カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

ゴミ箱は不毛の蓄積

2015-07-12 | net & 社会

 携帯にメールが来ている。内容は7800万日本に送金したいが、何か口座のトラブルがあるらしく、それができない。ひいては僕の口座にこのお金を振り込ませて欲しいとの由。さらに送金後はそのお金は報酬として差し上げるという申し出である。台湾(メールの送信者によるとだが)で税金等処理はして送金するので非課税だそうだ。
 すぐにゴミ箱に入れようかと思ったが、なんとなく気に障る。僕は一部のメルマガなどを除くと、ほとんどのメールは拒否するよう設定しているはずである。基本的にパソコンからのものは来ないはずだ。もちろんいろいろ抜け道はあろうから、僕の知らない方法で送信できるのかもしれない。考えられるのは、僕がメールのやり取りをできるような友人のような関係の人から、僕のアドレスが漏れたということのように思える。基本的に携帯のメールは携帯同士でなければ交わさないように注意していたし、そういう連絡方法をとる人以外は知らないはずなのだ。特に誰かを責めるつもりはないが、恐らく知らず知らずこれらのメールのやり取りに引っかかる人が、僕とつながりがあるらしいと推察される。
 さらに携帯のメールのサービスを詳しく知らないために、スパム報告をして削除するなどの処置がよく分からない。しばらくすると二通目が来て、今度はこの処理が出来なければ会社が倒産するとかいう泣き落とし戦法である。僕個人がトラブルに巻き込まれることは無いという但し書きもある。
 ネット上で処理するのが面倒なので、やはり警察に通報すべきかとも考えた。二通目が来たときにさらに気に障る気分が高まったからだ。要するにイライラする。しかし警察がこれを見ても、そんなに興味を示すのだろうか。いや、何もしないこともないのだろうけれど、時間がかかりそうなのも面倒だ。僕としてはこれのもとになるようなところにちゃんと捜査が届けばいいと思うが、案の定差出人のメールのアドレスの末尾が一通ごとに違う。詳しく知らないにせよ、追跡が容易にできない配慮をしているものらしい。
 そうして3通目。4通目。泣き落としは続き、返事連絡だけでもくれとの由。5通目6通目とこちらがひょっとして詐欺を疑っているのではないか、とか書いてある。実はちゃんと読まなくなったけど、そういう文章で本当に疑念が晴れる人がいるんだろうか、という疑念がさらに強くなる。さらに泣き落としは続き9通目まで来たようだ。一応友人からのメールの場合もあろうからチラ見するが、内容は開くことなくゴミ箱へ。切迫感の演出ということもあろうけれど、これだけ矢継早だと、やはりもっと疑念の湧く方が自然な感情ではないかと考えたりした。
 とりあえずこれで終了したらしい。相当数に送信しているだろうこともあろうけど、やはり普通はすべてゴミ箱に行ったのだろうとは思う。実際に口座を教えるなどする人がいるとは思えないが、何らかの返信をした人はいる可能性はある。その後の展開は知らないが、さらにやはり口座を教えろの一点で攻めるより無いのではないか。せっかくだから休眠口座などで様子を見るような暇な人もいるかもしれないが、まあ、普通はそれも考えにくい。詳しい人で送信元を追跡するような人もいて欲しいが、やはりそれで何かが解決するほどには、手が打てるものかは不透明だ。結局はこのようなメールが止まるということは無いのだろう。
 怒りが沸く効果を狙っている訳ではなく、わずかながらの可能性に賭けて、このような行為が無くならないという図式である。少しでも捕まるようなことがあると減る可能性はあるが、実際にこのような集団と接点があると思われるのは、送金という具体性が無ければならないのかもしれない。いまだに電話での振り込め詐欺・オレオレ詐欺(結局なんという命名だったっけ?)の被害額は増える一方という報道は聞く。商売というか詐欺として成立する事実があるから、やはり一攫千金を夢見てこういうことをやってしまう。そうして不快なゴミが、それぞれの持ち物に蓄積されていくわけだ。こういうのを不毛と言わずして、何といえばいいのだろうか。
コメント
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