まずはゴルフ。国内女子ツアー《アース・モンダミンカップ》最終日。昨日この投稿で「ひとつかみあえば木村彩子が爆発しそうなゴルフをしているので注目している」と書いた木村彩子(26)が首位と6打差で出て、4バーディ・1ボギーの「69」をマーク。トータル4アンダーで逆転し、ツアー初優勝を果たした。上位勢が風の中、スコアを伸ばしあぐねるのをしり目に、木村は前半で2ストローク伸ばして浮上。バックナインは2バーディ・1ボギーでクラブハウスリーダーになると、後続のライバルたちは木村のスコアに追いつけず。大逆転で念願の初勝利をつかんだ。トータル3アンダー・2位タイに西村優菜、ささきしょうこ。トータル2アンダー・4位には山下美夢有が入った。稲見萌寧は「72」で回り、トータルイーブンパー・7位タイ。昨年覇者の菊地絵理香はトータル1オーバー・11位タイ、大会通算2勝のイ・ボミ(韓国)はトータル11オーバー・57位タイで4日間を終えた。今回木村のゴルフはパターさえ入ればぶっちぎりのスコアになるくらいのショットの切れであった。元々公式戦のような厳しい設定の時に活躍する選手。この勝利をきっかけにもっと勝てる選手になりそう。
米国女子メジャー《KPMG全米女子ゴルフ選手権》3日目。初日から首位を走るチョン・インジ(韓国)が終盤スコアを落としながらも、トータル8アンダーで首位をキープ。2016年の「エビアン選手権」以来のメジャー大会3勝目、米ツアー4勝目に王手をかけた。3打差のトータル5アンダー・2位にレクシー・トンプソン(米国)、チェ・ヘジン、20年大会覇者のキム・セヨン(ともに韓国)の3人。トータル4アンダーの5位に19年覇者のハナ・グリーン(オーストラリア)がつけている。トータル3アンダーの6位タイにジェニファー・カプチョ(米国)、アタヤ・ティティクル(タイ)、ジェニファー・チャン(米国)、16年覇者のブルック・ヘンだーソン(カナダ)が並ぶ。日本勢では笹生優花が3バーディ・4ボギーの「73」でトータル1アンダー・13位タイ。畑岡奈紗は3バーディ・4ボギー・1ダブルボギーで3つ落としトータル2オーバーの35位タイ。西郷真央は3バーディ・5ボギー・1ダブルボギーの「76」でトータル4オーバーの54位タイに後退した。2戦ぶりに決勝ラウンドに進出した渋野日向子はコースには姿を見せたものの、体調不良によりスタート前に棄権。日米を通じてはじめての途中棄権となった。《全米女子オープン》に続くメジャー連勝を目指すミンジー・リー(オーストラリア)はトータル2アンダーの10位タイ。世界ランキング1位のコ・ジンヨン(韓国)はトータル1アンダーの13位タイ。連覇を狙うネリー・コルダ(米国)はトータル1オーバーの29位タイで3日目を終えた。笹生もさすがに優勝は難しいかもしれないが、畑岡共々ベスト10入りを目指して欲しい。
男子国内ツアー《JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品》最終日。首位と1打差で出た稲盛佑貴が8バーディ・1ボギーの「65」をマーク。トータル23アンダーで逆転し、今季2勝目、ツアー通算4勝目を果たした。トータル22アンダー・2位に大西魁斗。トータル21アンダー・3位タイに宮本勝昌、桂川有人、池田勇太、トータル19アンダー・6位には市原弘大が入った。石川遼はトータル10アンダー・33位タイ。昨年覇者の片岡尚之も同順位で4日間を終えた。さすがミスターフェアウェイ稲森。片山のようにこのゴルフなら海外でもそこそこやれると思っているのだが…。
今日の重賞を振り返る。阪神11Rで行われた【第63回宝塚記念】は、横山和生の2番人気タイトウホルダー(牡4歳・栗田徹厩舎)が圧巻のレコードV。【天皇賞・春】に続くGI連勝で国内を制圧した。登録を済ませている秋の【凱旋門賞】へ夢が膨らむ勝利となった。タイムは2分9秒7。2馬身差の2着にはヒシイグアス(5番人気)、さらに2馬身遅れた3着にデアリングタクト(4番人気)が入った。なお、1番人気のエフフォーリアは6着に敗れた。タイトルホルダーに騎乗した横山和生は、同レース2度目の騎乗で初V。祖父の富雄元騎手は1971年メジロムサシ、父の典弘騎手は91年メジロライアン、2014年ゴールドシップで【宝塚記念】を制しており、親子3代での制覇となった。
勝ったタイトルホルダーは文句なしの勝利。種牡馬としても2200mを勝ったのは大きい。岡田牧雄氏は【宝塚記念】を勝ったらあとは好きにさせると口にしていたので、秋は【凱旋門賞】だろう。矢作調教師も言っていたが、逃げ馬での挑戦が面白い。何とか良い体調で秋に向かってほしい。2着ヒシイグアスは完ぺきなレースをレーンがしたが、前の馬(タイトルホルダー)が強すぎた。3着デアリングタクトもよく走っている。スタートを上手に出て、中団で流れに乗れて、自分の競馬ができたが前に2頭・・・。ただ馬は良くなっているので秋にはさらに良くなるだろう。4着 ディープボンドはタイトルホルダーをマーク。ただ時計は速すぎた。5着マイネルファンロンは大好走。馬券に絡んではいないが、マイネルの馬にデムーロが乗ると激走する。6着エフフォーリアはペースが速すぎてついて行くのに精一杯。まだ本格化ではない。8着パンサラッサは勝ち馬が強すぎたのがすべて。それでも8着に粘っているのは強い。
タイトルホルダーは、父ドゥラメンテ、母メーヴェ(母父Motivator)という血統。北海道新ひだか町・岡田スタツドの生産馬で、馬主は山田弘氏。通算成績は12戦6勝。重賞は21年【弥生賞ディープインパクト記念】、【菊花賞】、今年の【日経賞】(GII)、天皇賞・春(GI)に次いで5勝目。宝塚記念は栗田徹調教師、横山和生騎手ともに初勝利。
今日の一口馬。まずは阪神2R【3歳未勝利】(2000mダート)にウインアラジンが出走9着。距離を伸ばした方がいいということで出走だったのだが、芝スタートがあまりよくなく、先行できなかった。未勝利戦としては道中のペースが流れて、3、4コーナーまでにうまく溜めが利いていて、勝ち馬と一緒に進出できそうな雰囲気はあったが、最後は流れ込むのが精一杯という厳しい結果になってしまった。鞍上は「ラストはゴロゴロとした喉の音が気になった」とのこと。この後は間隔調整のため放牧を挟み、小倉開催での出走を目指すとのこと。次からの出走がラストチャンス。なんとか頑張ってほしい!東京3R【3歳未勝利】(1600m芝)にジャスミンフローラが出走し6着。初勝利を目指し、正攻法でレースを運んだが、直線のコース取りが悪く直線伸びあぐねた。前走のようにもう少し脚をためた方が良かったのかもしれないが、それでも差はあまりなかったし、叩いた次は何とか初勝利を掴んでほしい。東京8R【3歳上1勝クラス】(2100mダート)にはバイタルエリアが出走し、結果14着に敗れた。2100mでも走れるとここに出走だったが、レース後の陣営のコメントは「感じ良く走れているように見えたのですが、直線ではパッタリ止まってしまいました。距離が延びても対応できると思っていましたが、今回は見誤ってしまいました。このような結果となり、申し訳ございません。ジョッキーは『道中の感じが凄く良く、直線に向く時も伸びるだろうなと思っていたのですが、そこから急に手応えがなくなってしまいました』と話していました。連戦続きだったので、この後は一旦一息入れる予定です」とのこと。まぁ仕方ない。それからコーディアルが阪神9R【舞子特別】(1400m芝)に出走。競馬ではまずまずのスタートから後方を追走。手応え良く進み3コーナー手前から徐々にポジションを押し上げ、直線入り口でゴチャつく場面がありながらも最後はしっかり伸びて5着。4コーナーで前がゴチャついて引っ張るところがあり、そこで立て直したのは痛かったが、ほぼ前々で決まった流れだったのでこの結果は仕方なし。3ヶ月ぶりのレースで初めての1400mと決して楽な条件ではなかった中、このような見どころ十分の競馬ができたことは収穫。これをきっかけに次走はさらに上を目指してもらいたい。