僕は用事のない限り、土日競馬が終わると、スポーツジムに行って泳いでいる
。
そのほとんどが競馬で負けた憂さを晴らすためなのだが、稀に勝利した競馬の余韻を楽しみながら泳ぐこともある。そんな僕を心身共に鍛えてくれるスポーツジムが今日をもって営業終了となった。原因は、簡単にいうと倒産である
。5月には新しい母体の運営によって新規オープンされるが、それまで僕は憂さ晴らしを他の方法で考えなくてならない。まぁ競馬に負けなければそんな憂さ晴らしする必要はないのだが、僕の馬券下手を考えるとそれは100%無理で・・・。そういえば競馬観戦中も、目が泳ぐことが多々あるなぁ。
では今週の重賞。まずは昨日、中山で行われた【フラワーカップ】勝ったのは、柴田善騎乗の1番人気ショウナンタレント(牝3・二ノ宮厩舎)。スタートからハナに立つと、直線に向いてもリードを保ち、6番人気ホクレレに1.1/2馬身差をつけて逃げ切った。さらに3/4馬身差の3着には12番人気クロコレーヌが入った。2番人気アルビアンは15着。勝ち馬は順当な結果となったが、1000m61秒0はいかにも楽。しかしクラシックとなるとやはり厳しいような気がする。今年の牝馬はレベルが高く、桜花賞ではまず買う気がおきない
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勝ったショウナンタレントは父アグネスタキオン、母はシャンラン(父Great Commotion)という血統。昨年11月にデビューし、2戦目で勝ち上がり。続く【菜の花賞】でピンクカメオの2着に入り、【春菜賞】は1番人気で6着に敗れてたが、前走の【きんせんか賞】(を逃げ切り2勝目を挙げていた。通算成績6戦3勝(重賞1勝)。
鞍上の柴田善は、マイネルスケルツィで制した【京都金杯】に続く今年のJRA重賞2勝目で通算73勝目。また、管理する二ノ宮調教師は、ロフティーエイムで制した’06年【福島牝馬S】以来のJRA重賞勝利で通算11勝目となった。
今日行われた【スプリングS】は、横山典騎乗の1番人気フライングアップル (牡3・藤沢和厩舎)が最後方追走から、先に抜け出した3番人気マイネルシーガルを3/4馬身差し切った。さらに1/2馬身差の3着に6番人気エーシンピーシーが入った。なお、上位3頭には【皐月賞】の優先出走権が与えられる。勝ったフライングアップルは鮮やかな勝ちっぷりで重賞初制覇となり、関東馬の最後の砦を守った形になった。ただこのレースを見ていて、まだ余力があるように感じたので、【皐月賞】では面白い存在かもしれない
。マイネシーガルは初距離でも2着を死守したが、フライングにあっさり交わされたことで、距離はマイルの方が良さそう
。逆に3位のエーシンピーシーは大跳びでもっと距離があった方がいいように思う。【皐月賞】でも掲示板があるかも・・・
。9着フェラリーピサはやはりダートの方がよく、8着サンツェッペリンは前走が恵まれすぎたということだろう。
勝ったフライングアップルは父Rahy、母はローザロバータ(父Fire Maker)という血統の米国産馬。昨年9月10日のデビュー戦は2着に敗れたが、2戦目で初勝利。続く【きんもくせい特別】で2勝目を挙げ、【東京スポーツ杯2歳S】で0.1秒差の2着、【朝日杯FS】で0.3秒差の4着、前走の【共同通信杯】も0.1秒差の3着と、重賞戦線で惜しい競馬が続いていた。通算成績7戦3勝。
鞍上の横山典は’04年のブラックタイドに続くこのレース2勝目。先週の【ファルコンS】のアドマイヤホクトに続く2週連続のJRA重賞勝ちで今年3勝目、通算92勝目。管理する藤沢和調教師は’96年のバブルガムフェローに続くこのレース2勝目。今年の【クイーンC】のイクスキューズに続く今年2勝目、通算78勝目のJRA重賞勝ちとなった。尚、このレースを外国産馬が勝ったのは初めて。Rahy産駒の重賞勝ちは’02年【ダービー卿CT】を勝ったグラスワールド以来約5年ぶり、トキオパーフェクト(‘98年【クリスタルC】、’98年【中日スポーツ杯4歳S】含め3頭目のJRA重賞勝ち馬となった。
一方、阪神で行われた【阪神大賞典】は、武豊騎乗の2番人気アイポッパー (牡6・清水出厩舎)が先団でレースを進めて向正面から進出を開始すると、早めに動いた圧倒的1番人気ドリームパスポートとの叩き合いをアタマ差制して優勝した。さらにクビ差の3着には3番人気トウカイトリックが入った。勝ったアイポッパーは徹底的にドリームをマーク。折り合いを欠く相手を悠々と追走し、いざ追い出した時にはもう勝負アリであった。しかし58㌔、未勝利での阪神だけにこの勝利は価値がある。次はいよいよ得意の京都、【天皇賞・春】が楽しみになった
。負けたドリームパスポートも敗れたとはいえ、底力を十分魅せた。折り合いを欠いてのこの成績は、本番では巻き返しが可能だ
。3着トウカイトリックもよく走っている。前がゴチャついたりしたが、最後の脚は立派。レースの自在性はあるし、本番も面白そう
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勝ったアイポッパーは父サッカーボーイ、母サンデーアイ(父SS)という血統。半弟にインマイアイズ(牡6、父サクラバクシンオー)がいる。4歳時の春にオープン入りすると、’05年【阪神大賞典】2着、’05年【天皇賞・春】3着、さらにオーストラリアに遠征して’05年【コーフィールドC】(豪G1)2着など、国内外の長距離重賞戦線で活躍。前走の’06年【ステイヤーズS】で悲願の重賞制覇を飾り、今回は3か月ぶりの実戦だったが重賞連勝となった。通算成績25戦8勝(うち海外2戦0勝、重賞2勝)。
鞍上の武豊はJRA史上最多となる【阪神大賞典】8勝目で、JRA重賞は【フィリーズレビュー】のアストンマーチャンに続く今年5勝目。通算では241勝目となった。管理する清水出調教師は同馬で制した’06年【ステイヤーズS】に続くJRA重賞勝利で、通算8勝目となった。
いよいよ来週は【高松宮記念】。アンバージャック、オレハマッテルゼ、シーイズトウショウ、スズカフェニックスなどが登録している。今のところ、僕はスズカフェニックスを本命にしようと思っている。というのも、前走観て【高松宮記念】は“この馬”と思ったからである。追い込み馬なので人気もそれほど上がらないと思うが、鞍上が豊だからなぁ。ただ1週間経つと思いも狙いも替わってくるかも・・・。目標は憂さが溜まらないこと!!!