では【東京優駿】を振り返る。やや重発表中、ゲートイン。予想通りアドマイヤメインが逃げる。すぐにフサイチリシャールが掛かって競ってくる。「フサイチ軍団の作戦(フサイチペガサスを勝たせる)か?」しかし単なる掛かっただけで、すぐにアドマイヤメインの主導権となる。1000m通過が馬場を考慮しても62秒5は遅い。2番手、3番手が抑えたため、柴田善の上手いタメ逃げである。そんな中4番手で堂々と構えているのがメイショウサムソンであった。4コーナーでは外から被されないようにアドマイヤメインの外に持ち出す石橋守。僕は思わず「上手い」と口にした。するとここからはメイショウサムソンVS.アドマイアヤメイン一騎打ちとなった。並んだら図太いメイショウ。手応えは明らかだった。着差はクビ差であっても抑える余裕があった。この大舞台での石橋守の余裕とメイショウサムソンの強さに思わず拍手がでた。昨年とは違って、雑草のような強さでの2冠馬の誕生である。2着に粘ったアドマイヤメインもよく走っている。ただこの走りで負けたのだから完全な力負けと認めるしかないだろう。3着には唯一後方から追い込んできたドリームパスポートが入った。この流れで3着は立派、ただ2400mはやはり長かったような気がする。4着マルカシェンクはやっぱり強い。パドックも返し馬入れ込み気味であった。それで4着は3冠目の敵はこの馬と思わせるような走りだった。菊は瀬戸口厩舎のワンツーかも・・・。2番人気フサイチジャンクは見せ場なしの11着。展開も向かなかったが、馬場も合わなかった感じがした。3番人気のアドマイアヤムーンは展開がすべてであろう。それに距離もやはり長かったのではないだろうかという気も・・・。僕が本命に推したジャリスコライトは常に外々を回って見せ場など全くなしの14着。馬場の悪いところを避けて通ったのかもしれないが、横山典らしくない騎乗にみえたのは僕だけだろうか。
勝ったメイショウサムソンは、父オペラハウス(ダービー初制覇)、母マイヴィヴィアン(父ダンシングブレーヴ)という血統。伯母にノーザンプリンセスがいる。デビュー3戦目で初勝利を挙げると、その後も堅実な走りを続け、【スプリングS】で重賞初制覇。【皐月賞】は6番人気ながら好位から押し切る競馬で制しており、今回は1番人気に応えて二冠を達成した。通算成績11戦6勝(重賞3勝)。昨年のディープインパクトに続き、牡馬クラシック二冠馬が誕生。また、史上初の小倉デビュー馬によるダービー制覇となった。
鞍上の石橋守は、初の【東京優駿】制覇でGⅠ2勝目(重賞12勝)。管理する瀬戸口調教師は’03年ネオユニヴァースで制して以来、同レース2勝目でGⅠ・14勝目(重賞50勝)となった。瀬戸口調教師としては最後のダービーで制覇は大馬主松本好雄氏&苦労人石橋守とのコンビでの制覇だけに本当に嬉しかったのではないだろうか。あっぱれ!石橋&サムソン&瀬戸口!
もうひとつの重賞【目黒記念】も振り返る。勝ったのは川田将騎乗の3番人気ポップロック(牡5・角居厩舎)。道中中団追走から、直線で2番人気アイポッパーとの競り合いをクビ差制して優勝した。3着には安田君が推した12番人気ダディーズドリームが入った。僕が狙ったフィヨルドクルーズは4コーナーまでいい感じだったが、直線パタッと止まり15着に敗れた。
勝ったポップロックは、父エリシオ、母はJポップス(父サンデーサイレンス)という血統。叔父に’97年【マーキュリーC】(交流GⅢ)2着のマジックシンガーがいる。そして実は僕が一口もっている愛馬(父アフリート)の半兄だ。’03年9月にデビュー勝ち。その後は勝ち切れないレースが多かったが、3走前の500万下で3勝目を挙げると、そこから4連勝で一気に重賞初制覇を果たした。通算成績18戦6勝(重賞1勝)。 鞍上の川田はマチカネオーラで制した【中京記念】(GⅢ)に続くJRA重賞制覇で今年、通算共に3勝目。管理する角居調教師はカネヒキリで制した【フェブラリーS】(GⅠ)に続く今年のJRA重賞2勝目で、通算14勝目となった。
今日の僕の競馬だが、推奨の東京6Rで万馬券が的中、中京11Rでも3連複的中で今日2本目の万券をGETしたのだが、【東京優駿】大量買いで収支は大幅マイナス。万券2本でこうなのだから、やっぱり競馬が下手である。尚、来週からは大人しくなる予定。
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