが、国民がまともに聞いているはずもない。仕方がないから問題になりそうな場をつくって、威勢の良さを見せたい気分になったのだろう、ということだった。なるほど、ああ勘違いの真相という訳だ。
 せっかく国民の信任を受けながら、ちょっと外れたような、現政権の足を引っ張るような行動に出てしまうのは、だから実は合理的な判断なのだろう。可哀そうなものである。
 結局民主的に議論を重ね、十分に時間をかけてやったことが裏目に出て、世論操作のマスコミに安易に面白さのようなものを提供して空転する。バカバカしいが、これが民主主義というシステムというしかないではないか。若い人が投票に行かないのは、実に賢いことかもしれない。馬鹿に付き合うほど、暇じゃないということだろう。でもまあ結果的に、戦争には駆り出されることだろうけど。
 そういえば献金するように言われてるんだよな。個人としても苦しい情勢であります。無理して出すその金でもって家族に旨い飯でも食わせた方が、何十倍もしあわせなのにね。頼んますよ、議員さんたち。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする