気持ちが【日本ダービー】に行っているのか、今日の“重賞予想”は全く話にならなかった。あえて“重賞予想”と書いたのは、実はレース間近になって馬柱を見ていたら、両レースの勝ち馬の馬券を買いたくなり少々買って負けを少しだけ取り戻したからである。買いたくなった理由は、【金鯱賞】がもっと一本被りの人気になると思っていたらそうでもなかったし、【目黒記念】は横典が51kgで乗る事を見て“買わねば”と思ったのである。
そんな今日の重賞を簡単に振り返る。まずは【第47回金鯱賞】。勝ったのは福永祐一騎乗で1番人気のルーラーシップ。なんと大きく出遅れながらも直線で豪快に伸びて快勝。ドバイ遠征からの帰国初戦で、見事に重賞3勝目を挙げた。タイムは2分2秒4(不良)。ルーラーシップは出遅れ、後方からの競馬となったが、3コーナーで抜群の手応えのまま先行集団を射程圏に捕らえると、直線では先に抜け出したキャプテントゥーレとの差を一完歩ずつ詰め、ゴール前で差し切った。もう一頭だけ次元の違うレース。馬場も全く関係なかった。強い!!!これで【宝塚記念】の主役に躍り出たといっていいだろう。2着は逃げ粘った2番人気キャプテントゥーレ、3着は3番人気の実力馬アーネストリー。ただ今日のところは完膚なきまで叩きのめされた。また、1年5カ月ぶりの出走となった’09年の【皐月賞】馬アンライバルドは思ったより走って5着だった。
ルーラーシップは父キングカメハメハ、母が【オークス】、【天皇賞・秋】を勝ったエアグルーヴ(母父トニービン)という超良血。キンカメ産駒は今年の【ヴィクトリアマイル】のアパバネに続くJRA重賞20勝目。鞍上の福永はこのレース、’09年サクラメガワンダーに続き2勝目。JRA重賞では今年の【中山牝馬S】(レディアルバローサ)の続く80勝目となった。管理する角居調教師はこのレース初勝利。JRA重賞は【中山記念】のヴィクトワールピサに続き39勝目となった。尚、ルーラーシップは通算11戦6勝(海外1戦0勝含む)。重賞は’10年【鳴尾記念】、’11年【日経新春杯】に続いて3勝目となった。
一方、府中で行われた【第125回目黒記念】は横山典弘騎乗で7番人気のキングトップガンが第4コーナーで先頭に立つと、51キロの恵量を生かして押し切り重賞初勝利を飾った。勝ち時計は2分32秒5(稍重)。勝因はやっぱり51キロと鞍上の横典の好騎乗だろう。馬場も大きな味方となった。道中好位を進んだ1番人気のハートビートソングは勝ち馬をとらえきれず2着。ただ良く走っており、この馬も近い将来重賞は勝てるだろう。3着は大混戦となったが、中団を進んだ6番人気のヤングアットハートが入った。この3着はごっちゃんの好調ぶりを示すような走りであった。’09年の春の天皇賞馬で2番人気の支持されたマイネルキッツは馬場が合わず、また同じ2500mも中山の方がよいようで、8着に敗れた。
キングトップガンは父マヤノトップガン、母グリタリングフラウ(母父マルゼンスキー)という血統。マヤノトップガン産駒のJRA重賞勝利は’09年【新潟記念】(ホッコーパドゥシャ)以来通算14勝目。また横山典は’08年ホクトスルタンに続き【目黒記念】2勝目。JRA重賞は昨年の【オークス】(サンテミリオン)以来通算129勝目となった。また鮫島調教師はこのレース初勝利。JRA重賞は昨年の【マーチS】のマコトスパルピエロ以来通算6勝目となった。
では明日の予想。なんといっても【日本ダービー】。本命は悩んで悩んだ末に7番ペルシャザール。8番フェイトフルウォーと最後まで迷ってしたが、最後は【皐月賞】で本命に推したペルシャザールを再度狙う。元々【皐月賞】では3番人気に推された馬が、今回は11~12番人気である。その【皐月賞】は輸送で馬体減。名伯楽が同じようなミスをするはずもなく、今回は万全の体調で出走するとみる。万全の体調なら、【ホープフルS】でナカヤマナイトを一蹴し、【スプリングS】はオルフェーブルに0.1差と上位人気の馬と遜色ない。不良馬場もやってみないとわからないが、斬れる脚がないだけに有利に働くはず。また鞍上はごっちゃん。先週の【オークス】、そして今日の【目黒記念】とごっちゃんの手綱捌きは今最高潮とみているので、心強い限り。人気があまりないところもごっちゃん向きだ。相手はステイゴールド産駒の3頭(5番オルフェーブル、8番フェイトフルフォー、10番ナカヤマナイトを上位に幅広く。
京都からは10R【東大寺S】。重馬場で時計勝負に少し不安があるが末脚は斬れる。マンカフェ産駒は京都1800mダートと相性が良く、人気馬が逃げ馬なので、展開が速くなる可能性に賭けたい。
新潟メイン【ルミエールS】は12番エーシンヴァーゴウ。元々1000万条件時代に準オープンでも通用する思っていたが、前走を見る限りまだまだ底を見せていない。馬場も渋って大丈夫だろう。
今日朝日新聞を観ていたらJRAの【日本ダービー】の広告に作家の夏目漱石とヘミングウエイが“ダービーを観に行っていた”という記事が載っていた。そこで考えました。漱石とヘミングウエイの共通点。まず漱石の代表作に『我輩は猫である』とあり、ヘミングウエイも猫好きだった。また逆にヘミングウエイの代表作に『誰がために鐘がなる』があり、漱石の本名は「夏目金之助」。よって僕が考えた共通点は「ネコ」&「カネ」。で、薦める馬券は「ネコ」から11番デボ“ネ”アから6番クレス“コ”グランド、9番“コ”ティリオンの流し馬券。また「カネ」から4番リベルタス、9番コティリオンの2頭。馬主はご存知金子真人Hだ。他には前述したステイ“ゴールド”産駒の5番、8番、10番。それに“キン”グカメハメハ産駒の7番を加えたの6頭BOX
皆さん、明日は楽しみましょう!!!!。