去年なら・・・。今日行なわれた競泳の【北島康介杯・東京都選手権】の男子200m平泳ぎ決勝で、【リオデジャネイロ五輪】6位の渡辺一平(19=早大)が2分6秒67の世界新記録で優勝した。これまでの記録は山口観弘が12年岐阜国体でマークした2分7秒01を0.34秒更新した。昨夏の【リオ五輪】では、準決勝で2分7秒22の五輪新記録をマークし1位で決勝へ。だが決勝では同7秒87で6位とメダルに届かなかった。【リオ五輪】での記録なら金メダルで一躍ヒーローだったのに・・・。【東京五輪】まであと3年半、果たしてこの渡辺のヒーロー伝説はどうなるか注目したい!
今日の競馬を振り返る。東京11Rで行われた【第31回根岸S】は、福永祐一騎乗の1番人気カフジテイク(牡5歳・湯窪幸雄厩舎)が快勝。【フェブラリーS】の優先出走権を獲得した。タイムは1分23秒0。レースはモンドクラッセがハナへ。直線に入ると、3番人気ベストウォーリアが中団前めから末脚を伸ばして一旦先頭に立ったが、後方待機のカフジテイクが大外から豪快な追い込みを決めて1馬身差で退けた。さらに2馬身1/2離れた3着は最後方から伸びた僕本命のエイシンバッケン(4番人気)が入った。2番人気ベストマッチョは12着だった。
勝ったカフジテイクだが、凄い末脚で快勝だった。これでスタートが上手くなればどれだけ強くなるだろうという強さ。本番は相手も強くなり、斤量も増えるが、この勝ちっぷりなら楽しみの方が大きい。マイルも問題ないだろう。2着ベストウォーリアも斤量を背負っての2着は立派。これなら本番も戦える。残念だったのは3着エイシンバッケン。直線で行くとこ行くとこ、前が壁となった。それでも3着にこじ開けたのは力がある証拠。本番に出走できたら面白い。4着キングズガードはこれが精一杯だろう。ただ左回りより右回りがいい。12着ベストマッチョはまだ経験が必要。大外で頭を上げていた。
カフジテイクは、父プリサイスエンド、母テイクザケイク(母父スキャン)という血統。北海道浦河町・ヒダカファームの生産馬で、馬主は加藤守氏。通算成績は22戦7勝。湯窪幸雄調教師は【根岸S】初勝利で、福永祐一は2005年【メイショウボーラー】に次いで2勝目となった。
一方、京都11Rで行われた【第22回シルクロードS】は、武豊騎乗の3番人気ダンスディレクター(牡7歳・笹田和秀厩舎)が、57.5㌔のトップハンデもなんの、直線は大外から伸びて前をとらえて連覇を達成した。タイムは1分7秒8。クビ差の2着には直線半ばで一旦先頭に立った僕本命のセイウンコウセイ(4番人気)、さらに1馬身半遅れた3着に内で粘ったセカンドテーブル(7番人気)。1番人気のネロは直線では後退して11着に沈んだ。
勝ったダンスディレクターはさすがに京都は強い。展開も嵌ったが距離も良かった。2着セイウンコウセイは惜しかった。間違いなく力をつけており、この先が楽しみ。3着セカンドテーブルは水口騎乗で狙いを下げたが、よく粘っていた。堅実に走るし、まだチャンスはあるだろう。
シルクロードSを勝ったダンスディレクターは、父アルデバランII、母マザーリーフ(母父SS)という血統。北海道新ひだか町・藤原牧場の生産馬で、馬主は太田珠々子氏。通算成績は21戦7勝。重賞は2016年【シルクロードS】に次いで2勝目。シルクロードSは、笹田和秀調教師は昨年に次いで2勝目。武豊騎手は1998年シーキングザパールに次いで久々の2勝目となった。
世界最高1着賞金700万ドル(約8億550万円)を誇る米G1・【第1回ペガサスワールドカップ】が行われ、4歳馬のアロゲート(牡・バファート厩舎)が4馬身3/4差で圧勝した。一騎打ちとなった昨年の【ブリーダーズCクラシック】以来となる、14年米2冠馬カリフォルニアクローム(牡6歳、米国・シャーマン厩舎)とアロゲートの再対決に沸いたが、アロゲートが早め先頭から直線では独走。G1・3連勝を飾り、2016年ロンジンワールドレースホースランキングで134ポンドをマークして世界トップに立った貫禄の走りを見せた。それにしても8億って・・・。いずれは日本馬にも挑戦して欲しい!