楽しみにしていた《アース・モンダミンカップ》最終Rは悪天候のため、明日に順延することとなった。大会は第3ラウンド終了時で、1998年度生まれの黄金世代の一人でツアー未勝利の田中瑞希(21・フリー)が通算11アンダーで単独首位に立っている。明日だと仕事の合間に観戦となるが、楽しみが一日延びたと考えよう。
今日の競馬を振り返る。函館5R【2歳新馬】(1200m芝)は、菱田裕二騎乗の2番人気ディープエコロジー(牝・宮田敬介厩舎)が好スタートを決めて一気の逃げ切り勝ちを収めた。タイムは1分10秒5。クビ差の2着にはストーンフェンス(1番人気)、さらに2馬身半遅れた3着にウイングリュック(3番人気)が続いた。
ディープエコロジーは、父が新種牡馬のクリーンエコロジーで、母ワンファインデイ(母父ディープインパクト)という血統。クリーンエコロジーはキンカメ産駒で現役時代は門別で走っていた馬。ちょっと注目だ!
東京5R【2歳新馬】(1600m芝)は、岩田望来騎乗の2番人気ロードマックス(牡・藤原英昭厩舎)が2番手から4コーナー手前で先頭に立って押し切り勝ちを果たした。タイムは1分39秒9。2馬身半差の2着にはミッキーワクチン(6番人気)、さらにクビ差遅れた3着にコスモカルティエ(5番人気)が続き、1番人気のディアマンテールは好位から伸びず5着に敗れた。
ロードマックスは、父ディープインパクト、母パーフェクトトリビュート(母父ドバウィ)という血統。岩田望来が外めの馬場がいいところを選んで走らせたにしろ、いい勝ち方。不良馬場もいいのかも・・・。
東京6R【2歳新馬】(1400mダート)は、柴田大知騎乗の4番人気ニーヨル(牡・畠山吉宏厩舎)が3番手から直線の坂を上がって余裕十分に抜け出して快勝した。タイムは1分25秒6。2馬身差の2着にはベネフィサンス(1番人気)、さらに1馬身1/4差遅れた3着にミエノムガール(5番人気)が続いた。
ニーヨルは、父シニスターミニスター、母カリビアンセレブ(母父ゴルドアリュール)という血統。いかにも府中の1400mダートに合う血統背景。直線では物見をする余裕もあった。先々まで楽しみな馬だ。
阪神5R【2歳新馬】(外1800m芝)は、北村友一騎乗の2番人気ダノンザキッド(牡・安田隆行厩舎)が中団追走も4コーナー外から余裕十分に抜け出して初陣を飾った。タイムは1分48秒3。3馬身差の2着にはワンダフルタウン(3番人気)、さらに2馬身差遅れた3着にテンバガー(1番人気)が入線した。
ダノンザキッドは、父ジャスタウェイ、母エピックラヴ(母父ダンシリ)という血統。セールで1億800万円で取引された期待馬で、レース振りも文句なし。今後楽しみな馬だ。
また今週もモーリス産駒が勝利をあげることができなかった(ドゥラメンテ産駒も1勝だけ)。いやぁここまで勝てなかったら、さすがの社台グループも焦りが・・・。モーリス産駒は果たしてどうなる!?
阪神11Rで行われた【第61回宝塚記念】は、北村友一騎乗の2番人気クロノジェネシス(牝4歳・斉藤崇史厩舎)が勝利。昨年の皐月賞馬サートゥルナーリアや、ファン投票2位でGI連勝を狙ったラッキーライラックらを撃破。上半期を締めくくる大一番を制しGI2勝目を挙げた。タイムは2分13秒5。2着はキセキ(6番人気)、3着にはモズベッロ(12番人気)が入った。なお、1番人気のサートゥルナーリアは4着に敗れた。昨年の秋華賞馬クロノジェネシスは、デビューから一貫して手綱を取る北村友とのコンビで、前走の【大阪杯】でクビ差敗れたラッキーライラックに雪辱し、牡馬たちを退けた。これで牡牝混合戦は5戦4勝、2着1回と連対率100%を記録。また、今年の牡牝混合GIレースでは、牝馬の活躍が目立っており、【高松宮記念】、【大阪杯】、【安田記念】の3レースで牝馬がワンツーフィニッシュ。グレード制が導入された1984年以降、牡牝混合のGIで牝馬が年間4勝を挙げるのは、2008年(5勝)以来12年ぶり2回目となった。
勝ったクロノジェネシスだが、本当に強かった。馬場が味方したとはいえ、今日もプラス10㌔と馬が充実しているのも確か。バコ産駒で1400万円の募集の馬。一口馬主の夢のような馬である。2着キセキは折り合いがついて、良い競馬だった。ただ一頭だけ強い馬がいた。3着モズベッロには正直驚いた。さすがドリームレースに強い池添である。ただ馬もこのような競馬ができればもっと活躍できそう。4着サートゥルナーリアには馬場が悪すぎた。距離ももっと短いほうが良さそう。5着メイショウテンゲンはラストはしっかり伸びている。まだ良くなる余地がありそう。
クロノジェネシスは、父バゴ、母クロノロジスト(母父クロフネ)という血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)サンデーレーシング。通算成績は11戦6勝。重賞は昨年の【クイーンC】、【秋華賞】、今年の【京都記念】に次いで4勝目。【宝塚記念】は、斉藤崇史調教師、北村友一ともに初勝利となった。
ソフトバンクは西武に3連敗。今日は9回森を使わずサヨナラ負けとなった。昨日も書いたが工藤監督の勘が鈍っているような気がしてならない。