皆さんに謝らなければなりません。
今日の【日本ダービー】ですが、僕の本命馬セイウンワンダーは不良馬場というのに、4角で後方位置。直線も全く伸びず13着に敗れ去った。まぁこの予想が当らないのは良くあることだから、別に謝ることはないのですが、実は昨日文末に書いた『オヤジ馬券』(プレゼンター佐藤浩一に国歌斉唱がサブちゃんで余計買いたくなった)を遊びで買ったら的中したのである。それも3連単。安田君が立派にアントニオバローズ1頭マルチで3連単で的中したのに比べると、情けない話で、ここで公表しようかどうか迷ったが、コレも競馬ということで・・・。えっ、馬券の内容ですか? スペシャルウイーク産駒2頭(12,16番)とネオユニヴァース産駒2頭(1,18番)を1,2着にダブらないように付けて、あとは有力馬に流しという馬券。つまり、1着1番もしくは18番にして、2着12番,16番の組み合わせに、もうひとつは1着12番,もしくは16番にして、2着1番、18番にしたものだ。まぁこんなんでも当るのだから、競馬ってやめられないね。
ではその東京で行われた【日本ダービー】を振り返る。勝ったのは、横山典騎乗の2番人気ロジユニヴァース (牡3・萩原清厩舎)が、道中は離れた3番手を追走。直線に向いて内ラチ沿いから抜け出すと、5番人気リーチザクラウンに4馬身差をつけて快勝した。勝ちタイムは2分33秒7(不良)。さらにアタマ差の3着には8番人気アントニオバローズが入り、1番人気の皐月賞馬アンライバルドは中団追走から直線で伸びを欠き、12着に敗れた。レースはジョーカプチーノが速い時計で逃げたが、2番手を走るリーチザクラウンが単独で逃げるような形。勝ったロジユニヴァースはその後ろで、トライアンフマーチとアプレザンレーヴは中団、アンライバルトとセイウンワンダーは後方からという展開。この時点で勝負は決していた。というのも完全な先行有利な馬場で後ろの馬は万事休すとなったからだ。勝ったロジユニヴァースは馬体が完全に戻っていたし、馬場、左回りもこの馬には味方した。それでも元々【皐月賞】1番人気だから力はあり、これだけ走っても全く不思議はなかった。逆に言うと、なぜ【皐月賞】は走らなかったのだろうと思えるほどだ。まぁその惨敗があっての今回の勝利、横山典を含め関係者にとってはその喜びはひとしおだろう。2着リーチザクラウンも完全復活。さすがに豊が選んだ馬で、力があるところを示した。この馬、折り合うことを覚えたらもっと強くなるだろう。3着アントニオバローズは図太さをみせて一瞬「おっ!」と思わせたが、最後は同じ脚色になった。角田がじっくり育ててきた馬、これからも強くなりそう。4着には大外から唯一差してきたナカヤマフェスタ。この馬の場合左回りが合うのだろう。アンライバルト、トライアンフマーチ、セイウンワンダーは馬場、展開に泣いてしまった。ただその中で、僕が本命にしていたセイウン騎乗の福永は4角でナカヤマに遅れを取った。コレはあくまでもイメージだが、東京芝での騎乗がイマイチのような気がする。
勝ったロジユニヴァースは、父ネオユニヴァース、母アコースティクス(父Cape Cross)という血統。叔母にモンローブロンド、叔父にノットアローンがいる。ネオユニヴァース産駒はアンライバルドの【皐月賞】に続くGⅠ・2勝目。初年度産駒が牡馬クラシック2冠を制すという快挙を果たした。JRA重賞は通算6勝目。新種牡馬産駒が【日本ダービー】を制した例には’07年ウオッカ(父タニノギムレット)、’95年タヤスツヨシ(父SS)などがある。なお、ネオユニヴァースは’03年の【日本ダービー】優勝馬。ダービー父仔制覇は、’02年タニノギムレット・’07年ウオッカに続く史上6組目となる。
昨年7月6日のデビュー戦(阪神・1800m芝)を勝利で飾ると、続く【札幌2歳S】で重賞初制覇。【ラジオNIKKEI杯2歳S】では2着のリーチザクラウンに4馬身差をつけて快勝し、今年初戦となった【弥生賞】では鮮やかな逃げ切り勝ちを見せた。しかし単勝1.7倍の1番人気で出走した【皐月賞】では14着に敗れ、デビューからの連勝は4でストップした。今回、その【皐月賞】の雪辱を果たすとともに、’06年生まれのサラブレッド7768頭の頂点に輝いた。通算成績6戦5勝(重賞4勝)。
鞍上の横山典弘だが、【日本ダービー】15回目の騎乗にして初勝利(’90年メジロライアン、’03年ゼンノロブロイ、’04年ハーツクライと3度の2着があった)。尚、セイウンスカイで’98年【皐月賞】、【菊花賞】を制しており、牡馬クラシックは完全制覇となった。JRA・GⅠは’04年【天皇賞・春】のイングランディーレ以来約5年ぶりとなる通算16勝目。JRA重賞は【中山牝馬S】のキストゥヘヴンに続く今年7勝目、通算113勝目。
管理する萩原清調教師はなんとこれが、JRA・GⅠ初勝利。JRA重賞は今年の【弥生賞】のロジユニヴァースに続く今年2勝目、通算10勝目となった。 馬主・久米田正明氏もJRA・GⅠ初勝利。JRA重賞は4勝目で、すべてロジユニヴァースでのもの。現3歳世代が初めて所有した世代だった。
生産者のノーザンファームは’05年ディープインパクト以来の【日本ダービー】制覇。JRA・GⅠは【桜花賞】、【オークス】(いずれもブエナビスタ)に続く今年3勝目。
関東馬の勝利は実に’97年サニーブライアン以来12年ぶり。また、関東馬の牡馬クラシック制覇はダイワメジャーによる’04年【皐月賞】以来となる。
勝ちタイムの2分33秒7は、今年を含めた過去40年で最も遅いタイム。2分30秒を超えたのは’85年シリウスシンボリによる2分31秒0以来24年ぶりとなる。また【日本ダービー】が不良馬場で行われたのはダイシンボルガードが勝った’69年(勝ちタイム2分35秒1)以来40年ぶり。
そして2番人気馬の勝利は’99年アドマイヤベガ以来10年ぶり。また1番人気アンライバルドは12着に敗退したが、1番人気馬が着外に敗れたのは’07年フサイチホウオー(7着)以来である。
また東京最終レースに行われた【目黒記念】は、北村友一騎乗の8番人気ミヤビランベリ (牡6・加藤敬二厩舎)が、好位の内追走から抜け出すと後続を突き放し、1番人気ジャガーメイルに5馬身差をつけて圧勝した。勝ちタイムは2分39秒0。さらに2馬身差の3着に17番人気ハギノジョイフルが入り、3連単は637,440円の高配当となった。勝ったミヤビランベリは左回りが苦手だと思っていたが、馬場と展開、それに斤量に恵まれて劇走した。鞍上の北村友も完璧な強気な騎乗を魅せた。アッパレ! 2着ジャガーメイルは、馬場はこなし力を見せたが、最後は脚色が鈍った。まぁ重賞初制覇は近いだろう。
勝ったミヤビランベリは、父オペラハウス、母がアステオン(父ホリスキー)という血統。’06年5月のデビューから2戦目で初勝利を挙げ、7番人気で出走した昨年の【七夕賞】で重賞初制覇。サマー2000シリーズのチャンピオンに輝いた。今年に入ってからは【中山金杯】3着、【小倉大賞典】3着、前走の【新潟大賞典】6着という成績だった。通算成績17戦5勝(重賞2勝)。
鞍上の北村友一はシェーンヴァルトで制した昨年の【デイリー杯2歳S】以来となるJRA重賞2勝目。管理する加藤敬二調教師はミヤビランベリで制した昨年の【七夕賞】以来のJRA重賞制覇で、通算23勝目となった。
来週は【安田記念】。ウオッカVS.ディープスカイの闘いが見られる。しかし僕は今のところこの2頭以外の馬を本命にしようと思っている。今日の思わぬツキで来週も大勝ちしたいものだ。