風邪で死んでいた土日。当然のことながら競馬は惨敗だった。奥さんに
「こんな日までも競馬やっているの?」
と、呆れ気味に罵られたが、それが当然に思うほどの体調であった。結局日曜日はレース回顧もできず、体を休めることに専念したのだが、それでもまだ体調はイマイチである。夕方になると熱が出るという日が木曜日からずっと続いているのだ。ただ咳だけは止まりつつあるし、熱も少しづつ時間が短くなっているので快方に向かっているのは確かだと思っているのだが・・・。
日曜日にできなかった競馬回顧を簡単に。まずは【第86回中山記念】。勝ったのは蛯名正義騎乗の3番人気フェデラリスト(牡5歳・田中剛厩舎)。勝ちタイムは1分47秒3であった。3/4馬身差の2着には大逃げを打った7番人気シルポート、さらに4馬身差の3着には直線しぶとく伸びた4番人気リアルインパクトが入り、1番人気トゥザグローリーは後方追走のまま見せ場なく10着に敗れた。いやぁ完全に素質開花のレースであった。僕はこの馬は中山3連勝(今回で4連勝)していたが、直線の長いコースの方が合うと思っている。そして馬場も軽めの方がいいと感じている。ということは東京だともっと走るということだ。これで【天皇賞・秋】が楽しみになった。それにしてもトゥザグローリーはどうしたのだろう。パドックから妙におとなしかったというが、ここまで惨敗とは・・・。なんか他に原因がなければいいが・・・。
勝ったフェデラリストは父Empire Maker、母ダンスパートナー(母父SS)という血統。通算成績10戦7勝(うち地方2戦2勝)。重賞は今年の【中山金杯】に続く2勝目。Empire Maker産駒のJRA重賞制覇はこのフェデラリストの2勝のみ。鞍上の蛯名は’95年フジヤマケンザン以来2度目、田中剛調教師は初の同レース制覇となったが、蛯名はJRA重賞通算96勝目。田中調教師はJRA重賞は通算5勝目(3勝は障害)となった。
一方、【第56回阪急杯】は浜中騎乗の4番人気マジンプロスパー(牡5歳・中尾秀正厩舎)が快勝した。勝ちタイム1分22秒0。1馬身1/2差の2着には3番人気スプリングサンダーが入り、昨年に続く連覇を狙ったサンカルロは1番人気に支持されたが3着に終わった。実に強い競馬であった。この阪神1400芝というのが余程合うのだろう。浜中もそつのない騎乗を魅せた。人馬一体、まさしくそのような競馬であった。勝ち馬以上に強い競馬をしたのが牝馬のスプリングサンダー。力でねじ伏せに行っての2着は立派だった。これで賞金加算できたし、【ヴィクトリアマイル】に見通しが立った。サンカルロは位置が後ろ過ぎたか・・・。
勝ったマジンプロスパーは父アドマイヤコジーン、母ハリウッドドリーム(母父バブルガムフェロー)という地味な血統で通算成績16戦7勝。重賞は初制覇。アドマイヤコジーン産駒はJRA重賞5勝目(残り4勝はすべてアストンマーチャン)ですべて距離は1200~1400mだ。ご存知、馬主はシアトルマリナーズで活躍した元メジャーリーガーの佐々木主浩氏。佐々木主浩氏は11日にヴィルシーナで制した【クイーンC】に続く重賞2勝目となった。騎乗した浜中、管理する中尾秀正調教師はともに【阪急杯】初制覇となったが、浜中はJRA重賞通算10勝目(今年初勝利)。中尾調教師は'07年【根岸S】のビッググラス以来久々の2勝目となった。
いよいよ今週からは新装中京競馬が始まる。たぶん傾向はがらりと変わるだろうからデータ集めを開始したい。