ニューヒロイン誕生!2020年【東京五輪】代表選考会となる「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権と今夏の【アジア大会】の代表選考会を兼ねた【第37回大阪国際女子マラソン】は2017年【ロンドン世界陸上】女子1万m代表の松田瑞生(22・ダイハツ)が、女子初マラソン歴代3位の2時間22分44秒で優勝し、一発勝負で2020年【東京五輪】代表2枠を決める「MGC」の出場権を獲得した。
レースは、25㌔過ぎに動いた。大阪薫英女学院で松田の1学年後輩になる前田穂南(21・天満屋)が先頭集団を抜け出したが、松田が30.8㌔過ぎに抜いてトップに立った。松田はそのまま首位を守ってゴール。
2位は昨年の【北海道マラソン】で優勝しMGCの出場権を得ている前田2時間23分48秒、3位は安藤友香(23・スズキ浜松AC)で2時間27分37秒でMGC出場切符を手にした(MGCの出場権は、2時間28分0秒以内で日本人3位まで、2時間27分0秒以内で同6位までが条件)。
松田は1995年5月31日、大阪市住吉区生まれ。大阪薫英女学院高時代に3年連続で全国高校駅伝に出場。2013年にダイハツに入社。昨年の【日本選手権】で1万mで優勝し、【世界選手権】は1万mで19位だった。
松田といい、前田といい将来性を感じる若手の出現は嬉しい限り。特に松田の走りはダイナミックで勝負どころでスピードアップできる力は世界に通じそうな期待を抱かせてくれた。今後が楽しみだ!
今日の競馬を振り返る。東京11Rで行われた【第32回根岸S】は、内田博幸騎乗の6番人気ノンコノユメ(セン6歳・加藤征弘厩舎)が快勝。2015年【武蔵野S】以来の勝利で復活をアピールするとともに、【フェブラリーS】の優先出走権を獲得した。タイム2分21秒5は、08年5月31日の【欅S】でフェラーリピサがマークした1分21秒9を0秒4上回るコースレコードで、JRAレコードタイ。2着は僕が本命に推したサンライズノヴァ(1番人気)、3着にはカフジテイク(2番人気)が入った。レースはサイタスリーレッドがハナを奪い、ラブバレット、ブラゾンドゥリスが続く展開。その直後につけていたブルドッグボスが直線で先頭に立つ。しかし、道中は後方3番手につけていたノンコノユメと同4番手だったサンライズノヴァが外から豪快に脚を伸ばしてかわすと、最後はノンコノユメが競り合いをハナ差で制した。最後方でレースを進めたカフジテイクが3着だった。
勝ったノンコノユメは依然の強さが復活した。去勢の影響で少しおとなしくなっていたが、内田とも手が合いそうで【フェブラリーS】も勝負になりそう。注目したい。2着サンライズノヴァはほとんど勝った競馬であった。自分で仕掛けてこの着差なら立派。まだ4歳馬で今後はこの馬中心にダート界は回りそう。ただ今日この馬が勝っていたら3連単が・・・。今日勝てよ!3着カフジテイクもよく走っている。この馬向きの展開だったが、今日のところは前2頭が強かった。
ノンコノユメは、父トワイニング、母ノンコ(母父アグネスタキオン)という血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、馬主は山田和正氏。通算成績は20戦7勝(うち地方5戦1勝)。重賞は15年【ユニコーンS】、【ジャパンダートダービー】、【武蔵野S】に次いで4勝目。加藤征弘調教師は【根岸S】初勝利。内田博幸は06年リミットレスビッドに次いで2勝目となった。
一方、京都11Rで行われた【第23回シルクロードS】は、僕が本命に推した川田将雅騎乗の4番人気ファインニードル(牡5歳・高橋義忠厩舎)が好位追走から直線半ばで先頭に立ち、後続に2馬身差をつけて快勝した。タイムは1分8秒3。2着には逃げ粘ったセイウンコウセイ(5番人気)、さらにクビ差遅れた3着に大外から追い込んだフミノムーン(15番人気)が入った。
勝ったファインニードルはとても強い勝ち方だった。川田も理想的な流れに乗り、いい形で進路を作れた。まだまだ強くなりそうで、春が楽しみになった。2着セイウンコウセイはやや評価を低くしていたが、復調してきた感じ。多々今日は完敗。驚いたのは3着フミノムーン。全く頭になかった。展開が嵌ったのだが、このメンバーでこの着順は立派。4着カラクレナイ。この馬が3着なら3連単(5万馬券)的中していたのに・・・。今日の走りは1200mで十分勝負になることを証明した。今後注目したい。5着ナックビーナスは我慢するレースができたのは収穫。
ファインニードルは、父アドマイヤムーン、母ニードルクラフト(母父マークオブエスティーム)という血統。北海道日高町・(有)ダーレー・ジャパン・ファームの生産馬で、馬主はH.H.シェイク・モハメド。通算成績は23戦7勝。重賞は2017年【セントウルS】に次いで2勝目。【シルクロードS】は高橋義忠調教師、川田将雅ともに初優勝となった。