人生成り行き、馬まかせ(目指せ回収率90%)

好きな言葉は『番狂わせ』。
競馬にドップリ浸かっている還暦オヤジ゛の泣き笑い雑記

感激!世界の腕比べ

2005-11-27 21:49:30 | Weblog
 デットーリ、ルメール、デザーモ、豊、ファロン・・・。
 世界のトップジョッキーが魅せた直線の追い比べは見ごたえがあった。昨日は豊、横山典、デザーモの叩き合い。二日に渡って行われた『JCシリーズ』2戦は本当に面白い、そして凄いレースであった。特に今日行われた【JC】はなんとJCレコードが出るとんでもないレースに・・・。
 そんなレース【JC】を振り返る。スタート直後から果敢に先行したのはタップダンスシチー。それをストーミーカフェが追い2頭が馬群をグイグイ引っ張る展開となった。ウィジャボード、アルカセット、ゼンノロブロイは中団、ハーツクライは後方3番手からの競馬。レースは速いペースで進み1000m通過は58.3秒。4角手前で逃げたタップダンスシチーが差を広げて直線へ入ると後続も一気にスパートを開始。馬群の中から脚を伸ばしたデットーリ騎乗のアルカセットが残り200mで先頭に立った。デザーモ騎乗のゼンノロブロイはその外から懸命に差を詰めるも、なかなか差は詰まらない。ゴール前では、後方から馬群を割って脚を伸ばしたルメール騎乗のハーツクライが迫るも、アルカセットがハナ差凌いで栄光に輝いた。勝ちタイムはこれまでの日本レコード(2分22秒2)を0.1更新する大記録となった。3着にはゼンノロブロイ、4着リンカーン、5着にはファロン騎乗のウィジャボードが入った。
 僕は昨日書いたようにゼンノロブロイを中心に、ハーツクライ、タップダンスシチー、ヘヴンリーロマンス、コスモバルク、そして外国馬はパドックでよく見えたウィジャボードの5頭を中心に馬券を買っていた。勝ったアルカセットについては昨日書いたようにあまりの人気を嫌って軽視してしまった。そのアルカセット騎乗のデットーリだが、ウィジャボードをマークして乗っていた。そのウィジャボード騎乗のファロンはゼンノロブロイをマーク、ただし外が伸びないのが分かっていたため、内に固執した。それはハーツクライのルメール、リンカーンの豊も同様であった。そんな中、デザーモは相当な自信からか安全策を取り、これらの馬より外目で追い出した。結果3着。油断といえば油断だろうがこの時計で走ったのだから仕方ない。それよりもデットーリ、ルメールそして両陣営を褒めるべきだろう。あっぱれ!!! 勿論馬券は木っ端微塵であった。
 勝ったアルカセットは、父キングマンボ、母Chesa Plana(その父Niniski)という血統の米国産馬。キングマンボ産駒としてはエルコンドルパサーに続いて2頭目となったが、【日本ダービー】でもキングカメハメハで勝っているところをみると、府中の2400mが合うのだろう。同馬は’02年9月に英・M.スタウト厩舎からデビューし、4戦目(芝12f)で初勝利。6戦1勝という成績で’03年暮れに現在の英・L.クマーニ厩舎に転厩している。’05年5月の【ジョッキークラブS】(英G2)で重賞初制覇。G1初挑戦となった6月の【コロネーションC】(英G1)を2着と好走後に臨んだ【サンクルー大賞典】(仏G1)ではG1初制覇を飾っている。今秋は9月の【フォワ賞】(仏G2)、【英チャンピオンS】(英G1)を2、5着後に、【BCターフ】(米G1)を目指すも現地入厩後に血球数の異常が原因で同レースを回避していた。通算成績16戦6勝(重賞3勝)。鞍上のデットーリは、ファルブラヴで制した’02年以来となる同レース3勝目。管理するL.クマーニ調教師は初制覇(見事!!!)。外国招待馬の勝利は、’02年ファルブラヴ以来となる3年ぶり14回目となった。
 それにしてもハーツクライは大きな勲章を逃したものである。少なくとも勝っていれば種牡馬は確定だったろうに。そう考えると大きな「ハナ差」だった〔種牡馬なれるかもしれないが・・・〕。皆さんの中には【有馬記念】【天皇賞・春】があると言われる方もいるだろうが、この馬の場合、コーナーを回るのが下手で府中がピッタリなのである。なら来年といいたいところだが、来年はディープインパクトがいる。これで【JC】までが終了した。古馬戦線、残るはディープインパクトが待つ【有馬記念】だけとなるが、今日出走組で狙えるのはどの馬だろう。前述したようにハーツクライは辛い。一方ゼンノロブロイ、リンカーンはいいだろう。6着のサンライズペガサス、7着ヘヴンリーロマンスも勝ち馬から0.5、0.6差なら面白い。だが僕が今日のレースを観ていて【有馬記念】でいちばん面白いと思ったのはタップダンスシチーである。今日のレコードはタップが作ったといっても過言ではない。それで勝ち馬と1秒差は好走だろう。【有馬記念】がラストラン(多分)、各陣営に“今日みたいなレースになったら潰れる”と思わせるのには十分なレース、作戦だったとは言わないが、佐藤哲&佐々木昌厩舎ならそのくらいのことは考えそうである。二兎より一兎だ!単騎逃げが可能なら・・・。
 来週からはいよいよ‘05年ラスト開催となる。その1週目には【阪神ジュベナイルフィリーズ】が行われる。アルーリングボイスが有力と思われているようだが、2歳牝馬で紛れの大きい阪神マイルでどう転ぶかはわからない。また同じ阪神では【WSJ】が開催される。内外のトップジョッキーが集まるレース。僕は以前からこのシリーズをもっと大きくやるべきだと言っているが、今回の『JCシリーズ』を見ていてその気持ちは尚更大きくなった。賞金を多くして、世界のジョッキーの真剣な腕比べ、皆さん観たいと思いませんか?
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