人生成り行き、馬まかせ(目指せ回収率90%)

好きな言葉は『番狂わせ』。
競馬にドップリ浸かっている還暦オヤジ゛の泣き笑い雑記

感激!世界の腕比べ

2005-11-27 21:49:30 | Weblog
 デットーリ、ルメール、デザーモ、豊、ファロン・・・。
 世界のトップジョッキーが魅せた直線の追い比べは見ごたえがあった。昨日は豊、横山典、デザーモの叩き合い。二日に渡って行われた『JCシリーズ』2戦は本当に面白い、そして凄いレースであった。特に今日行われた【JC】はなんとJCレコードが出るとんでもないレースに・・・。
 そんなレース【JC】を振り返る。スタート直後から果敢に先行したのはタップダンスシチー。それをストーミーカフェが追い2頭が馬群をグイグイ引っ張る展開となった。ウィジャボード、アルカセット、ゼンノロブロイは中団、ハーツクライは後方3番手からの競馬。レースは速いペースで進み1000m通過は58.3秒。4角手前で逃げたタップダンスシチーが差を広げて直線へ入ると後続も一気にスパートを開始。馬群の中から脚を伸ばしたデットーリ騎乗のアルカセットが残り200mで先頭に立った。デザーモ騎乗のゼンノロブロイはその外から懸命に差を詰めるも、なかなか差は詰まらない。ゴール前では、後方から馬群を割って脚を伸ばしたルメール騎乗のハーツクライが迫るも、アルカセットがハナ差凌いで栄光に輝いた。勝ちタイムはこれまでの日本レコード(2分22秒2)を0.1更新する大記録となった。3着にはゼンノロブロイ、4着リンカーン、5着にはファロン騎乗のウィジャボードが入った。
 僕は昨日書いたようにゼンノロブロイを中心に、ハーツクライ、タップダンスシチー、ヘヴンリーロマンス、コスモバルク、そして外国馬はパドックでよく見えたウィジャボードの5頭を中心に馬券を買っていた。勝ったアルカセットについては昨日書いたようにあまりの人気を嫌って軽視してしまった。そのアルカセット騎乗のデットーリだが、ウィジャボードをマークして乗っていた。そのウィジャボード騎乗のファロンはゼンノロブロイをマーク、ただし外が伸びないのが分かっていたため、内に固執した。それはハーツクライのルメール、リンカーンの豊も同様であった。そんな中、デザーモは相当な自信からか安全策を取り、これらの馬より外目で追い出した。結果3着。油断といえば油断だろうがこの時計で走ったのだから仕方ない。それよりもデットーリ、ルメールそして両陣営を褒めるべきだろう。あっぱれ!!! 勿論馬券は木っ端微塵であった。
 勝ったアルカセットは、父キングマンボ、母Chesa Plana(その父Niniski)という血統の米国産馬。キングマンボ産駒としてはエルコンドルパサーに続いて2頭目となったが、【日本ダービー】でもキングカメハメハで勝っているところをみると、府中の2400mが合うのだろう。同馬は’02年9月に英・M.スタウト厩舎からデビューし、4戦目(芝12f)で初勝利。6戦1勝という成績で’03年暮れに現在の英・L.クマーニ厩舎に転厩している。’05年5月の【ジョッキークラブS】(英G2)で重賞初制覇。G1初挑戦となった6月の【コロネーションC】(英G1)を2着と好走後に臨んだ【サンクルー大賞典】(仏G1)ではG1初制覇を飾っている。今秋は9月の【フォワ賞】(仏G2)、【英チャンピオンS】(英G1)を2、5着後に、【BCターフ】(米G1)を目指すも現地入厩後に血球数の異常が原因で同レースを回避していた。通算成績16戦6勝(重賞3勝)。鞍上のデットーリは、ファルブラヴで制した’02年以来となる同レース3勝目。管理するL.クマーニ調教師は初制覇(見事!!!)。外国招待馬の勝利は、’02年ファルブラヴ以来となる3年ぶり14回目となった。
 それにしてもハーツクライは大きな勲章を逃したものである。少なくとも勝っていれば種牡馬は確定だったろうに。そう考えると大きな「ハナ差」だった〔種牡馬なれるかもしれないが・・・〕。皆さんの中には【有馬記念】【天皇賞・春】があると言われる方もいるだろうが、この馬の場合、コーナーを回るのが下手で府中がピッタリなのである。なら来年といいたいところだが、来年はディープインパクトがいる。これで【JC】までが終了した。古馬戦線、残るはディープインパクトが待つ【有馬記念】だけとなるが、今日出走組で狙えるのはどの馬だろう。前述したようにハーツクライは辛い。一方ゼンノロブロイ、リンカーンはいいだろう。6着のサンライズペガサス、7着ヘヴンリーロマンスも勝ち馬から0.5、0.6差なら面白い。だが僕が今日のレースを観ていて【有馬記念】でいちばん面白いと思ったのはタップダンスシチーである。今日のレコードはタップが作ったといっても過言ではない。それで勝ち馬と1秒差は好走だろう。【有馬記念】がラストラン(多分)、各陣営に“今日みたいなレースになったら潰れる”と思わせるのには十分なレース、作戦だったとは言わないが、佐藤哲&佐々木昌厩舎ならそのくらいのことは考えそうである。二兎より一兎だ!単騎逃げが可能なら・・・。
 来週からはいよいよ‘05年ラスト開催となる。その1週目には【阪神ジュベナイルフィリーズ】が行われる。アルーリングボイスが有力と思われているようだが、2歳牝馬で紛れの大きい阪神マイルでどう転ぶかはわからない。また同じ阪神では【WSJ】が開催される。内外のトップジョッキーが集まるレース。僕は以前からこのシリーズをもっと大きくやるべきだと言っているが、今回の『JCシリーズ』を見ていてその気持ちは尚更大きくなった。賞金を多くして、世界のジョッキーの真剣な腕比べ、皆さん観たいと思いませんか?
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安田君にあやかれ!

2005-11-26 22:50:27 | Weblog

「そのまま~!!」
 久々に観戦したGⅠ【JCダート】は僕の声も虚しくカネヒキリが勝利した。昨日の僕のコラムを読まれた方は「えっ?本命はサカラートだったじゃん」と思われるだろうが、実は僕が相手に指名した中からスターキングマンと気になっていたシーキングンザダイヤ(安田君の本命で的中!)の馬単表裏を持っていたのである。カネヒキリ&武豊が関係者と記念撮影しているところがゴールだったら、2000倍の馬券が・・・。そして不運はそればかりでなかった。僕はスターキングマン、シーキングザダイヤ、ハイアーゲーム、サカラートの4頭3連単BOXを持っていたので、軸がサカラート、もしくは穴狙いのハイアーゲームでなく、素直にカネヒキリだったら100万馬券が・・・。まぁそうは言っても軸が外れているのだから仕方ないのだが・・・。
 それにしても今日のレースはいいレースだったと思う。外国馬にはがっかりだったが、3歳馬でありながらカネヒキリの強さ、シーキングザダイヤの並んでからの粘り、スターキングマン&デザーモの人馬一体、タイムパラドックスもサンライズバッカスも精一杯の走りだった。僕本命のサカラートは少し入れ込み気味で汗をかいていたが、7着に粘っている。凡走らしい馬がいないレースだったように思う。馬券が外れたのは悔しいが、いいレースを観られたと満足している。簡単にレースを振り返る。レースはユートピアがハナを切り、内シーキングザダイヤ、外アジュディミツオーが2番手を形成。好位には内からラヴァマン、タイムパラドックス、パーソナルラッシュが追走し、その後ろにサカラートとカネヒキリが位置。さらに内からスターキングマン、外にサンライズバッカスが続く。直線入り口でシーキングザダイヤが早めに抜け出すと、直後から徐々にポジションを上げたカネヒキリが並びかける。内を突いてスターキングマンが2頭に迫ると、タイムパラドックス、サンライズバッカスも必死に追いすがる。残り200m地点から前を行く3頭の叩き合いが繰り広げられ、ゴール前、外カネヒキリ、中シーキングザダイヤの2頭が抜け、並んで入線。クビの上げ下げで、わずかにカネヒキリに軍配が上がった。勝ったカネヒキリは、父フジキセキ、母ライフアウトゼア(その父Deputy Minister)という血統。伯父に種牡馬Silver Deputyがいる。デビュー3戦目の初ダート戦で初勝利を挙げると、続く500万も大差勝ち。【毎日杯】(GⅢ)の7着を挟んで再びダートの【端午S】も9馬身差で制し、【ユニコーンS】(GⅢ)で重賞初制覇を成し遂げた。以降、交流GⅠ戦線を歩み、【ジャパンダートダービー】は4馬身差完勝。【ダービーGP】でも単勝100円の1番人気に応えて快勝し、ゴールドアリュール以来2頭目となる3歳交流GⅠダブル制覇という快挙を達成。しかし前走の【武蔵野S】(GⅢ)は出遅れも響き2着に敗れていた。今回の勝利がJRAではGⅠ初制覇だが、フジキセキ産駒もJRA・GⅠ初勝利となった。
 鞍上の武豊は昨年に続く連覇で同レース3勝目。管理する角居調教師は同レース初制覇となった。また武豊は今回の勝利でJRA年間GⅠの勝利数を6とし、94年南井、00年和田の持つ5勝を破り新記録を達成した。そして角居師は、先週のハットトリックに続く2週連続のGⅠ制覇でGⅠは4勝目となった。
 京都で行われた【京阪杯】(GⅢ)は福永騎乗の1番人気カンパニーが後方追走から徐々に進出し、直線で抜け出すと最後方から追い込んだ9番人気アサカディフィートに3.1/2馬身差をつけて快勝した(僕が本命の推したヴィータローザは惨敗)。勝ったカンパニーは、父ミラクルアドマイヤ、母ブリリアントベリー(その父ノーザンテースト)という血統。半兄にはレニングラード(父トニービン)、ニューベリー(父フジキセキ)がいる。カンパニーはこの勝利で重賞初制覇、そしてミラクルアドマイヤ産駒としてもJRA重賞初制覇となった。
 鞍上の福永は、ダイワエルシエーロで制した昨年に続く同レース連覇、通算2勝目。管理する音無調教師は初制覇。JRA重賞は、福永が先週のフサイチリシャールに続き今年15勝目、通算50勝目。音無師はサンライズバッカスで制した【武蔵野S】(GⅢ)に続く今年3勝目、通算16勝目となった。
 今日の収支は【JCダート】の勝負でマイナス。明日は何とかこの敵をとりたいと思っている。ではまずは【JC】の予想。本命は8番ゼンノロブロイ。ご存知昨年の優勝馬、【天皇賞・秋】は展開がすべての2着。今回の方がすべての面で上、ここは負けられないところだ。相手は2番タップダンスシチー、10番ヘヴンリーロマンス、11番コスモバルク、16番ハーツクライの4頭。もしものことを考えてBOXで買いたい。外国馬では14番アルカセットを狙うつもりでいたが、あまりの人気に嫌になってしまった。ならば馬主(ダービー卿)が来日している6番ウィジャボード、全米2位ジョッキー・プラードが乗る15番キングスドラマの方が面白そう。
 他のレースでは東京8R【ウェルカムS】は5番メテオバースト。前走は『強い』の一言。心配は2走ボケだが、連闘で使うところを考えると心配はないだろう。9R【キャピタルS】は9番シャイニングルビーが面白い。【オーロC】は出走馬最速の上がりで4着、鞍上込みで狙いたい。京都からは11R【アンドロメダS】は13番マルカキセキ。サイレントウイットネスからコンマ3秒はここでは威張れる数字だ。12Rの11番ピカレスクコートの前走は休み明けのため。ダートはいいはずで、今度は変わる。
 今日は感動のレースを観劇した僕と安田君だったが、生憎安田君は風邪気味の模様。よって通常の反省会しないで帰途についた。そんな体調の中での安田君の【JCダート】的中は見事である。そんな安田君にあやかりたい。そう思っていたら、風邪が少し僕にうつったようだ。的中運も当たれ!!!

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どうなる城島!?

2005-11-25 23:46:20 | Weblog
 城島健司のマリナーズ入りが決まった。
 日本人初のメジャー捕手となるが、果たして日本人捕手がメジャーで通用するか注目が集まる。実は捕手としてメジャーを目指したのはこの城島が初めてではない。’97年オフに中嶋聡(現日本ハム、当時オリックス)がFA宣言し、同年11月に外国人集団テストに参加。その後アスレチックスなどからオファーを受けたが、具体的に条件提示があったのはエンゼルスだけ。それもマイナー契約だったため、メジャー入りを断念して西武入りした。また’01年には谷繁元信(現中日、当時横浜)がFA宣言して12月に実技テストを受けた。マリナーズ、パドレスから高評価を得たが条件面で折り合わず結局は断念、中日入りとなった。ただ谷繁の場合はタイミングも悪かった。この年のメジャーは球団削減問題でスト突入の可能性などがあり、大物FA選手にも買い手が付かなかった年だったのだ。
 そんな中、今までメジャー契約はいなくてもマイナー契約をした選手はいる。’96年11月に橋本知周(函館有斗卒)がアスレチックスと、’00年12月に佐藤隆彦(法政大)がフィリーズと、’03年4月に石田雅弘(福岡大卒)がマーリンズとマイナー契約を結んだのだ。しかし彼らにもメジャーの壁は厚く、夢には届なかった。尚、佐藤は’03年ドラフト7位で西武に入団(逆輸入)し、内野手に転向している(登録名はG・G・佐藤)。
 これらの歴史を経て誕生した初のメジャー捕手・城島だが、僕は打撃の方はそれほど心配していない。まぁそれでも2割8分、本塁打15本、70打点をクリアできれば上出来だろう。そう思うのはやっぱり守備への負担があるからだ。勿論言葉の問題があるが、それはスペイン語圏の捕手が多く活躍しているところからなんとかなるだろう。それよりも実戦。まず肩だが、マリナーズはこれまで弱肩捕手が多く投手に必要以上の負担がかかっていた。それらの捕手に比べれば城島の肩の方がずっといいだろうが、それでもメジャーでは中。よって本人が思う以上に盗塁は差せない。阻止率3割5分いければ・・・。肩以上に戸惑うのは配球に対する考え方だろう。メジャーの配球は簡単に言うシンプルな思考が基本。“相手の裏をかく”ような日本のリードが受けいれられるかわからない。まして言葉の壁があると・・・。しかも投げるのは自尊心の強い投手ばかりである。城島のリードを信じるまでは容易に首を縦に振らないことは考えられる。また大事な場合になるとベンチからサインが出されることも少なくない。日本と違う環境、それに戸惑うことは間違いないだろう。それでも僕は城島には捕手として立派なメジャープレーヤーになって欲しいのだが・・・。
 明日は先週に続き府中へ出撃する。その府中ではGⅠ【JCダート】が行われる。外国馬3頭を含め16頭が揃い、6代目王者を目指す。たぶん1番人気は“ダート界のディープインパクト”と称される10番カネヒキリだろうが、果たして3歳馬の同馬が王者となれるのだろうか。【JCダート】ではこれまでクロフネという3歳での王者はいたが、はっきり言ってクロフネと比べると・・・。まして父はフジキセキ、2100mはどうだろう。で、僕の本命だが11番サカラートを推す。鞍上がデットーリになる分人気になるが、今年の充実ぶりは凄い。左回りは3戦3勝と負け知らずだし、前走の折り合いを欠きながらの4着は実力の証とみていいだろう。ここは狙い撃ちしてみたい。相手は5番タイムパラドックス、3番サンライズバッカス、そしてデザーモが乗る6番スターキングマン。カネヒキリはそのあとの評価。外国馬ではアメリカの2頭だが、特に8番タップディの方が2番ラヴァマンより距離適性がありそう。そして大穴だが、9番ハイアーゲーム。SS産駒は府中の2100mは勝ちきれないが、2,3着にはよく来る。
 京都で行われる【京阪杯】は12番ヴィータローザ本命。前2走は不利があったが、末脚は確実なタイプ。コース替わりもいいはずで、人気の盲点の今回が狙い目。相手は13番カンパニー、6番グレイトジャーニーだが、大穴には3番アルビレオ。相手は軽くなるし、白井厩舎が連闘で使うということはそれなりの計算がたっているとみる。
 その他では京都8R【京都2歳S】は6番マルカシェンク。鞍上の福永は今週GⅠがあるのに京都での騎乗。その福永がこの馬で来年の【JC】に出走したいと語っている。断然人気だが後々のためにも勝ちっぷりを観てみたい。10R【鞍馬特別】は1番スピニングルノアール。珍しく京都で騎乗する中館、メインのオペラシチーより1200mのこっちの方が似合う。東京からは10R【シャングリア賞】の10番サンデーストリーム。藤沢和厩舎の連闘、ダート替わり、鞍上デザーモ。人気でも買いだろう。
 昨日からフジテレビ系で『女の一代記シリーズ』というドラマが行われている。昨日が瀬戸内寂聴、今日が越路吹雪、明日が杉村春子の3夜連続。いろいろドラマ的には気になる点はあるが、そこは別にして日本には偉大な女性がいるものだと感じている。このドラマを観ながら【JC】は“日本の偉大な女性”ヘブンリーロマンスかなと思い始めてきた。どうだろう・・・!?
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GⅠ5連勝!

2005-11-20 22:44:05 | Weblog
 先週と違って今週の【マイルCS】予想は、少しは役に立ったと思う。まぁそれでも軸を外しているのだからあまりカッコいいものではないが、“馬券はこの4頭のBOXを中心に”と書いていたので田舎の親友からも文句はこないだろう。ではその【マイルCS】を振り返る。
 勝ったのはペリエ騎乗の3番人気ハットトリック。中団追走から直線で先に抜け出した4番人気ダイワメジャーをゴール前ハナ差捕らえた。勝ちタイムは1分32秒1とビハイドザマスクのレコードと同タイムであった。3着には2番人気ラインクラフトが入り、同一GI3連覇を懸けて出走した僕の本命であるデュランダル(圧倒的1番人気単勝150円)は直線伸び切れずに8着に終わった。 詳しくレースを観てみる。スタートがいちばん良く観えたのはダイワメジャー。しかしすぐに先手を奪ったローエングリンが逃げる展開となった。好スタートのダイワメジャーは好位につけ、ラインクラフト、ハットトリックは中団、デュランダルはいつも通り最後方のポジションでレースを進めた。直線に入ると好位から脚を伸ばしたダイワメジャー、ダンスインザムードが先頭に。内ではバランスオブザゲームが粘る。馬場の中ほどからラインクラフトとアドマイアヤマックス、そして大外からハットトリックが脚を伸ばす。脚色は圧倒的にハットトリック。そしてゴール前では抜け出したダイワメジャーとハットトリックの一騎打ちに。結果は上がり33.3秒の脚を繰り出したハットトリックがダイワメジャーをハナ差捕らえたところがゴールだった。最後方から直線勝負に懸けたデュランダルは上がりをメンバー中最速となる33.2秒でまとめるも追い込み切れず8着が精一杯だった。
 勝ったハットトリックは京都が得意ということもあるが、完璧にペリエが乗った。今年のペリエはイマイチの騎乗が続いていたが、ここ一番での勝負強さはさすがである。この馬自身も元々春先は期待されていた馬で、前々走の【毎日王冠】からようやく本格化の雰囲気はあった。この馬はまだ4歳である。これからもっと成長すると思うが、ただこれで完全に強くなったかどうかは次走を見なくてはわからないと僕は思っている。2着のダイワメジャーもルメールの好騎乗が光った。98%この馬が勝っていたレース。昨日“【ダービー卿CT】ぐらい走れば勝負になる”と書いたがそれ以上のレースだった。さすが皐月賞馬、こっちは完全復活だろう。3着のラインクラフトには正直驚いた。僕は完全にお客さまと思っていたので、まさか3着まで持ってくるとは・・・。“弱い”と軽視していた僕の見る目がないのは勿論だが、前2頭同様この馬も福永が上手く乗っていた。1枠ということで内に閉じ込められる可能性もあったが上手く折り合いをつけ、直線では馬群の空いたところを一気に上がってきた。惜しい3着。ただ前2頭とは今日に限っては力差のような気がする(ただダンスインザムードに先着は立派)。問題のデュランダルだが、ダイワメジャーが残る展開であの位置はつらい。4コーナーでもう少し前との差を詰めておかないと・・・。ただこの競馬で今まで勝ってきたのだから仕方ないと言えば仕方ない。時計も速かったし、それに過去どんな名馬も成し遂げていない同GⅠ3連覇には何か普通には見えない壁があったのだろう。
 勝ったハットトリックは、父SS、母トリッキーコード(その父Lost Code)という血統。’04年5月に清水美厩舎からデビュー(なんと最初は関東馬だった)。初戦、【牡丹賞】を連勝して臨んだ【ラジオたんぱ賞】(GⅢ)は9着に敗れている。その後、休養を挟んで栗東・角居厩舎に移籍すると、【ナリタブライアンM】、【清水S】を連勝。今年に入ってからも【京都金杯】、【東京新聞杯】(共にGⅢ)を制して重賞2連勝を含む移籍後4連勝を飾った。しかしその後は【マイラーズC】(GⅡ)で9着、【安田記念】(GⅠ)で15着と精彩を欠く。そして再び休養を挟さみ、【毎日王冠】(GⅡ)を0.8秒差9着、【天皇賞・秋】(GⅠ)を0.4秒差7着と徐々に良化を示してここに臨んでいた。勿論この勝利がGⅠ初制覇、通算成績も12戦7勝(重賞3勝)とした。鞍上のペリエは、ゼンノエルシドで制した’01年以来、同レース2勝目。管理する角居師は初制覇となった。JRA重賞はペリエが、ゼンノロブロイで制した昨年の【有馬記念】(GⅠ)以来となる通算33勝目(なんと今年重賞初勝利)。角居師は、カネヒキリ(来週【JCダート】有力馬)で制した6月の【ユニコーンS】(GⅢ)以来通算10勝目となった。
 今日の【マイルCS】でこの秋GⅠ5連勝(【スプリンターズS】だけ外れ)。そして来週は【JCダート】【JC】とGⅠ2連戦となる。なんとか連勝を続けたいものだが、カネヒキリ、ゼンノロブロイを買えばいいのだろうか!?
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女神は誰のところに・・・

2005-11-19 23:47:51 | Weblog
 今日は安田君、昔の仕事仲間、親類の4人で府中出撃。4人とも大の競馬好きであるがその結果は親類の者が4本の万馬券を的中させひとり勝利。僕と安田君は万馬券を1本HITさせたものの、仕事仲間もメインで負けを一気に取り戻したものの負けてしまった。ただ競馬が終わったあとの食事(勝った親類の奢り)では、勝ち負けはともかく、皆それぞれ競馬に対する思い入れがあるため、熱くまた楽しい会食となった。勿論明日の【マイルCS】の結論が出るわけでもないが、各々が思いを語った。そして皆明日への想いを心に秘め帰途についたのだった。果たして誰にギャンブルの女神が微笑むのだろうか。それは明日・・・。 
 では予想。まずはその【マイルCS】。なんとか大穴を狙いたいところだが、はっきり言って現在の短距離、マイル路線はある1頭を除いてレベルが低い。そうその1頭というのが14番デュランダル。追って届かずがあるかもしれないが、軸としては仕方ないだろう。問題は相手だが、先週も書いたように3歳馬は強いとは思えず評価を下げる。そこで相手だがここまで人気が落ちれば鞍上込みで面白い2番アドマイヤマックス。前走苦手の右回りで3着はここにきて成長が伺える1頭だ。他では本命、対抗馬と同じSS×NT産駒12番ダイワメジャー。【ダービー卿CT】の走りができれば頭まである。そして京都3勝の5番ハットトリック。馬券はこの4頭のBOXが中心だ。BOXにしたのは過去同GⅠを3連勝した馬がいないからだ。
 他のレースでは東京7R16番ダンツスプリング、11R【霜月S】3番ミリオンベル、12R1番アドマイヤベッカム。そして京都からは12R11番クリアザコースト。

 今週紀宮妃のご成婚があった。民間人になられた紀宮妃の名前は「黒田清子」さん。名前に「黒」と「青」の字が・・・。枠の2-4は抑えたい。これって藤沢厩舎のワンツー!?
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胃に吹いた寂しい風

2005-11-18 23:32:12 | Weblog
“食べ放題、飲み放題、バイキング”
 昔好きだった言葉である。この他にもよく“セットメニュー、時間内、ライス無料、ポッキリ・・・”など食に関してはこういうあま~い言葉についつられて店内に導かれてしまっていた(僕は力士か!)。学生時代から30代半ばまでのことである。
 今週大阪にいる大学時代の友人と約半年振りに食事をした。その親友というのは大学まで野球部だったやつで、大学時代は彼が部活動以外のときはほとんど一緒にいて、大学を卒業してからも彼が東京にいる時はちょくちょく会い、また彼がニューヨークに転勤になったときも年に一度は会いに行っていたような、20年以上腐れ縁の友人である。そんな彼は現在大阪で身内の会社の重役として働いているのだが、年に数度は仕事の関係で上京してくる。そしてそのときは必ずといって彼と食事をする。ウマが合うといえばただそれだけなのだが、そのひとときは多分うちの奥さんでもわからない絶妙の雰囲気の中での会食となる(趣味が野球、競馬など同じ)。しかしそんな彼との食事も最近昔とは微妙に違うことが起きるようになった。
 彼が前回上京したときは両国でステーキを食べた。僕も彼も野球をやっていたほどだから、ただでさえ人よりは大食漢であり、まして肉類は二人とも大得意である。大食漢については昔こんなこともあった。二人でファミリーレストランに入って食事をオーダーしたときにお店の女の子から「(オーダーの品数を聞いて)あと何名様こられますか?」と言われたのである。そんな僕らがステーキ屋に入ったのである。勿論、僕も彼も食べる気満々で、まず彼がハンバーグのセットを注文した(彼はお酒を飲まない)。僕はビールとつまみになるサラダ、肉料理を注文。このとき、二人の心中はお互いに「この後に美味しいステーキを200g!」である。ところが・・・これらの料理を平らげた時には二人とももうお腹がいっぱいになっていたのである。しかしそのお店はその場で肉をカットして焼くステーキが売り、よってステーキを食べずに帰るわけにはいかない。「昔の僕たちだったら・・・」そう思いつつ、取った策が二人合わせて100gのオーダー(実際はカットの関係で120g)である。それでもさすがに美味しい肉だったが、僕たちにとってはその肉の美味しさよりも胃袋の衰えと過ぎ去った月日を感じた瞬間であった。
 そして今回。僕たちは前回に懲りずあるホテルの好きな言葉の一つであった「バイキング」に入った。そこはたまたま『北海道フェア』もやっていてその魅力にも惹かれての入店だったのだが、そこでまざまざと衰えを再び感じてしまった。テーブルに案内され、とりあえず飲み物を注文。友人は「バイキング」にあるソフトドリンクで用を成すが、僕の場合は”とりあえずビール”である。そしてお互い料理を取りにいくのだが、彼はおかず系で僕はサラダを含めたつまみ系である。それからそれらの皿が空いた頃、ひとつの目的であるオプションのタラバガニをオーダーした。「で、でかい」思ったより大きいカニが運ばれてきた。それでも僕の気持ち的にはそのカニを食べて、あと2,3度はバイキングに立つ予定だったのだが・・・足を3本ほど食べた時点でギブアップ(情けない)。まだ友人のほうが幾分余裕はあったが、それでも昔の彼から比べたら激減していた(最後にデザートを口にしていたのはさすがだが)。
 今まで僕は“食べ放題、バイキング”で損をしたことはないと思っていた。しかし今回生まれて初めて“バイキング”というものを後悔してしまった。もう胃の老化には勝てないということだろうか・・・。そして僕は店を出たとき友人に一言。「今度は普通の店にしような」笑いながらも僕の心には寂しい空気が流れていたのは言うまでのない。 
 では予想。明日は安田君らと府中に久々に出かける予定。まずはその府中のメイン【東京スポーツ2歳S】。実はそのレースに僕の会社の後輩が一口馬主となっている馬が出走する。その馬は5番リメインオブザサンで、2、3戦目は強い競馬を見せている。ここでも十分勝負にはなると思うのだが、2勝目は【萩S】を避けての福島遠征だったし、3戦ともに上がり36.1はやや不満。そこで本命は人気だが1番オンファイア。兄ディープインパクトほど出世するとは思えないが、ブラックタイドぐらいは走りそう。ディープにしても、姉レディブロンドにしても、ブラックタイドにしてもとにかく走る馬。人気だからといって毛嫌いしてはダメだろう。相手は2,10,6番。リメインはそのあとだ。3Rは1番マイラブユアラブ。前走は一息入っていたし、折り合いも欠いていた。新潟で連続2着の馬、人気が落ちる今回は狙い目だ。最終レースは1番クリアエンデバー。何度も書くが、とにかく府中1300mダートは1枠馬。この条件も最適でここは全力投球だ。
 京都からは9R【もちの木賞】。東京を使っての連闘ははっきり言って無茶である。しかしそれを敢えてやるというのは相当の自信があってのもの。まして白井―豊のコンビ、7番アグネストラベルを信じていいはず。11R【トパーズS】は7番マルブツトップが面白い。前走も着順ほど負けておらず、【佐賀記念】ではクーリンガーをも破っている。人気が割れそうなここは狙いどころ。
 田舎の大親友から先週のオースミハルカについて「信じて“消し”にしたのに、自分だけ当たってずるい」と文句のTELがあった。僕は“消し”と書いたわけでなく、“狙いを下げる”と書いたのに・・・。そういえば彼は子供のときから文章の読解力が低かった・・・。そんな彼でもわかる【マイルCS】は明日書きますので皆様も楽しみにしていて下さい。ただ僕自身で言うのもなんですが、親友が言うようにあまり信用に足らない人間なので・・・あしからず。
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相変わらず・・・

2005-11-13 22:34:38 | Weblog
「オイ、目標になるから狙いを下げるとかいう奴」
「あ~っ、目標どころか楽な一人旅じゃないか!」
「何年競馬やってるんだ! 単騎逃げも読めないで・・・やめちまえ!」(カン、カン、カ~ン) 
 と摩邪でも怒りそうな昨日当ブログでの【エリザベス女王杯】(GⅠ)出走のオースミハルカ評。まさかあんな簡単に逃げられるとは・・・。辛うじて馬券は馬単だけが当たったが、僕の予想で狙いを下げた人には申し訳ないことをしたと思っている。それにしても川島の小気味いい好騎乗には脱帽。では今日のレースを振り返る。
 その【エリザベス女王杯】(GⅠ)を勝ったのは僕が本命に推した池添騎乗の2番人気スイープトウショウ。馬場入り、ゲート、スタートと精神的な面で心配されたが、今日のスイープはいつになく順調。レースでも中団追走から直線で豪脚を繰り出し、前述の大逃げをした5番人気オースミハルカをゴール前で1/2馬身捕らえて優勝した。3着には3連覇を狙った4番人気アドマイヤグルーヴ、1番人気に推されたエアメサイアは直線伸び切れず5着に敗れた。
 勝ったスイープトウショウは’03年10月に渡辺栄厩舎からデビューし、新馬戦、【ファンタジーS】(GⅢ)を連勝。2連勝で臨んだ【阪神JF】(GⅠ)では5着に敗れるも、年明けの【紅梅S】を快勝し、渡辺栄調教師の定年に伴い鶴留厩舎へ転厩。【チューリップ賞】(GⅢ)を制し迎えた【桜花賞】(GⅠ)は5着、続く【オークス】(GⅠ)を2着に好走。秋初戦の【ローズS】(GⅡ)3着の後、【秋華賞】(GⅠ)を制しGⅠ初制覇を成し遂げている。【エリザベス女王杯】(GⅠ)5着後は休養に入り、今年5月の【都大路S】で復帰(5着)。6月の【安田記念】(GⅠ)では2着と好走、続く【宝塚記念】(GⅠ)では牡馬を撃破し、39年振り2頭目となる牝馬による【宝塚記念】制覇を成し遂げていた。今秋は【毎日王冠】(GⅡ)6着から始動、前走の【天皇賞・秋】(GⅠ)では、馬場入りを嫌う気の悪さを見せスローペースに泣き5着に敗れていた。今回の勝利でGⅠは3勝目、通算成績を16戦7勝とした。鞍上の池添は同レース初制覇。管理する鶴留師はリワードウイングで制した’85年以来、通算2勝目。JRA重賞は池添、鶴留師共にシーイズトウショウで制した7月の【函館スプリントS】(GⅢ)以来で池添が通算17勝目(GI・7勝目)、鶴留師が通算26勝目(GI・7勝目)となった。
 これは昨日エアメサイアに来られたら恥ずかしいので書かなかったが、僕がエアメサイアではなく、スイープトウショウを選んだ理由を書いておく。まずエアメサイアのレベルを考える場合、来週の【マイルCS】でのラインクラフトをピックアップして考えたのだ。というのは、スイープは【安田記念】を強豪相手に2着しているが、エアメサイアと接戦を演じたラインクラフトは来週の【マイルCS】で勝負になるだろうかと考えたのだ。それで僕が出した結論はデュランダル、ダンスインザムード、アドマイヤマックス、サイドワインダー、ハットトリックの方が上だったのだ。つまり現段階では牡馬相手に勝ち負けできるスイープトウショウよりエアメサイアの力は下と判断したのだ。ただ鞍上など怖い存在ではあったが・・・(尚、ラインクラフトは来週になったら人気を考えて買いたくなるかも・・・)。
 もうひとつ行われた重賞【福島記念】(GⅢ)も、僕の本命である勝浦騎乗の3番人気グラスボンバーが道中は馬群の先団を追走し4角で先頭に並びかけると、内から進出した7番人気トウカイトリックに1.1/2馬身差をつけて快勝した。さらに3着には中団後方から脚を伸ばした1番人気ワンモアチャッターが入った。
 勝ったグラスボンバーは、父Machiavellian、母ブルーラスター(その父Nureyev)という血統の持込馬。伯父に’92年【ミドルパークS】(英G1)など重賞4勝を挙げ、’94年【京王杯SC】(GⅡ)でも2着に入ったザイーテンがいる。’02年7月にデビューし4戦目で初勝利。’03年11月に3勝目を挙げるもその後は勝ちきれない競馬が続いた。今年に入り久々に初戦を快勝すると、そこから3連勝を飾り、初重賞挑戦となった【七夕賞】(GⅢ)では3着と好走。続く【新潟記念】(GⅢ)でもヤマニンアラバスタの2着に入り、前走の【オールカマー】(GⅡ)ではホオキパウェーブのクビ差2着と接戦を演じていた。通算成績35戦7勝。そしてMachiavellian産駒はコクトジュリアン以来10年ぶりの重賞制覇となった。鞍上の勝浦、管理する尾形充師は共に同レース初制覇。JRA重賞は、勝浦騎手がスキップジャックで勝利した’04年【京王杯2歳S】(GⅡ)以来通算8勝目。尾形師はなんとグラスワンダーで制した’99年【有馬記念】(GⅠ)以来6年ぶりの制覇で通算19勝目となった。勝ったグラスボンバーだがこれで完全本格化だろう。ここまでくるのに時とレース数を費やし過ぎの感はあるが、元々素質は高く評価されていた馬、これからの重賞戦線でも走りそうな気はする。
 最後に今週競馬を観ていてこれからちょっと追いかけてみたい馬が数頭いたので紹介する。まずは昨日の【ノーベンバーS】を快勝したマチカネキララ。とにかく「強い」の一言。昨日紹介した障害のテイエムドラゴン、2歳馬イースターも面白そう。それから今日の【オーロC】に勝ったシンボリグラン。かかり気味に行っての楽勝は「こんなに強いのか」と驚嘆。気性面に課題はあるが短距離戦線では面白い存在になりそうだ。
 今週は2日間で行われた重賞4鞍すべて的中した。GⅠも3連勝中である。来週も何とかこの調子で行きたいが、本当のこと書くと今日は重賞連勝に拘わらず収支マイナスであった。やっぱりオースミハルカを見切れなかった同様、馬券の買い方が下手なのであろう。
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王道で行く!!!

2005-11-12 23:18:08 | Weblog
 珍しいことがあるもので、土曜日だというのに今日は勝つことができた。勝因は【京王杯2歳S】(GⅡ)の3連単の万馬券と新馬戦(4R)での馬連万馬券的中。そんな土曜日の重賞を簡単に振り返る。
 まずは【京王杯2歳S】。勝ったのは僕が本命に推した柴田善騎乗のデンシャミチ。4番人気と思ったより人気が落ちていたが、道中は楽に中団を追走し直線で直後から脚を伸ばした1番人気イースターとの叩き合いをハナ差制した。勝ったデンシャミチは、父サクラバクシンオー、母バーンダンス(その父マルゼンスキー)という血統。7月に小倉競馬場でデビューし、2戦目で初勝利。その後【野路菊S】を3着し、前走の【芙蓉S】を2着とOPでも堅実な走りを見せていた。そしてこの勝利で重賞初制覇、通算成績を5戦2勝とした。
 鞍上の柴田善はマイネルキャッスルで制した’92年以来、同レース2勝目。管理する田中章師は初制覇となった。JRA重賞は、柴田善がマイネルモルゲンで制した9月の【京成杯AH】(GⅢ)に続く通算67勝目。田中章師はファンドリショウリで制した’97年【中日新聞杯】(GⅢ)以来、通算3勝目となった。これで同馬は【朝日FS】に進むのだろうが、さすがにそこでは家賃が高そう。もし今日のメンバーで狙うなら2着イースターの方のような気がする。
 京都競馬場で行われた【京都HJ】(JGⅡ)は西谷騎乗の2番人気テイエムドラゴンが道中は中団を追走、4角手前で先頭に並びかけると直線は後続を突き放し快勝した。4馬身差の2着に圧倒的1番人気に支持されていたアズマビヨンド、さらに1.1/2馬身差の3着には3番人気オンワードラトゥルが入った。勝ったテイエムドラゴンはなんと3歳馬。父アドマイヤベガ、母ヤエシラオキ(その父マルゼンスキー)という血統で、昨年11月に京都競馬場でデビューするも平地では9戦して未勝利。前走から障害に転向し初勝利を挙げていた。今回の勝利で障害連勝、ジャンプ重賞初勝利となった。障害は2戦2勝。
 鞍上の西谷、管理する小島貞師共に同レース初制覇。JRA重賞は、西谷がオンワードメテオで制した’02年【東京HJ】(JGⅡ)以来通算5勝目。小島貞師は、テイエムチュラサンで制した今年の【アイビスSD】(GⅢ)以来通算2勝目となった。3歳馬で父がアドマイアヤベガ、まさしくハードル界の新星。年末、そして来年が楽しみな馬である。
 では明日の予想。今日勝ったということで“明日まけるのではないか”という不安はあるが、気持ちを強く持って・・・。まずは京都で行われる【エリザベス女王杯】(GⅠ)。悩んだ末王道で行く。本命は8番スイープトウショウ。【天皇賞・秋】から中1週、3歳馬に比べ56㌔が不利と言われているが、サイレントウイットネス、ゼンノロブロイ、リンカーンなどを負かしているのだからすでに“名牝”と言っていい。ここはその実績を素直に信じたい。スタートさえ普通ならまず凡走はないだろう。その相手だが3歳馬より古馬を狙う。まずは江田が珍しく自信満々な12番ヤマニンアラバスタ。また苦手の左回りで好走した7番マイティカラーの末脚は他馬にヒケをとらない。そしてこれは大穴中の大穴だが、14番ヤマニンシェクル。ご存知2歳女王、パンとしていればスイープと2勝3敗の対戦成績でもっと人気が出る馬だ。前売りで人気になっている11番エアメサイアは人気過剰で押さえまで。他では16番マイネサマンサ,17番レクレドール。1番オースミハルカは好位追走なら買いたいところだが、この枠ではハナを切るだろう。そうなると目標になる分辛くなる。よって狙いを下げた。【福島記念】は5番グラスボンバーを狙う。馬場的にも今の福島は合うはずでここは勝浦が強気に乗るだろう。相手は11番エルノヴァ、13番セフティーエンペラ。そして大穴には53㌔の6番エルカミーノ。少し距離が長いが、小回りで前々走の走りができれば・・・。人気の12番ワンモアチャッターは勿論抑える。 他では東京メイン【オーロC】は11番スナークスズラン。全く人気はないが1400芝は得意。叩き2戦目で52キロなら一発があってもおかしくない(3着狙い)。10R【tvk賞】は3番ムーンシャイン。1600mでも力は上だ。京都10R【ドウカンスターC】は14番サムライハートでしょうがない。前走取りこぼしあると期待したが、あっさり勝ったところを見ると良血開花だろう。このクラスも通過点だ。
 来週11月15日に紀宮妃がご成婚される。関連馬券を探したがあまりぱっとするものがなかった。とりあえずご成婚相手の黒田さんから2枠をマークし、ご成婚日の11-15は抑えておくつもりだ。また【福島記念】で乗る本田は“本田美奈子追悼馬券”馬券としてとりあえず買っておきたい。
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早すぎる死

2005-11-11 22:56:04 | Weblog
 7日早朝、’99年の【菊花賞】(GI)など重賞7勝を挙げたナリタトップロード(牡9)が膀胱結石に由来する急性心不全のために死亡した。 
 トップロードは父サッカーボーイ、母フローラルマジック(その父Affirmed)という血統で、‘98年12月に沖芳夫厩舎からデビュー。2戦目に勝ち上がると2月の【きさらぎ賞】(GIII)で重賞初制覇を飾り、【弥生賞】(GII)ではアドマイヤベガを一蹴した。続く【皐月賞】(GI)ではテイエムオペラオーのクビ、ハナ差の3着に敗れ、【日本ダービー】(GI)では1番人気に支持されるもそのアドマイヤベガにクビ差及ばず2着と、あと一歩のところで栄冠を逃した。しかし最後の1冠となった【菊花賞】では快勝。オペラオー、アドマイヤベガと形成した“3強”で1冠ずつクラシックを分け合った。その後も重賞戦線で息の長い活躍を見せ、’01年【阪神大賞典】(GII)では、勝ちタイム3分02秒5というJRAレコードで8馬身差の圧勝。’02年も同レース連覇を果たし、同年の【天皇賞・春】(GI)では3年連続3着に入るなど、堅実な走りでターフを沸かせた。通算成績は30戦8勝(重賞7勝)。
 トップロードは’02年【有馬記念】(GI)4着を最後に種牡馬となって以来、初年度には131頭、昨年95頭、今年は85頭に配合し高い人気を誇っていた。初年度産駒は、’04年セレクトセールにてマリスターIIの2004が2000万円で落札されるなど、デビューを来春に控えた矢先の訃報だった。産駒はわずか3世代。同い年のダービー馬アドマイヤベガも、昨年10月に偶発性胃破裂で急死しており、3強のうち2頭が早くも亡くなってしまったことになる。正直”3強”の中では種牡馬としていちばん期待薄のオペラオーだけが残った形だが、なんとかアドマイヤベガ、トップロードの残された産駒、そしてオペラオーの活躍を期待したいものだ。またサッカーボーイ産駒の種牡馬としてもトップロードが逝ったことは関係者にとってショックが大きく、今のところ産駒ではヒシミラクルが種牡馬としては最右翼となってしまったが、このヒシミラクルにはトップロードの分まで種牡馬として活躍して欲しいと思っているだろう。このトップロードに育てられた渡辺薫は今週【エリザベス女王杯】でベストアルバムに騎乗する。弔い合戦と行きたいところだが、やや家賃が高いか・・・。
 では明日の予想。まずは府中で行われる【京王杯2歳S】は4番デンシャミチ。1番イースターにも魅力を感じているが、初の長距離輸送を考えると経験を多く積んだこっち。相手は勿論イースターに8番コイウタ、10番トーヨーエーピー。10R【ノーベンバーS】は12番マチカネキララ。前走取りこぼしがあると思ったが、オープンまで楽々にいく器。人気でも・・・黙って3連単1着付け。朝の運試しは1Rは1番クーデュパン。鞍上内田博なら好スタートであっさりも。 京都からは穴狙いで12R【宝ヶ池特別】の9番マイケルバローズ。休み明けも元々上のクラスの馬。次は人気で狙うなら今回。福島12R【小野川湖特別】は10番エイシンボーダン。降級2戦目。この馬は1000万【神鍋特別】でトップハンデで2着になった力量馬。ここはまず負けられない。
 今週会社のゴルフがあった。ここ1ヶ月このゴルフに向けて準備を整えてきたが、スコアはガッカリであった。まぁ肝心なところで力が発揮できないのは僕らしいところではあるのだが・・・。 
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僕の推奨の使い方

2005-11-06 23:01:56 | Weblog
 “日曜だけやってればいいのに・・・”
 そんな声が聞こえてきそうである。今日の競馬を振り返る。まずは東京競馬場で行われた【アルゼンチン共和国杯】(GII)は、“仕事人”佐藤哲三騎乗の3番人気サクラセンチュリーが、中団追走から直線で先に抜け出した14番人気マーブルチーフをゴール前でアタマ差捕らえて優勝した。3着には僕が対抗に推していた2番人気コイントスが入り、僕本命の1番人気デルタブルースは直線伸び切れず5着に敗れた。先週から前残りが有利と思い、デルタ、コイントス、ビッグゴールド、エローグの“行った、行った”を期待したのだが、僕が狙った馬同士で息の入らない展開にしてしまい僕の馬券は自滅。またデルタも直線では手応えが悪くなり、一度後ろに下がってしまった。まぁそれでも再び5着に突っ込んできたのは“さすが”だが、やはり休み明けの59㌔は厳しかったようだ。次走はもっと良くなるだろうが、一変があるかはやや疑問だ。そのデルタを叩きのめしたサクラ、2着マーブル共に今日の好走は鞍上の手綱捌きが要因。しかし力を付けているのも確かである。そして今日観ていてふと思ったのは、勝ったサクラはひょっとしたらもっと長い距離の方がいいのではないかということ。あのバテないで長く使える脚は【春天】向きのような気が・・・少し楽しみにしたい(タップダンスシチーの後継馬か!?)。
 その勝ったサクラセンチュリーは、父サクラローレル、母父ノーザンテーストという血統。叔父にサクラエイコウオーがいる。02年9月にデビューし、コンスタントに勝ち星を重ね、04年【鳴尾記念】(GIII)で重賞初制覇し、【日経新春杯】(GII)も制して重賞2連勝を飾っている。続く【阪神大賞典】(GII)4着後、調教中に左寛跛行を発症し、目標としていた【春天】を回避していたが、9月の【朝日チャレンジC】(GIII)で戦列に復帰していた。その復帰戦は6着、続く【京都大賞典】(GII)を5着とやや精彩を欠いていたが、復帰3戦目となる今回で重賞3勝目を飾った。通算成績21戦7勝。それにしてもコイントスのプラス20㌔は鞍上、調教師共に「問題がなかった」と口にしていたが、それって本当なのだろうか? 7歳で馬肥える秋もないだろうに・・・。
 京都競馬場で行われた【ファンタジーS】(GIII)は、僕が相手の1頭としていた武豊騎乗の1番人気アルーリングボイスが道中は中団の内々を追走し、一旦は外に出せず後方まで位置を下げたが、直線では大外から猛然と追い込み、直線入り口で早めの先頭に立った4番人気ラッシュライフ(これも相手の1頭)をゴール直前クビ差交わして優勝した。さらに3着には、馬群の中から追い込んだ僕本命の10番人気ニシノタカラヅカが入った。ということで、4頭ボックスの馬単、3連単的中である。先々週の万券3発、先週の東西メイン万券的中に続いて今日も3連単は3万馬券であった(実は京都平場でも1本万券的中)。土曜日がまったくダメなのに日曜はこの成績。別に狙って買い方を変えていることもないのに・・・原因は全くわからない(ギャンブルの神様の仕業?)。ねっ、冒頭の言葉聞こえてきそうでしょ。それにしても勝ったアルーリングは強かった。途中外に出せず嫌気を出していたので、その瞬間ダメだと思ったが、そんな不利など微塵もなかった。これで年末の【阪神JF】の立派な有力候補になったといえるだろう。2着になったラッシュライフはそのセンスも侮れないが、父バクシンオーではマイルにやや不安が残る。3、4着の西山勢は今回お世話になったタカラヅカよりやっぱりフジムスメの方が力は上だろう。今回は少し馬場の影響もあったのではないだろうか。ただそれでも現段階ではアルーリングには勝てなさそうだが・・・。
 その勝ったアルーリングは、父フレンチデピュティ、母は【小倉3歳S】(GIII)を制したアルーリングアクトという血統。デビュー戦はクビ差2着に惜敗するも、続く未勝利戦は快勝。迎えた【小倉2歳S】(GIII)ではハナ差ながら勝利し、母娘同一重賞制覇を達成した。そして前走の【ききょうS】も完勝していて、今回で5戦4勝(内重賞2勝)となった。僕が一口馬主になっている馬はいまだデビューすらしていないというのに(ゲート練習中)、もう4勝とは・・・羨ましい限りだ。
 来週は【エリザベス女王杯】である。残念ながら天皇賞馬・ヘヴンリーロマンスは【JC】に、ラインクラフトは【マイルCS】に回るらしいが、それでも3連覇を目指すアドマイアヤグルーヴを始め、秋華賞馬エアメサイア、ヤマニンアラバスタ、オースミハルカ、レクレドールなどメンバーは面白そう。日曜だからこのレースもきっと・・・獲らぬ狸の皮算用か!?  最後に一言。今年の僕の推奨はやたら3着が多い。ということは僕の推奨は3連複、3連単専用に使うのがいいのかも・・・今ごろ言うな! 
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