日本人ファンの多くにとっては素晴らしい結末になった《ワールドシリーズ》。僕の予想に反して4勝1敗でドジャースが4年振りに《ワールドシリーズ》の栄冠を勝ち取った。ドジャースのポストシーズンを振り返ってみると、大きかったのはここ2年連続で初シリーズ敗退という最悪の流れの中で、僕がチャンピオンになる可能性高いと思っていたパドレスを打ち破ったことだ。これで勢いがついた。その勝ち方も誰かひとりが活躍するのでなく、打線ではキケ・ヘルナンデス、テオスカー・ヘルナンデス、ベッツ、投手陣ではブルペン陣が活躍しての勝ち上がりだった。そしてその勢いは”ミラクルメッツ”も撃破。このシリーズで活躍したのは伏兵エドマンだった。そして《ワールドシリーズ》。僕は投手力で圧倒的にヤンキース有利と思っていたが、投手力、打撃力すべてドジャースが上回った。特にドジャースの先発陣は僕の予想を遥かに上回るピッチングだった。逆にヤンキースはコールをはじめ期待ほど働けなかった。ただ今回の《ワールドシリーズ》のカギは第1戦だったように思う。あの試合、間違いなくヤンキースは勝てた試合だった。ブーン監督の投手起用が…。8回の大谷に対し、ティム・ヒルをぶつけるべきだったと思うし、10回のサヨナラの前にもそのチャンスはあった。そのあとフリーマンのサヨナラ満塁本塁打が生まれた。あれで流れが一気にドジャースに行ってしまった。逆にシーズンを通してドジャースのベンチワークも見事だった。これまでのポストシーズンでは見られないほどロバーツ監督の采配が嵌った。このベンチワークの差も大きかった。すべてがうまく回ったドジャースとすべてがうまく回らなかったヤンキース、短期決戦の怖さをみた《ワールドシリーズ》だった。まぁいずれにしろ、大谷、山本おめでとうございます!そしてお疲れさまでした!
続いて《日本シリーズ》。昨日の第5戦、DeNAが2試合連続の零封勝ち。対戦成績を3勝2敗として日本一に王手をかけた。僕はソフトバンクのファンであるものの、今年は山川の件をもあってそこまで応援していないが、それでもソフトバンクが日本一になるだろうと思っていた(いる⁉)。開幕して横浜で2連勝、内容も文句ない勝利だった。“やっぱりか”と思っていたところに、嫌なニュースが入ってきた。舞台を福岡に戻しての第3戦前のことだ。まず村上打撃コーチが“東より宮城(オリックス)の方が上”という発言をしたというニュースだ。野球ファンの方ならご存じのように、昔、巨人に対し近鉄の加藤が「ロッテより弱い」発言をし、逆転負けで日本一を逃したことがある。またしても元近鉄の人間。なぜわざわざ敵に発奮を与えるような発言をするのだろうか。耳を疑った。コーチがコーチなら監督も監督である。その村上発言と同じように時に小久保監督が「あと2勝する間に三つ負けられる」という発言をしたという旨をラジオ中継で聴いた。その日秋山元監督が解説をしていたが、「僕の時は1戦1勝必至ですよ」と答えていて、工藤元監督も(以前)同様なことを口にしていた。僕はこれが明らかに相手を嘗めた発言に聞こえた。鶴岡さん、川上さん、上田さん、森さん、ノムさんなど名将と言われた方がするならともかく新人監督が・・・。これで流れが変わらなければいいけどと思っていたら、まさかの本拠地・福岡で、ほぼ見せ場を作れずの3連敗。シーズン中に「勝ちパターン」を担った松本裕と藤井を故障で欠くとはいえ、中継ぎ陣総崩れ、打線に至っては第3戦の二回から26イニング連続で無得点。1958年に巨人が西鉄(現西武)に3連勝4連敗を喫して以来の不名誉な記録だ。それでもソフトバンクには第6戦有原、第7戦モイネロの先発がいるので巻き返しのチャンスはある。果たして・・・口は禍の元⁉
ゴルフの話題をふたつ。日米女子ツアー共催《TOTOジャパンクラシック》2日目。日本ツアー未勝利の27歳、脇元華が通算13アンダーで首位。5バーディ、1ボギーの「68」でプレーした。通算11アンダーの2打差2位にこの日のベストスコアタイ「65」をマークしたイエリミ・ノと「66」で回ったアリヤ・ジュタヌガン(タイ)。日本ツアー今季7勝の竹田麗央は15位から出て、この日のベストスコアタイ「65」で回って通算10アンダー、首位と3打差4位に浮上した。38歳の藤田さいきが15位から出て「66」をマークし、通算9アンダー。元世界ランキング1位のコ・ジンヨン(韓国)らと並ぶ5位で折り返した。 今季メジャー《エビアン選手権》覇者の古江彩佳、同じくメジャー《全米女子オープン》覇者の笹生優花は通算8アンダーで、小祝さくら、岩井千怜らと並ぶ8位。メルセデスランキング2位の山下美夢有は通算6アンダー21位、原英莉花は通算5アンダー30位、渋野日向子は18番のショットインイーグルなどで「71」で回り、通算1アンダー58位。まd2日あるので全くわからない展開。未完の大器・脇元華にはぜひ最終日まで優勝争いしてほしいし、38歳藤田さいきが優勝したら面白いなぁ。
もうひとつ、《国内女子最終テスト》最終日。2022年《日本アマ》優勝の寺岡沙弥香が4バーディ、2ボギー「70」で回り、通算10アンダーでトップ合格を果たした。通算8アンダー2位に4月の女子下部ツアー《大王海運レディスオープン》で史上6人目のアマチュア優勝を成し遂げた都玲華と、昨年《関西ジュニア》優勝の18歳・徳永歩。通算6アンダー4位に8月《日本学生》覇者の神谷桃歌、元JGAナショナルチームメンバーの荒木優奈が入った。前週の米女子ツアー2次予選会を通過した山口すず夏は通算1オーバー14位。吉田優利の妹・吉田鈴、六車日那乃らは通算4オーバーで合格ライン上の19位に滑り込んだ。 8月に国内男子ツアー予選会を受け、女子初の“男子ツアープレーヤー”となった寺西飛香留は通算16オーバー77位で合格に届かなかった。尚、合格者は次の通り。
1位(-10)寺岡沙弥香、2位T(-8)徳永歩、都玲華、4位T(-6)神谷桃歌、荒木優奈、6位(-3)山下心暖、7位T(-2)中地萌、西澤歩未、入谷響、中村心、11位( -1)福田萌維、12位T(0)加藤麗奈、大久保柚季、14位T(+1)山口すず夏、前田 羚菜、神谷奈恵、小俣柚葉、18位 (+2)上堂薗伽純、19位T(+4)古家翔香、青木香奈子、吉田鈴、水木春花、永田加奈恵、手束雅、六車日那乃、平塚新夢
合格者の皆様おめでとうございます!
競馬の話題を一つ。欧州競馬で“信じられない”いや“許されない”大逆転劇が起こった。10/28に英国・レスター競馬場で行われた【レスターズ・プレミア・カンファレンスヴェニュー・クレイミングステークス】(1400m芝、7頭立て=1頭取り消し)で、スタートから先頭に立ったマシュー・スレイター騎乗のブラッファーオンザバス(牝3)は最後の直線で後続に10馬身近くの差をつけ楽勝かと思われる走りを見せていた。鞍上のスレイターは軽く手綱をしごくだけで、残り50mを切ったあたりでは“馬なり”で流し始めた。しかし、3番手を追走していたナイツオーバーエジプト(騙4)のジョージ・ウッドが諦めることなく追い続けると、ゴール板手前で何と差し切り勝ちを収めた。英衛星放送「スカイスポーツ」の競馬専門サイト「アット・ザ・レーシーズ」によると「スレイターは、1着になるはずの馬で、最高の順位を得るための合理的かつ許容される手段をとらなかったため、28日間の騎乗停止処分を受けた」というが、実は英国では同じようなことが以前にも起きている。2023年4月に行われた【ボッシュ・ハンディキャップ】(1600mAW、3歳限定、5頭立て=1頭取り消し)で圧倒的1番人気に支持されたコンコルド(騙3)はインコースから抜群の手応えで先頭に立ち、外の各馬の手応えを確認しながら、パット・コスグレイブは手綱を抑えたまま。そのままゴールと思われた瞬間、最内から追いどおしだったマイロクサーヌ(牝3)に鼻差交わされて2着となったのだ。この時もコスグレイブは28日間の騎乗停止処分を受けている。日本の諺には「二度あることは三度ある」があるが…。
明日の予想。まずは東京メイン【京王杯2歳S】は4番ヤンキーバローズ。正直重馬場がどれだけ影響するかわからないが、母キャンディバローズの近親は2歳馬の1400m前後の重賞等で好走馬がずらり。その母系に東京1400mが合うエピファネイアをつけてだから、ここは血統党として黙って買い。相手は3,6,7,8,11,12番。京都メイン【ファンタジーS】は5番ウォーターガーベラ。先週の【アルテミスS】を軽い挫石で見送ったが、京都に替わってこれが吉となりそう。レイデオロ産駒は京都外回りで好走が目立つのだ。ここは人気もないし面白い。相手は1,3,6,10,11,15番。福島メイン【フルーツラインC】は9番スマートアイ。前々走同条件で勝利を挙げており、ハナさえ切れればアッサリも…。相手は2,4,5,8,10,16番。
今週の一口馬。その前に今週も地方競馬の報告。ゴールドレガシーが10/29船橋【千葉ダートマイル】(1600mダート)にライアン・クアトロ騎乗で出走した。レースでは、スタートをきっちり決めたあと、無理せず中団へ。10番手から8番手に動きながらホームストレッチを通過しました。最初のコーナーで位置を1つ上げて、道中は少しだけ抑えつつの追走。3コーナーは他馬に包まれる形となり、アクションを起こしにくそうでしたが、4コーナーで外めに進路を取ると、前が開けた状態で直線に向きました。鞍上の叱咤に応えて脚を伸ばし、残り200m過ぎにはわずかに先頭に立ちます。そのまま押し切ろうとしたところ、内からも勢いのある馬が差し込んできて、ラスト100m手前で交わされました。2着争いはきっちりと制し、勝ち馬からは0.2秒差の2着で入線。雨の中、仕事が終わって応援に出かけ、直線では勝利を確信したのだが…。クアトロと矢野貴の差か、まぁ勝った馬もヘラルドバローズといってJRA【仁川S】2着や【茨木S】の勝ち馬だから仕方ない。それに歴代の【京成盃グランドマイラーズ】勝ち馬たち(ギガキング、ゴールドホイヤー、カシノフォンテン)を抑えての2着だから誉めていいだろう。
では出走馬、今週は4頭が予定している。まずはグリスタンが明日11/2福島3R【2歳未勝利(混)】(1800m芝)に 横山琉騎乗で出走する。管理する高橋文調教師は「30日にWコースで併せて追い切りを行いました。昨日は坂路を1本登坂した後にWコースで追い切っており、道中はグリスタンが3頭縦列の2番手から進め、直線では真ん中に進路を取って脚を伸ばすと、先頭を走っていた馬とは同入、最後方を走っていた馬には1馬身程先着してゴールしています。先週の追い切りで終いの反応が物足りないと感じたため、昨日はその点を確認しようと考えていましたが、降雨の影響で重い馬場の中でもラスト1ハロンは11.9をマークしましたし、後ろから追われたらしっかりと反応していましたから、先週よりも状態は上向いていますね。追い切り後もトモの状態は問題ありませんし、現状の力を出せる仕上がりにはあると思います。新馬戦では遊びながら走ってしまっていましたが、当時は今よりも体を動かすことが出来なかったため、馬自身が”これ以上は動きません”とセーブしていたことで遊んでしまったのだと思います。今は当時よりも動けるようになって前向きさが出てきましたが、逆に前が強い走りになってしまうことがありますから、レースではガーッと行ってしまわないように自分のリズムを作り、徐々に脚を使っていくような競馬が出来ればと考えています」とのこと。今話題のアドマイヤマーズ産駒。なんとか次に繋がる競馬をしてほしい。続いてホライトクロウ。同じく明日の東京7R【3歳上1勝クラス】(1600mダート)に松山騎乗で出走する。矢野調教師は「今週の競馬を視野に入れていますので、今朝(30日)追い切りを行っています。坂路にて2頭併せを組み、終いを少し強めに走らせました。重たい馬場のため時計は多少要したものの、最後まで力強く駆けられていますし、状態面は引き続き良いと思いますよ。天候が気になるところではありますが、チャンスのある馬ですし、久々を一度使って前進できるはずですから、向かう際は楽しみにしたいです。石橋脩はこの日福島になっているということで、今回は松山にお願いすることにしました」とのこと。馬場が気になるが東京でしか走らない馬、なんとか格好をつけてほしい。3頭目はウインレアリゼ。明後日11/3福島1R【2歳未勝利】(1150ダート)に松岡騎乗で出走を予定している。小手川調教師は「先週はコースでしっかりやって、日曜日にも時計を出していますので、今週は輸送を考慮してごく軽めにしました。トモへの反動はなく、仕上がりもいいと思います。トモの緩さからどうしても追ってからバラバラになってしまうのがここ2戦の内容でしたが、放牧を挟んで馬がしっかりとしてきたことは間違いありません。先週の追い切りでは追っても体が伸びることはなかったですからね。競馬のペースに行くとまた甘くなってしまうことも考えられますが、距離短縮や直線の坂が緩くなるのも歓迎です。スピードはあるので距離でも前に行けると思いますし、この条件なら押し切って欲しいと願っています」とのこと。条件は間違いなく良い。なんとか次に繋がる競馬をしてほしい。最後はハリケーンリッジ。11/3東京12R【3歳上2勝クラス】(1400m芝)に石川騎乗で出走を予定。大和田調教師は「先週は坂路追いにしましたが、週末はウッドチップコースで長めから時計を出しました。その流れを継ぐように今朝の追い切りもウッドチップコースで行いました。雨によってタフな馬場だったので、リズムよく走らせながら息をつくるイメージで今回も5ハロンで時計を出して適度に負荷を求めています。カーッとしがちな馬ですけれども今日は冷静に走ることができていましたし、感じは良いですよ。上手く整えられたかなと思いますので、今週のレースへ向かうつもりです」とのこと。このクラスでも間違いなく通用する馬距離を短縮して見せ場を作ってほしい!