後っちゃん様様である。
先日行われたUMAP LIVEのとき、【中山記念】で「ローエングリンに乗るのが楽しみ」だと語っていた後っちゃん」だったか、僕は“まさか8歳馬で・・・”と思っていた。しかし昨日予想しているときに、軸3頭のうちインディライミとエアシェイディはすぐに決まったが、もう1頭が決まらなかった。それで悩んだ末に3頭めにローエングリンを選んだ。勿論理由は後っちゃんが乗るからである。【天皇賞】の暴走以来の騎乗、レース中は後っちゃんの騎乗にクギ付けだった。そしてゴール!
その【中山記念】を振り返る。勝ったのは、後っちゃんの好騎乗が目立った6番人気ローエングリン (牡8・伊藤正厩舎)。好スタートからハナを奪うと、直線に入って後方から一気に差を詰めた3番人気エアシェイディの追撃を1.1/4馬身抑え逃げ切った。さらにクビ差の3着に5番人気ダンスインザモアが入り、1番人気シャドウゲイトは4着に終わった。ローエングリンの勝利はなんと言っても後っちゃんの好騎乗によるもの。開幕週の馬場を読みきった勝利であった。逆にエアシェイディはその場場に泣かされたクチ。それでも2着に突っ込んできたのだからさすがである。まぁこういう闘いしかできないのだから仕方ない。3着ダンスインザモアは惜しかった。スタートでアオらなかったらひょっとしたかもしれない。それにしても中山の中距離は走る。1番人気シャドウゲイトは人気になりすぎである。このメンバーに入ると馬場が悪化でもしない限りキツい。僕本命のインティライミは1800mが忙しいのかもしれない。ただこの失速はなにか他に原因があるのかもしれない。もう一度休んで立て直すべきだろう。マルカシェンクは前走でも書いたがもう休ませるべきである。それにこの馬は末脚にかけたほうがいいのでは・・・。
勝ったローエングリンは、父Singspiel、母が’95年【仏オークス】(仏G1)を制したカーリング(父Garde Royale)という血統。’01年10月にデビューし、’03年【中山記念】で重賞初制覇。その後も’03年【マイラーズC】、’05年【マイラーズC】を制覇。GⅠでは’02年【宝塚記念】3着、’03年【安田記念】3着、’03年【ムーランドロンシャン賞】(仏G1)2着、’03年【香港マイル】(香G1)3着などの好走歴がある。今回の勝利は、’05年【マイラーズC】以来約1年10か月ぶりで、【中山記念】は4年ぶりの勝利となった。通算成績43戦10勝(うち海外3戦0勝、重賞4勝)。
鞍上の後っちゃんは’00年ダイワテキサス、’03年ローエングリンに続きこのレース3勝目。昨年の【JCダート】のアロンダイト以来のJRA重賞37勝目だ。
一方、阪神で行われた【阪急杯】は、アンカツ騎乗の3番人気プリサイズマシーン (牡8・萩原厩舎)と幸騎乗の4番人気エイシンドーバー (牡5・湯浅厩舎)が、共に好位追走からゴール手前で馬体を併せてゴール。写真判定の結果、1着同着となった。さらにハナ差の3着には大外から追い込んだ2番人気スズカフェニックスが入った。1番人気に支持されたキンシャサノキセキは4着、僕が本命に推したイースターは9着だった。プレサイズマシーンの58キロを背負っての勝利は「強い」の一言。8歳馬といっても衰えはなく、左回り得意を考えると【高松宮記念】でも面白いだろう。エイシンドーバーはよく耐えた。湯浅調教師の引退にはこれ以上ないプレゼントとなったが、これがGⅠとなると・・・。エイシン以上に【高松宮記念】面白いのは3着となったスズカフェニックス。あの脚は1200mでなお威力を増すような気がする。キンシャサノキセキは気性が成長しないと・・・。
プリサイスマシーンは父マヤノトップガン、母ビーサイレント(父SS)という血統。‘03、’04年【中日新聞杯】連覇、‘06年【スワンS】を制しており、今回の勝利で重賞4勝目となった。通算成績34戦14勝(うち地方8戦5勝、重賞4勝)。またエイシンドーバーは父Victory Gallop、母エイシンジョージア(父Kris S.)という血統の米国産馬。これまでに重賞では’06、’07年【小倉大賞典】、’07年【京都金杯】で2着と惜敗が続いていたが、今回の勝利で悲願の重賞制覇を達成した。通算成績17戦6勝(重賞1勝)。なお、Victory Gallop産駒はJRA重賞初勝利となった。
プリサイスマシーンに騎乗したアンカツは先週のサンライズバッカスで制した【フェブラリーS】に続くJRA重賞制覇で、今年4勝目(通算47勝)。管理する萩原調教師は同馬で制した’06年【スワンS】に続く重賞勝利で、通算では6勝目となった。またエイシンドーバーに騎乗した幸はブルーコンコルドで制した’05年【シリウスS】以来のJRA重賞制覇で通算19勝目。管理する湯浅調教師は’99年にエイシンワンサイドで制した【新潟ジャンプS】に以来7年6か月ぶりの重賞制覇で、平地では’93年【4歳牝馬特別・東】のヤマヒサローレル以来約13年10か月ぶりのJRA重賞制覇で有終の美を飾った。通算では10勝目。
その湯浅調教師は騎手として1450戦161勝の成績を残し、’75年に調教師免許を取得。’93年【4歳牝馬特別・東】のヤマヒサローレルなどJRA重賞は9勝。他に交流重賞9勝のレマーズガールなどを手がけた。28日には川崎【エンプレス杯】(交流GII)にレマーズガールが出走する。JRA通算は7180戦527勝(重賞10勝)、地方通算203戦31勝。
今週は湯浅調教師以外にも瀬戸口勉、山本、古川平、鹿戸幸治、伊藤雄二、奥平真治、松永勇の各調教師が引退することになる。で、やはり競馬人として寂しいのでその実績を称えつつ、その引退する調教師の最終的な成績を紹介する。
瀬戸口調教師は今週16頭が出走した。土曜4Rのノボリハウツーが落馬、レース後に競馬場外に逃走する珍事もあったが、’03年にネオユニヴァースとのコンビで牡馬クラシック2冠を制したデムーロ騎手を鞍上に、最後のレース・日曜阪神12Rに勝つなど2勝を加え、調教師生活を終えた。その瀬戸口調教師は騎手として’63年【桜花賞】のミスマサコ、’61年【中山大障害・秋】のトサキングを制すなど2534戦329勝の成績を残し、’73年に調教師免許を取得。’06年【日本ダービー】のメイショウサムソンなどJRA・GⅠは15勝。この他にもアイドルホース・オグリキャップ、ラインクラフト、サニングデール、エイシンチャンプ、オグリローマン、マルカラスカル、ゴッドスピードなどの数々の名馬を手がけた。’05年には全国リーディングに輝いている。JRA通算8155戦864勝(うち障害454戦77勝、重賞51勝)、地方通算38戦5勝。
山本調教師は今週6頭が出走し2勝、5頭が5着以内に入るなど安定した成績を残した。また、古川調教師は5頭を出走させた0勝に終わった。その山本調教師は騎手として’65年【日本ダービー】のキーストンなど1952戦212勝の成績を残し、’73年に調教師免許を取得。’05年【天皇賞・秋】のヘヴンリーロマンス、’84年【安田記念】のハッピープログレス、’78年【桜花賞】のオヤマテスコなどJRA・GⅠ(級)は3勝。交流GⅠは’01年【JBCクラシック】のレギュラーメンバー、’02年【帝王賞】のカネツフルーヴなど5勝を挙げた。JRA通算では5579戦555勝(うち障害273戦34勝、重賞25勝)、地方通算32戦8勝。
古川調教師は騎手として947戦67勝の成績を残し、’83年に調教師免許を取得。’04年【ラジオたんぱ賞】のケイアイガード、’02年【京成杯】のローマンエンパイアなどJRA重賞は6勝。交流重賞は’01年【名古屋大賞典】(交流GIII)をマンボツイストで勝っている。JRA通算5037戦382勝(うち障害227戦35勝、重賞6勝)、地方通算87戦11勝。
名将・伊藤雄二調教師も今週は5頭が出走し0勝、鹿戸幸治調教師は2頭が出走し、いずれも2着と惜しい結果に終わっている。その伊藤雄二調教師は騎手として535戦72勝の成績を残し、’66年に調教師免許を取得。’03年【日本ダービー】のウイニングチケットなどJRA・GⅠ(級)は11勝。エアメサイア、ファインモーション、エアグルーヴ、ダイイチルビー、シャダイカグラ、マックスビューティ、サニーシプレー、ハードバージなど多くの名馬を手がけた。’83、’84、’87年には全国リーディングにも輝いている。JRA通算7501戦1155勝(重賞77勝)、地方通算10戦2勝。勝利数はJRA歴代7位で、現役最多だった。
鹿戸幸治調教師は騎手として1617戦133勝の成績を残し、’76年に調教師免許を取得。’96年【スワンS】のスギノハヤカゼなどJRA重賞は9勝。JRA通算5933戦413勝(うち障害220戦15勝、重賞9勝)、地方通算95戦16勝を挙げた。
奥平真治調教師は調教助手を経て’71年に調教師免許を取得。優秀調教師賞は過去4度受賞している。メジロラモーヌで’86年【オークス】、【桜花賞】、【エリザベス女王杯】の牝馬3冠を制すなど、JRA・GⅠ(級)は6勝。メジロライアン、レオダーバン、ストロングエイトらの名馬を手がけた。’90年に最多賞金獲得調教師を受賞。JRA通算9120戦816勝(うち障害297戦37勝、重賞49勝)、地方通算305戦32勝。尚、美浦・奥平雅士調教師は娘婿だ。
松永勇調教師は騎手として1082戦93勝の成績を残し、‘74年に調教師免許を取得。JRA通算5020戦315勝(うち障害158戦9勝)、地方通算33戦3勝を挙げた。
そして25日の騎乗をもって騎手を引退する本田優は、土曜3鞍、日曜6鞍の計9鞍に騎乗し、2勝を挙げて現役生活に幕を下ろした。昨日の【アーリントンC】では1番人気ローレルゲレイロに騎乗し、トーセンキャプテンとの叩き合いにクビ差敗れて重賞勝ちを逃したが、日曜3R・3歳未勝利では、4番人気ヒカリシャトルで逃げ切り、10R【なにわS】ではトシザヘネシーで好位追走から追い比べを制し1番人気に応えた。最後のレースとなった【阪急杯】では7番人気ニシノデューで果敢にハナを切り、見せ場を作り6着となった。いずれにしろ、最後までターフを沸かせてくれた偉人たちに感謝したい!!!ありがとうございました!!!
その犯人は阪神4R【障害4歳以上オープン】に船曳騎乗で出走したノボリハウツー。このレース残念ながら船曳が落馬してしまったノボリハウツーだったが、レース終了後、落馬負傷した船曳を救急車で搬送するため柵を外したところ、その隙を突いて場外に逃げたという。結局15分ほど県道を逃げ回り、約500m離れた地点で、競馬場に向かっていた関係者や職員によって捕獲されたが、隙を突いて競馬場の外へ出るとはさすが名伯楽が育てた障害馬である。何事も無ければ次は面白いかもしれない。というのも、場外脱出に比べれば、競馬場内の障害なんて楽だろうから・・・。
今日の重賞を振り返る。阪神メイン【アーリントンC】を勝利したのは、四位騎乗の2番人気トーセンキャプテン (牡3・角居厩舎)。好位追走から馬群を割ると、1番人気ローレルゲレイロとの叩き合いをクビ差制した。さらに4馬身差の3着に3番人気マイネルレーニアが入った。最後はローレルと一騎打ちとなったトーセン、一度は交わされたが、再度指し返す勝負強さをみせた。これで1月13日の【新馬戦】、中1週で出走した【こぶし賞】(京都・1600m芝)に続き、いずれもマイル戦でデビューから無傷の3連勝となったが、距離もまだ持ちそうで【皐月賞】でも面白い存在だ。
そのトーセンの父はジャングルポケット、母は日本産で【クレオパトル賞】(仏G3)を勝ったサンデーピクニック(父SS)で、祖母が【伊オークス】(伊G1)、【伊1000ギニー】(伊G2)に勝ち、‘90年伊3歳牝馬チャンピオンに選ばれたアトールという超良血馬だ。このジャングルポケット産駒ではトーセンは【共同通信杯】、【ラジオNIKKEI杯2歳S】、【東京スポーツ杯2歳S】に勝ったフサイチホウオー(牡3・松田国厩舎)に続く2頭目の重賞勝ち馬となった。そして両馬はいずれも母父にはSSを持つ配合になっている。
鞍上の四位は昨年の【阪神JF】のウオッカに続くJRA重賞48勝目。管理する角居調教師は今年の【京都牝馬S】のディアデラノビアに続くJRA重賞17勝目となった。
では明日の予想。まずは【中山記念】。本命は7番インティライミ。【ダービー】2着馬もこのところ、不安定な成績。しかし敗因は体調不良や追いきり不足とはっきりしている。今回はスピード馬が多く折り合いもつき易い。唯一不安だった鞍上(柴田善)も今日のメインで復活の騎乗、死角は少ない。【阪急杯】は2番イースター。栗東の瀬戸口厩舎は団結力がいちばんだと言われる。その厩舎が万を期して送り込んだのが同馬。前走はコース取りの差が出ただけで、力負けではない。鞍上もミルコ,有終の美を狙うのに態勢は整った。ほかでは中山12Rの14番プリンセスドルチェ。末脚は確かで牝馬限定戦なら一発があってもおかしくはない。
今日はゴルフだったが、前出の【アーリントンC】【御堂筋S】【潮来特別】など的中で珍しく勝利した。前開催の中山も調子良かったので、開催替わりがよかったようだ。ということで、明日は自宅で中山中心に勝負する予定。
特別何かが変っているわけでもなく、カウンター席が7席ほどあり、あとは4~6人掛けのボックスシートが4席ほどある。店はその席が一杯になるほど混んでいて、その客層はサラリーマン風というより、町工場の作業員のような人が多い。従業員は女の子2人で、忙しそうに働いている。
僕がそのスナック「W」に行ったのは足の痛みがまだとれない3月19日の事である。取引先の人と食事をし、その取引先に連れて行ってもらった。連れて行ってくれた方と僕とは20年ぐらいの付き合いで、だいだいその方が連れて行ってくれるお店もわかっていた。当然その日も
「銀座かな、それとも門仲(その方の地元)かな」
と思っていたところ、連れて行かれたのがこのスナックであった。「なんで、こんなとこ?」
不思議がっていて水割りを飲んでいると、そこに一人をおばあちゃんが入ってきた。すると店のお客が一斉に拍手をする。そして僕の連れには抱擁までしている。
「ひさしぶり、生きてたの?」
「ママ元気そうだね」
そんな会話のあと、その連れが僕にママを紹介する。
「ママの小櫻京子さんです」
「えっ、ホントですか? あの小櫻京子さんですか?」
僕も驚いたが、ママも驚く。
「若いのに私のこと知ってるの?」
「いやぁ、テレビとか本でしか観たことないですけど、ホンモノですか?」
失礼な物言いである。しかし彼女は
「嬉しいわ、知っててくれて・・・」
と僕の失言などお構いなしに喜んでくれている。
多分、このコラムを読んでくださっているほとんどの方がご存知ないと思うが、この『小櫻京子』という女性は昭和の芸能史の1ページを飾った人物である。
簡単に彼女を説明すると、落語家で喜劇王の柳家金語楼の養女(一説には姪、実娘)となり、金語楼の作品など喜劇に「お豆ちゃん」の愛称で出演。それ以来、ずっと舞台に立ち続ける現役の女優なのである(小櫻京子劇団というのが現在もある)。義弟はあのロカビリーの山下洋二郎で、亭主は初代の奇術師・引田天功だ(プリンセステンコーの師匠)。そして娘は声優の引田有美である(有美の妹にあの「少女隊」の引田智子(異母)がいる)。僕が以前読んだ本では「お豆ちゃん」時代の人気は絶大で、その人気は全盛期のモー娘。以上だったとのことだ。
その歴史的な人物が経営しているのが、このスナック「W」だったのである(35年らしい)。僕の連れは僕がお笑い好きなので、「一度連れて行こう」と思っていたらしいのだが、相手が小櫻京子ということで「さすがに知らないだろう」と思っていて、この日まで伸びてしまったようだ。
紹介をしてもらったあとは、昔の話、現在の喜劇会の話、2代目引田天功の話などをし、最後には「東京ブギウギ」を歌ってもらった。また昨年リリースしたお孫さんとのCD(『お豆サンバ』)まで戴いてしまった。僕らが店にいたのは1時間ちょっと。しかし、僕にとっては珠玉のような時間であった。この店からの帰り道、安田君やノッチ、山崎君、有吉らを連れて行ったら、根っからの喜劇人である彼女はとても喜ぶだろうなぁと思ったが、逆に彼らにしたら“誰、このおばぁちゃん?”ということになるかも・・・。いずれにしろ僕にとっては、思いがけない人物との出会いであった。ちなみに京子師匠、今年72歳。メチャメチャ元気です!
京子師匠に元気を貰って明日の予想といく。まずは明日阪神で行われる【アーリントンカップ】。本命は今週で騎手を引退する本田騎乗の14番ローレルゲレイロ。前走はスローペースの仕掛け遅れで3着と敗れたが、能力はこの年代でもトップクラス。現に【朝日FS】でいちばん強い競馬をしたのはこの馬、ここは本田引退祝いとしても負けられないところだ。相手はここ目標の9番マイネルレーニア、底を見せていない2番トーセンキャプテンだが、大穴には赤木に乗り替わる13番マルカラボンバ。折り合いさえすれば面白い。他のレースでは中山11R【韓国馬事会杯】は8番アドマイヤカリブ。東京の1400mを除外されたことにより、スタートの不安で人気が少しでも下がるようなら面白い。ここでは力は断然だ。9R【きんせんか賞】は5番スマートカスタム。2戦目であのナムラマースを破っているのだから、ここでは力は上。ここ数戦も勝てはしないが、小差で好走している。唯一の関西馬で鞍上には追える御神本、ここは黙って買いだろう。
今週は競馬界にとっては“さよならWEEK”である。名伯楽がターフに別れを告げる。瀬戸口、伊藤雄、奥平真、松永勇、鹿戸幸、古川、山本、湯浅ら名トレーナーたちである。各厩舎とも渾身の力で師の最後を飾りたいところ。特に瀬戸口厩舎はなんと16頭の多頭出しだ。今まで僕もいろんな最後を見てきたが、ここまでの出走は記憶にない。一体何勝するのか注目である。ちなみにJRA調教師の定年は70歳、京子師匠より年下だ。
特別何かが変っているわけでもなく、カウンター席が7席ほどあり、あとは4~6人掛けのボックスシートが4席ほどある。店はその席が一杯になるほど混んでいて、その客層はサラリーマン風というより、町工場の作業員のような人が多い。従業員は女の子2人で、忙しそうに働いている。
僕がそのスナック「W」に行ったのは足の痛みがまだとれない3月19日の事である。取引先の人と食事をし、その取引先に連れて行ってもらった。連れて行ってくれた方と僕とは20年ぐらいの付き合いで、だいだいその方が連れて行ってくれるお店もわかっていた。当然その日も
「銀座かな、それとも門仲(その方の地元)かな」
と思っていたところ、連れて行かれたのがこのスナックであった。「なんで、こんなとこ?」
不思議がっていて水割りを飲んでいると、そこに一人をおばあちゃんが入ってきた。すると店のお客が一斉に拍手をする。そして僕の連れには抱擁までしている。
「ひさしぶり、生きてたの?」
「ママ元気そうだね」
そんな会話のあと、その連れが僕にママを紹介する。
「ママの小櫻京子さんです」
「えっ、ホントですか? あの小櫻京子さんですか?」
僕も驚いたが、ママも驚く。
「若いのに私のこと知ってるの?」
「いやぁ、テレビとか本でしか観たことないですけど、ホンモノですか?」
失礼な物言いである。しかし彼女は
「嬉しいわ、知っててくれて・・・」
と僕の失言などお構いなしに喜んでくれている。
多分、このコラムを読んでくださっているほとんどの方がご存知ないと思うが、この『小櫻京子』という女性は昭和の芸能史の1ページを飾った人物である。
簡単に彼女を説明すると、落語家で喜劇王の柳家金語楼の養女(一説には姪、実娘)となり、金語楼の作品など喜劇に「お豆ちゃん」の愛称で出演。それ以来、ずっと舞台に立ち続ける現役の女優なのである(小櫻京子劇団というのが現在もある)。義弟はあのロカビリーの山下洋二郎で、亭主は初代の奇術師・引田天功だ(プリンセステンコーの師匠)。そして娘は声優の引田有美である(有美の妹にあの「少女隊」の引田智子(異母)がいる)。僕が以前読んだ本では「お豆ちゃん」時代の人気は絶大で、その人気は全盛期のモー娘。以上だったとのことだ。
その歴史的な人物が経営しているのが、このスナック「W」だったのである(35年らしい)。僕の連れは僕がお笑い好きなので、「一度連れて行こう」と思っていたらしいのだが、相手が小櫻京子ということで「さすがに知らないだろう」と思っていて、この日まで伸びてしまったようだ。
紹介をしてもらったあとは、昔の話、現在の喜劇会の話、2代目引田天功の話などをし、最後には「東京ブギウギ」を歌ってもらった。また昨年リリースしたお孫さんとのCD(『お豆サンバ』)まで戴いてしまった。僕らが店にいたのは1時間ちょっと。しかし、僕にとっては珠玉のような時間であった。この店からの帰り道、安田君やノッチ、山崎君、有吉らを連れて行ったら、根っからの喜劇人である彼女はとても喜ぶだろうなぁと思ったが、逆に彼らにしたら“誰、このおばぁちゃん?”ということになるかも・・・。いずれにしろ僕にとっては、思いがけない人物との出会いであった。ちなみに京子師匠、今年72歳。メチャメチャ元気です!
京子師匠に元気を貰って明日の予想といく。まずは明日阪神で行われる【アーリントンカップ】。本命は今週で騎手を引退する本田騎乗の14番ローレルゲレイロ。前走はスローペースの仕掛け遅れで3着と敗れたが、能力はこの年代でもトップクラス。現に【朝日FS】でいちばん強い競馬をしたのはこの馬、ここは本田引退祝いとしても負けられないところだ。相手はここ目標の9番マイネルレーニア、底を見せていない2番トーセンキャプテンだが、大穴には赤木に乗り替わる13番マルカラボンバ。折り合いさえすれば面白い。他のレースでは中山11R【韓国馬事会杯】は8番アドマイヤカリブ。東京の1400mを除外されたことにより、スタートの不安で人気が少しでも下がるようなら面白い。ここでは力は断然だ。9R【きんせんか賞】は5番スマートカスタム。2戦目であのナムラマースを破っているのだから、ここでは力は上。ここ数戦も勝てはしないが、小差で好走している。唯一の関西馬で鞍上には追える御神本、ここは黙って買いだろう。
今週は競馬界にとっては“さよならWEEK”である。名伯楽がターフに別れを告げる。瀬戸口、伊藤雄、奥平真、松永勇、鹿戸幸、古川、山本、湯浅ら名トレーナーたちである。各厩舎とも渾身の力で師の最後を飾りたいところ。特に瀬戸口厩舎はなんと16頭の多頭出しだ。今まで僕もいろんな最後を見てきたが、ここまでの出走は記憶にない。一体何勝するのか注目である。ちなみにJRA調教師の定年は70歳、京子師匠より年下だ。
世の中にはこんなにマラソンしたい人がいるんだなぁと感心して見ていました。来年にはノッチが参加するとのことなので、銀座か浅草辺りで応援しようかな。それとも思い切って・・・。
マラソン観戦をしつつ、今日は朝イチから競馬。東京3レースで馬単の万馬券的中させ、いい感じで午前中を終える。しかし午後からは徐々に負債が嵩むようになった。そして迎えた今日のメインレース【フェブラリーS】。GⅠということでパドックを観る。いちばん良く見えたのは僕が本命に推したシーキングザダイヤ。続いてシーキングザダイヤ、サンライズバッカス、ブルーコンコルドである。アジュディミツオーはイマイチに見え、【平安S】でひと目惚れしたメイショウトウコンはここに入るとやはり小さく見えた。またフィールドルージュやメイショウバトラーも僕にはあまり良くは見えなかった(ヒロシ氏は褒めていたが・・・)。そして展開的にも今日のダートはあまりにも時計が速かったので、追い込み一辺倒のメイショウトウコンとフィールドは展開的にも狙いを下げた。で、結局買った馬券は馬単のシーキングザダイヤとブルーコンコルド、サンライズボックスのBOX。それにシーキングザダイヤから数頭への馬単裏表。またそれだけでは面白くないと思い、3連複でシーキングザダイヤ、ブルー、サンライズを1,2着付けにし、総流し馬券も購入した。そしてレース、軸馬は馬群に沈んだが・・・。
その【フェブラリーS】を振り返る。勝ったのは今年絶好調のアンカツ騎乗の3番人気サンライズバッカス (牡5・音無厩舎)。1完歩目は悪かったものの、すぐに中団の外目に取り付き、直線早めに外に持ち出すとあっさりと抜け出し、2番人気ブルーコンコルドの追撃を1.1/2馬身差抑え優勝した。勝ちタイムは1分34秒8の好タイム。さらに2.1/2馬身差の3着に9番人気ビッググラスが入り、1番人気シーキングザダイヤは9着に敗れた。勝ったサンライズはかつてカネヒキリを破った馬ではあるが、今日は本当に強いレースだった。まだまだ強くなりそうで、今度のダート界の中心的存在となるだろう。ただ【JCダート】の2100mは長いような気がする。2着ブルーも展開が合わない中しっかり伸びて来た。さすがに底力はある。ただ東京より小回り向きだろう。3着ビッグクラスは勝ちにいってのこの成績は立派。この馬場も合わないと思っていただけに相当な力を持っているのかもしれない。4着カフェオリンポスも元々力はある馬だが、ここまで好走するとは思わなかった。鞍上の好騎乗の上にこの馬場が良かったのだろう。5着フィールドはスタートがすべて。ただまともにスタートきっても勝つまで至らなかっただろう。9着シーキングザダイヤの凡走は理由がわからない。外に持ち出すまでは良かったのだが・・・故障でもしたのだろうか。
勝ったサンライズバッカスは、父ヘネシー、母は’89年【フラワーC】を勝ったリアルサファイヤ(父リアルシャダイ)という血統。このヘネシー産駒だが、JRA・GⅠは初勝利である。またJRA重賞も同馬で勝った【武蔵野S】以来約1年4か月ぶりで、サンライズバッカスが唯一のJRA重賞勝ち馬だ(海外ではヨハネスブルグ が【BCジュヴェナイル】勝つなどなど多くのG1馬を出している)。ヘネシーはStorm Cat系である。このStorm Catの直系としても日本のGI初勝利となった。一方、母の父リアルシャダイはトウカイポイント(‘02年【マイルCS】、父トウカイテイオー)、イングランディーレ(‘04年【天皇賞・春】、父ホワイトマズル)、プライドキム(‘04年【全日本2歳優駿】、父アフリート)に続く4頭目のGⅠ馬を出したことになった。
‘04年10月にデビュー。ダート替わりの5戦目で初勝利を挙げ、4連勝で【阿蘇S】に勝利。【ダービーグランプリ】(交流GⅠ)でカネヒキリの2着に入ると、続く【武蔵野S】ではカネヒキリにダートで初の黒星を付ける金星で重賞初制覇。その後は【JCダート】で2年連続5着、昨年の【武蔵野S】2着、前走の【平安S】2着などはあったが勝ち星からは遠ざかっており、今回、【武蔵野S】以来約1年4か月ぶりの勝利を初GⅠ勝利で飾った。通算成績18戦6勝(うち地方1戦0勝、重賞2勝)。
勝ったアンカツは’04年のアドマイヤドン以来の同レース2勝目。JRA・GⅠは‘06年【マイルCS】のダイワメジャー以来の通算11勝目。JRA重賞は4日の【共同通信杯】のフサイチホウオーに続く今年3勝目、通算46勝目となった。また音無調教師は同レース初制覇。JRA・GⅠは’06年【高松宮記念】のオレハマッテルゼに続く2勝目。JRA重賞は‘06年【朝日チャレンジC】のトリリオンカット以来の通算22勝目。そして馬主の松岡隆雄氏はJRA・GⅠ初制覇。他の重賞勝ち馬にサンライズペガサス(‘05年【毎日王冠】、’05年【大阪杯】がいる)。生産者のヤナガワ牧場もJRA・GⅠは初勝利。ただ交流GⅠ勝ち馬には’04年【全日本2歳優駿】を勝ったプライドキムがいる。
実はこのレース、1番人気馬がアグネスデジタル、ゴールドアリュール、アドマイヤドン、メイショウボーラー、カネヒキリと、5連勝中だったが、シーキングザダイヤが9着に敗れたことによりこの記録もストップした。そのシーキングザダイヤは’05年、’06年とこのレース2年連続2着していたが今回大敗。またJRAのダート重賞では4戦2着4回と連対率100%だったが、初めて連対を外した。
このようにシークングザダイヤが沈んだものの、馬券は馬単、3連複が的中した。しかしトータル的には東京、京都の最終で撃沈しマイナス収支となった(万馬券2発獲ってマイナス収支とは・・・)。カフェオリンポスが3着になっていてくれたら・・・。ツイていないときは悪いことが重なるもので、競馬終了後、スポーツジムで泳いでいたところ、なんと両足が肉離れのような状態になった。1000m泳いだあとで両足に激痛が走ったため、プールサイドに上がったが両足が動かせない。しょうがないので10分ほど自分でマッサージをし、近くにあるジャクジーに雪崩れ込む。その温かいお湯でマッサージしていると辛うじて右足だけは痛みが薄れた。その後どうにか着替えをして帰宅したが、左足は・・・。こんな軟弱な脚では東京マラソンなんて夢の夢だなぁ。
今日はゴルフだったため、帰宅後録画でレース観戦。
【クイーンC】が3連複、【京都記念】が馬単、3連複が的中したが両レースとも、配当が安くやっぱり負けてしまった。どうしてもゴルフのときというのは勝てないみたいだ。実は来週の土曜日もゴルフなのだがどうしよう? まぁ明日も競馬があるので、とりあえず今日は明日のことだけを考えよう。
まずはその前に今日の重賞を振り返る。東京で行われた【クイーンC】。勝ったのは、北村宏騎の3番人気イクスキューズ(牝3・藤沢和厩舎)。いつもと違い好位3、4番手追走し、残り150mあたりまで我慢して追い出すと、追いすがる1番人気カタマチボタンを突き放し、1.1/2馬身差をつけ優勝した。さらに3/4差の3着に僕が本命に推した2番人気ハロースピードが入った。勝ったイクスキューズは今日のような先行した競馬の方が折り合いが付き、良さそうだ。ただ3歳牝馬はウオッカがおり、今のところ1強の模様。
勝ったイクスキューズは、父ボストンハーバー、母は’92年【フラワーボウルH】(米G1)を制したクリスティキャット(父Majestic Light)という血統。昨年5月のひだかトレーニングセールにて、セール最高価格となる3700万円で落札されていた。昨年7月2日の新馬戦(福島・芝1800m)で2着に7馬身差をつける圧勝でデビューを飾り、続く【クローバー賞】もレコード勝ち。その後、【札幌2歳S】3着、【ファンタジーS】2着、【阪神JF】5着と、重賞戦線で好走を続けていたが勝ち切れず、前走は【菜の花S】3着だった。通算成績7戦3勝(重賞1勝)。 鞍上の北村宏司騎手は昨年の【ヴィクトリアマイル】のダンスインザムード以来のJRA重賞10勝目。管理する藤沢和調教師も、同レース以来のJRA重賞制覇で通算77勝目。このレースは’02年のシャイニンルビーに続き2度目の勝利。また、’92年以来、15年連続JRA重賞制覇となった。
なお、ボストンハーバー産駒は’03年【クリスタルC】のワンダフルデイズ、’03年【新潟2歳S】のダイワバンディットに続き3頭目のJRA重賞勝ち馬で、約3年5か月ぶりのJRA重賞制覇となった。
また京都で行われた【京都記念】は、僕本命で武豊騎乗の2番人気アドマイヤムーン(牡4・松田博厩舎)が、中団追走から直線で抜け出し、大外から差を詰めた1番人気ポップロックをクビ差抑えて優勝した。さらに1.1/4馬身差の3着には3番人気トウショウナイトが入った。勝ったアドマイヤムーンは59㌔を背負い苦戦するかと思ったが、完璧な内容だった。これならドバイでも十分好勝負になるだろう。また2着のポップロックはエンジンのかかりが遅く、馬券圏外から飛んできた。さすがに力がある。これで反応が良くなればこの馬もドバイは面白そう。トウショウナイトは馬場が味方したこともあるが、力が付いているのも確か。しかし上位2頭とは力差があるようだ。
勝ったアドマイヤムーンは‘05年7月のデビュー戦から3連勝で【札幌2歳S】を制し、続く【ラジオたんぱ杯2歳S】は2着に敗れたものの、【共同通信杯】、【弥生賞】と連勝。【皐月賞】、【日本ダービー】はそれぞれ4着、7着に敗れたが、【札幌記念】を古馬相手に快勝すると、続く【天皇賞・秋】で3着、初の海外遠征となった前走の【香港C】では勝ったあのプライド にゴール前急追して短頭差の2着に入っていた。通算成績12戦7勝(重賞5勝)。なお、同馬は3月31日にドバイ・ナドアルシバ競馬場で行われる【ドバイデューティフリー】(首G1・芝1777m)の招待を受諾している。
鞍上の武豊は、昨年のシックスセンスに続く【京都記念】連覇。スズカフェニックスで制した【東京新聞杯】に続くJRA重賞制覇で今年2勝目(通算238勝)。管理する松田博調教師は、アドマイヤオーラで制した【シンザン記念】に続く今年のJRA重賞2勝目で、通算37勝目となった。
では明日の予想。まずはなんといっても言っても今年初のGⅠ【フェブラリーS】。本命は【平安S】で一目惚れしてしまった6番メイショウトウコンと思っていたが、僕が思っていたより人気になりすぎ(3番人気6.3倍)。ならば実績等を考えて4.8倍は美味しい4番シーキングザダイヤの方が馬券的には面白い。鞍上は今日の【京都記念】でも完璧な騎乗を魅せた武豊。昨日も書いたように先週のオーシャンエイプスのようなことのあった翌週は怖い。相手は前述のオーシャンと8番ルメール3度目のフィールド、そしてアンカツ3度目の12番サンライズが本線だ。他のレースからは京都がイマイチ自信がないので、東京から2鞍。まずは9R【ヒヤシンスS】の2番ピサノデイラミ。フサイチペガサス産駒はやはりダートの方がいい。同10R【アメジストS】は1番バンブーウエファ。折り合いを欠く同馬にとってエイシンチャンドラ、サウスポールがいる今回は絶好の展開になる。よってまだまだ奥がありそうな馬で先物買いといきたい。
明日は【東京マラソン】が行われ、銀座などでは6時間の通行止めがとられるという。場外で勝負される皆さん、十分にお気をつけてください。あっ、そうそう。【東京マラソン】といえば、発案者の石原慎太郎。馬券的には弟裕次郎の代表作“オレハマッテルゼ”なんか臭い。後ッチャンも「面白そう」と言っていたし・・・。
最近日曜日に行われていたためずっと行けなかったのだが、今回は火曜日でおまけに場所が新宿ということもあり、仕事を早く切り上げて出かけた。会場、開演までまだ時間があったので、差し入れを購入しようと伊勢丹に寄る。するといつもとは違う雰囲気が・・・。そう、この日はバレンタインデー前日、多くの女性が地下の売り場中に溢れていた。僕みたいなおじさんにとっては完全に場違いである。まして売り場も特設となっていて、いつもの場所にいつものお店がない。さまざまな香水が交差する空気の中、女性を掻き分け差し入れ用のお菓子とサンドウィッチを探す。
「なんでこんな目に遭うのだろう」
ただお店を探すのは簡単であった。女性たちが居ないほうに行けばいいのだ(彼女らの目的はチョコレート)。人混みを抜け、ようやくお菓子&サンドウィッチ売り場にたどり着く。着くとすぐに注文、そして購入だ。普通差し入れを選ぶ時は“どれがいいか”と悩むのだが、この日は一瞬でも早くその場を離れたい一心で、(安田君らには悪いが)いい加減に品物を選んでしまった。
「今日は許してもらえるだろう」
そう思い、品物を手にした僕はライブ場所の「新宿 FU」に向かう。このとき、外の空気の美味しいこと、美味しいこと。
ライブ会場には開場寸前に到着。差し入れを渡すと、開演を「GOJO」の吉見君と待つ。しかし以前僕が行っていた時に比べ集客が悪い。どうも初めての場所で皆さん迷っていたようだ。それでも徐々に客は集まり、PM7:00すぎに開演となった。 オープニングには河田君、安田君、酒井君、そして市丸さんが登場。そしてそこに5分ほど遅れて浦和で騎乗してきた後ッチャン(後藤浩輝)が加わる。これでようやく5人が揃った形だ。で、ここからが本番。競馬トークが終わり、まずは画伯対決が始まる。河田君がお題を出して残りの4人が絵を書くというものである。お題は「キューピー」「スフィンクス」「サザエさん」。以前やった時は安田君が迷画伯ぶりを見せて客席を湧かせたので、当然注目は安田君に集まる。しかしここでサプライズが起きた。なんと今回は安田君が大健闘し、逆に客席を唸らせたのだ。特に「サザエさん」はいちばん上手いと思われた後ッチャンの上をいっていた。逆に大苦戦だったのが市丸さん。中でも「スフィンクス」は4本足で立っていた。
画伯対決のあとは、安田君の競馬の替え歌の披露である。何度か安田君はこのライブで歌っているのだが、それは本当に良く完成されている。蛯名、藤田、四位・・・競馬ファンの気持ちを擽る。ただ残念なことがひとつ。これはなかなか電波では披露できないのだ。聞きたい方は是非ライブへ。
続いては先週行われた【ダイヤモンドS】と【きさらぎ賞】の馬券勝負である。各自が1頭づつピックアップし、その馬の3連単BOXを買うというものだ(後ッチャンは【ダイヤモンドS】では騎乗馬(チャクラ)、【きさらぎ賞】は不参加)。するとどうだろう。【きさらぎ賞】が見事に的中する。確かに少頭数だから的中しやすいが、皆の立派なところは誰もオーシャンエイプスを買っていない点である。これは凄い!普通誰か抑えたがるのだが・・・。尚、今回の配当金は、次回、転がすそうだ。以前彼らはこれで27万円まで転がした実績があるので期待したい。
最後は市丸さんがコント初挑戦となる「安田厩舎物語」。安田君が調教師となり、酒井君がその厩舎のスターホース、河田君が厩務員、後ッチャンが河田君の弟、市丸さんが妹である。内容を細かく紹介しても僕の拙い文章では皆さんに上手く伝わらないので、感想だけを書かせてもらう。
《面白かった。河田君、酒井君は勿論、市丸さんもとても初めてと思えない出来だった。後で聞いたら、2,3アドリブも入れていたらしい。お見事! また後ッチャンのボケも冴えていたし、安田君のツッコミはいつもながら安定して、客席を沸かせていた》 僕にとっては久々の『UMAP LIVE』だったが、本当に愉しませてもらい、いい夜であった(追伸・・・打ち上げの席で、皆で市丸さんに来年のR-1出場を持ち掛けたのだが、本人が拒絶。何とか出させたいものだが・・・。あっ、安田君とM-1ではどうだろうか?)。
では明日の予想。明日は重賞2レースを中心に競馬を楽しもうと思っていたら、急に仕事絡みのゴルフが入ってしまった。よって明日も朝にまとめ買いである。ちなみに今年は土曜日の成績が極端に悪い、特にゴルフの時は・・・。ということなので、あまり参考にしないでほしい。まずは東京のメイン【クィーンカップ】。本命は5番ハロースピード。【阪神JF】では出遅れてウオッカに0.7秒差。スタートがまともなら、ここでは力が上だ。鞍上が松岡に替わるが、乗り替わりには定評がある。相手は12,13番が本線。京都メイン【京都記念】は9番アドマイアヤムーン。目標はこのあとのドバイだろうし、斤量59㌔、湿りそうな馬場と買いたくない条件が揃うが、これで人気が少しでも下がるなら買ってみたい。豊も先週のオーシャンエイプスの借りを返す気持ちでいっぱいだろう。このレースと【フェブラリーS】、こんな時の豊は恐い!!!
本田、鹿戸が調教師に、アンミツ、藤岡弟がJRA騎手になる。しかし、そのニュースの陰に小さく書いてあった常石の引退。障害界で頭角を顕したと思ったら落馬。そしてそのまま引退はとても淋しい。常石の現状がどういう状態かは存じ上げないが、とにかく長く生きて欲しいものだ。そしていつか僕たちの目の前に・・・ありがとう、常石!!!僕は府中で「常石! 常石!」と絶叫した数少ないファンの一人だったことを誇りに思う。
「1.3倍は異常だろう」
今日京都で行われた【きさらぎ賞】の単勝オッズを見て呟いた。そして昨夜の予想でオーシャンエイプスを本命にしたものの、一気に買う気が失せてしまった。当然僕もオーシャンは一番人気になると思っていたが、正直ナムラマース、アサクサキングスがいるのだからもっと下がると思っていた。それが1.3倍とは・・・。で、急遽買う馬券を変えることにした。それまでは3連単でオーシャンの1着付け、ナムラ&アサクサを2着付けで買うつもりだったのだが、オーシャンが飛ぶ(爆走することではない)ことも考え、1,2着にオーシャン、ナムラ、アサクサの3頭を、固定した馬券を購入した。するとその馬券が見事にHIT!
通常、このような初志貫徹しない馬券は外れるのが常套だが、どういうわけか今回に関してその閃きがいい方向に行った。僕にしては珍しい閃き。きっと一週間の風邪で体内の毒が出ていったためだろう。ということは、来週はもう世の中のいろんな毒が入り、そんな閃きも起きない!? 来週は【フェブラリーS】があるというのに・・・。
今日の重賞を振り返る。まずは先に触れた【きさらぎ賞】から。勝ったのは四位から急遽乗り替わった武幸四郎騎乗の3番人気アサクサキングス (牡3・大久保龍厩舎)。スタートからハナを奪うと後続を引き離して逃げ、直線に入っても脚色は衰えず2番人気ナムラマースに1.3/4馬身差をつけ逃げ切った。さらにアタマ差の3着に4番人気サムライタイガースが入った。圧倒的1番人気のオーシャンエイプスは後方からレースを進め、4角で2番手に進出したが、直線で伸びを欠き4着に敗れた。勝ったアサクサキングは完全なスローでの逃げ。元々力がある馬にこんなに逃げられては後ろの馬では勝負にならなかった。2着ナムラマースはオーシャンエイプスをマークして進んだが、オーシャンが飛ばないと気付いた時点が遅かった。それにこの馬ゴーサインを出してからスピードに乗るのに時間が掛かるタイプで、よくぞ2着に来たという走りだった。勝ち馬より、この馬の方が、末脚がしっかりしている分クラシックでも面白そうだ。3着サムライタイガースは休養を挟み、力を付けているが、まだ一線級とは力の差がありそう。問題のオーシャンエウプスだが、今日走らなかった理由はわからない。しかしこのままで終わる器ではないことは確かでもう1走見てみたい。
勝ったアサクサキングスは、父ホワイトマズル、母がJRA6勝のクルーピアスター(父SS)という血統で、伯父にジェニュインがいる。10月15日のデビュー戦、続く【百日草特別】を連勝し、前走の【ラジオNIKKEI杯2歳S】は直線の不利もありフサイチホウオーから0.4秒差の5着に敗れていた。通算成績4戦3勝(重賞1勝)。
鞍上の武幸四郎は、昨年の【京阪杯】のアンバージャック以来のJRA重賞20勝目。管理する大久保龍調教師は昨年の【ユニコーンS】のナイキアースワーク以来のJRA重賞2勝目となった。
また東京で行われた【ダイヤモンドS】は、ルメール騎乗の1番人気トウカイトリック(牡5・松元省厩舎)が、中団追走から直線伸びると、内で粘る6番人気エリモエクスパイアをゴール前でクビ差差し切った。さらに4馬身差の3着には10番人気アドバンテージが入った。勝ったトウカイトリックの持ち味はいい脚を長く使うところで、直線でもモタれ気味だったが、そこはルメールしっかり2着エリモエクスパイアを抑えこんだ。正直ハンデ57㌔も恵まれたものだった。2着エリモは母方の血統の良さが出ているのだろう。どう考えても父の血統だとダートの短距離向きだからだ。まだ4歳馬で、これからもっと強くなりそう。3着に逃げ粘ったアドバンテージには驚いた。テンから競って先行しての好走は将来にも期待が持てそう。父エリシオはポップロックと同じである。4着バイロイトは輸送で8㌔減。それにハンデも前走より1.5キロ増だったので、これが響いたのかも・・・。アドマイヤフジは休養に入るべきである。前走後も書いたが本調子には程遠い。
勝ったトウカイトリックは、父エルコンドルパサー、母はオークリーフS(米G1)勝ちのズーナクア(父Silver Hawk)という血統。これまで’05年【福島記念】、ディープインパクトが勝った’06年【阪神大賞典】、’06年【ステイヤーズS】で2着するなど重賞での惜敗が続いており、前走の【万葉S】でもハナ差の2着に敗れていたが、今回、11度目の挑戦で重賞初制覇を飾った。通算成績は21戦5勝(重賞1勝)。
鞍上のルメールは、トーホウアランで制した’06年【中日新聞杯】以来のJRA重賞4勝目。管理する松元省一調教師は、スティルインラブで制した’03年【秋華賞】以来約3年4か月ぶりのJRA重賞21勝目となった。またエルコンドルパサー産駒の重賞制覇はビッググラスの根岸S(GIII)、ヴァーミリアンの川崎記念(交流GI)に続き、中央地方合わせて今年3勝目となった。
13日には久々にUMAPライブを見に行くつもりでいる。最近日曜日に行われていたため、なかなか行けなかったのだが、今回はウィークデーで場所も新宿(「新宿FU」というころ)。行かないわけにはいかないだろう。久しぶりに見るUMAPのパワーアップぶりが楽しみだ。皆さんも是非時間のある方は足をお運びください。
そんな状態で明日の予想。
まずは東京9Rは人気でも4番アクセルポッパー。
京都11Rはあまりの人気に買いたくなくなったが、6番オーシャンエイプス断然。前走は「強い」の一言。ただ1着or3着だと思うので馬券はその辺で・・・。
東京、京都が人気だったので小倉は穴狙いで、11番セトノゼディタブ1200mの平坦なら十分一発はある。人気になる前に・・・。
今週ずっと風邪と戦っている。
これでもっと悪化したりすれば、一日休養を摂ったりしたいところだが、良くもならず悪くもならずの小康状態が続いている。病状も日によって違う。喉が痛い日があれば、鼻水が止まらない日があったり、また熱っぽい日があると思えば、咳き込む日があったりとひとつひとつの症状は完全に風邪なのだが、“完璧な”風邪という感じではない。会社では交代で僕の周りの人間が休んでいるので、僕もその流行には一応嵌っているようなのだが、会社を休むまでは至っていない。まぁ要因としては、毎週の水泳か、それとも“○○は風邪ひかない”という昔からの格言が考えられるが、それも定かでは・・・。ただひとつだけ言えるのは、僕の体が皆よりちょっぴり丈夫だということだ。
今週はこんな体調だったため、ほとんどこのブログのネタ探しをやっていない。よってここで掘り下げて書くようなネタもない。唯一『スーパーボウル』について書こうかと思ったが、応援していたシカゴ・ベアーズ(インディアナポリス・コルツが29-17で36年ぶり2度目のV)が負けちゃったし、悲運の天才QBマニングも、遂に栄冠を勝ち取り“めでたし、めでたし”で終わったので、書く気が失せてしまった。
というわけで、早速予想に入る。まずは東京からは12Rの2番メジロファルカン。前走は10㌔プラスながらも上がりはNO.2。ひと叩きされた今回はねらい目だ。栗田厩舎が同厩舎の馬を日曜に動かして送り込んだ馬だ。京都からは8R1番ラブアフェアー。前走は1番人気だったが、距離が短く惨敗。距離が延びてこそいいタイプで、人気落ちの今回が面白い。小倉では10R3番ショウリュウアクト。前走は【京成杯】で惨敗だったが、太目残りであった。今回は自己条件に戻るし、このメンバーなら・・・。
体調が良くないというのに、明日も夜飲み会の予定が入っている。一次会で帰ってくるつもりではあるが、体調次第では夜の予想の書き込みはできないかもしれない。その時は日曜の朝に予想を書き込みますのでどうかご了承ください。