昨日このコラムで書いたように今日中山競馬場に行ってきた。5R【メイクデビュー中山】(1600m芝)で一口馬主であるワナビーザベストの応援のためだ。お昼前に着いてパドックを観てレース観戦。レースは北村宏騎乗。スタートで若干後手を踏んだものの、スッと行き脚がつき中団馬群の中に入れ、3~4角からやや外めに進路を取り、直線に入ると追い出す。直線はグングンと伸びてきて、メンバー中最速タイ3F34.6秒の末脚で勝ち馬から0.5秒差の3着。残念ながら口どり写真は幻に終わったが、複勝、3連複の馬券は的中。ただ馬券よりも次に繋がる競馬をしてくれたことに嬉しさ十分。これなら府中でも楽しめそうだし、未勝利脱出も近そう。幸いにも「レース後もすぐ息が入ったように身体能力の高い馬ですから、今後も気持ちのバランスを取りながら次走に備えたいと思います」と勢司調教師のコメントも嬉しい限り。次は東京で口どり写真を目指したい。
今週の競馬を振り返る。まずはなんといっても【第46回スプリンターズS】。勝ったのは岩田康誠騎乗の2番人気ロードカナロア(牡4歳・安田隆行厩舎)。スプリントGⅠ3連勝を狙うカレンチャンを下し、GⅠ初制覇を果たした。タイムは1分6秒7のレコード。いやぁ強い競馬であった。元々陣営ではカレンチャンより資質は上と言われていたが、その思いが実を結んだレースだった。鞍上の岩田も前走少し早仕掛けだったのを完全に修正した完璧な騎乗だった。これで完全に日本一のスプリンターになったと言えるだろう。2着カレンチャンも今の力を出し切ったレースだったと思う。今日の場合、完全にマークされ屈したのだから力負けだろう。3着ドリームバレンチノは良く走っている。前走の凡走で人気を落としていたが【函館SS】ではロードカナリアを下していたのだからこのくらい走っても不思議ではない。まだまだ強くなりそうで楽しみな馬だ。3歳牝馬でこれだけ走れば十分だろうと思わせた4着エピセアローム。ロードカナロアのライバルになりうる存在だ。5着ラッキーナインは出遅れがすべて。昨年に続いて惜しい結果となった。僕が本命に推したスプリングサンダーは14着。もう少し末脚を貯めるなりした方が良かったような気がした。ちょっと中途半端な・・・残念。
ロードカナロアは、父レディブラッサム、母Storm Cat(母父サラトガデュー)という血統。通算成績12戦7勝。キンカメ産駒のJRAGⅠは昨年の【ヴィクトリアM】のアパパネ以来8勝目。JRA重賞は通算で37勝目となった(今年12勝目)。鞍上の岩田康誠は同レース初勝利、安田隆行調教師は2勝目。岩田はJRAGⅠ通算16勝目(【ダービー】のディープブリランテ以来)。JRA重賞は【ローズS】のジェントルドンナ以来通算49勝目となった。安田師は【高松宮記念】のカレンチャン以来JRAGⅠ7勝目、重賞は通算22勝目となった。
昨日行なわれた【第16回シリウスS】は小牧太騎乗の2番人気ナイスミーチュー(牡5歳・橋口弘次郎厩舎)がゴール手前で差し切り重賞初制覇。勝ちタイムは2分3秒3/4馬身差の2着には昨年の覇者で3番人気のヤマニンキングリー、さらに3馬身1/2馬身差の3着には1番人気グレープブランデーが入った。今年の2月には500万下条件馬だったナイスミーチューが、実りの秋を迎えダート路線のスター候補に名乗りを上げた。
ナイスミーチューは中団に位置取り、ヤマニンキングリーは好位を追走。4角ではヤマニンキングリー、ナイスミーチューが外めから進出。グレープブランデーにもムチが入り先行集団に取りついた。直線半ばでヤマニンキングリーが抜け出したが、ナイスミーチューが力強い伸び脚で急追。残り50mで粘るヤマニンキングリーを抜き去りそのままゴールを駆け抜けた。ナイスミーチューは父キングカメハメハ、母ローザロバータ、母の父Fire Makerという血統。通算成績29戦6勝。重賞は初勝利。小牧太、橋口弘次郎調教師はともに初の同レース制覇。小牧太はJRA重賞29勝目、今年は【マイラーズC】のシルポート以来3勝目となった。橋口氏は今年JRA重賞初勝利。通算では昨年の【スワンS】のリディル以来83勝目となった。
明日の競馬の予想は昨日の予想を見て欲しい。来週からはいよいよ府中。その1週目はいきなりの3日間開催。JRAはどれだけ僕から資金調達する気だろう。