自分の浅はかさを痛切に感じた一日だった。
今日僕は最近、競馬が絶不調のため馬券の買い方を馬単から3連複にした。すると外れるわ、外れるわ・・・。中には素直に馬単を買っていたら、万馬券をGETできていたレースもあった。やっぱり競馬はじっくり考えてやらないとダメですね。反省!!!
ただ今日は僕同様準備不足のアスリートが苦杯を舐めた。ひとりは悪役として君臨した朝青龍。2場所の出場停止から13勝したのはさすがと言うしかないが、白鵬との相星決戦では白鵬の力強い上手投げに屈した。もし完全であったなら・・・。朝青龍を倒し、14勝1敗を挙げた白鵬は3場所連続6度目の優勝(3連覇は初めて)。2場所の出場停止から土俵に戻った朝青龍は13勝2敗だった。尚、三賞は朝青龍に勝った稀勢の里が8場所ぶり2度目、白鵬を破った関脇安馬が3場所連続3度目の殊勲賞を受賞。12勝の豪風が敢闘賞、11勝の鶴竜が技能賞をともに初受賞した。また十両はグルジア出身の新十両、栃ノ心が優勝した。
もう一人は北京五輪代表選考会を兼ねた大阪国際女子マラソンに出場した5000mやハーフマラソンの日本記録保持者で初マラソンだった福士加代子だ。彼女は序盤からトップを独走したが、30㌔手前から失速。35㌔手前では優勝したマーラ・ヤマウチや日本人最高の2着に入った森本友らに抜かれ、最後はフラフラで何度も倒れ、19位でゴールした。そのゴールシーンはマラソンの厳しさを物語る残酷なものだった。完全な調整不足、福士でもこうなるかと思うとマラソンは奥が深すぎる。福士も監督も改めてそのことを痛感したことだろう。尚、五輪代表は3枠で、昨夏の世界選手権銅メダルの土佐礼子が決まり、アテネ五輪金メダルで同11月の東京国際優勝の野口みずきも確実。残りは事実上1枠で、最終選考会の3月の名古屋国際には、シドニー五輪金メダルの高橋尚子らが出場する。
では今日の競馬を振り返る。まずは中山で行われた【AJCC】。勝ったのは、ごっちゃん騎乗の2番人気エアシェイディ (牡7・伊藤正厩舎)。中団追走から直線で内を突き、馬群を割って伸びた9番人気トウショウナイトの追撃を1.1/4馬身抑え優勝した。さらにクビ差の3着に6番人気ブラックアルタイルが入った。1番人気ドリームパスポートは、好位追走から直線で一旦は先頭に立ったが5着に敗れている。勝ったエアシェイディは待望の重賞初制覇となったが、元々いつ勝ってもおかしくない実力はあった。ただいつも一歩足らずの競馬が多かった。それを溜めに溜めてスッパとした切れ味を導いたごっちゃんの見事な騎乗で勝ちを引き寄せた。あっぱれ! 2着トウショウナイトは馬体を絞って出走してきた好走。坂で不利があったが、強い馬(【天皇賞・春】でメイショウサムソンに0.3差)の復活である。ブラックアルタイルはようやく奥手の血が開花した。これからが面白そう。5着になった1番人気ドリームパスポートはプラス10㌔が響いたのかもしれない。ただ折り合いに不安な点もみせ、これからが稲葉厩舎の腕の見せ所となるだろう。僕本命のトウショウトリックやはり距離不足なのか。見せ場すらなかった。アドマイヤメインはバテすぎ。当分は買いづらい。
勝ったエアシェイディは、父SS、母がエアデジャヴー(父NT)。全妹に【秋華賞】馬エアメサイア、叔父に2冠馬エアシャカール(父SS)がいる血統。’03年11月にデビューし、2戦目で初勝利を挙げると続く【ホープフルS】も快勝したが、骨折のため春のクラシックは不参加。’04年秋に復帰後は’06年【白富士S】、’06年【福島テレビオープン】、’06年【キャピタルS】とオープン特別は3勝を挙げたが、重賞では勝ちきれず、’05年【AJCC】、’06年【函館記念】、’06年【富士S】、’07年【東京新聞杯】、’07年【中山記念】、前走の’08年【中山金杯】と、重賞2着は実に6回。今回が15回目の挑戦で悲願の重賞初制覇となった。通算成績23戦7勝(重賞1勝)。
鞍上のごっちゃんは昨年の【京王杯2歳S】のアポロドルチェ以来となるJRA重賞制覇で、通算42勝目。管理する伊藤正徳調教師は、昨年の【日経賞】のネヴァブション以来となるJRA重賞制覇で、通算20勝目となった。
一方、京都で行われた【平安S】のは、角田騎乗の6番人気クワイエットデイ (牡8・松元省一厩舎)が、好位の内から直線半ばで先頭に立つと、中団から差を詰めた1番人気メイショウトウコンの追撃をクビ差抑えて優勝した。さらにアタマ差の3着には5番人気マコトスパルビエロが入り、2番人気ドラゴンファイヤーは後方追走から伸びを欠いて9着、僕本命のロックブライド仕掛けが早く4着に終わった。勝ったクワイエットデイはとにかく京都は走る。叩き2戦目の変り身もある馬とはいえ、この走りは立派であった。ただ年齢的に今後は・・・。2着メイショウトウコンはしぶとく追い上げてきたが一歩足らなかった。しかし力は出し切っている内容。ということは、GⅠではやっぱり足らなさそう。3着マコトスパルビエロは今後楽しみだ。プラス22㌔の馬体での粘りは立派。まだ4歳馬でもっと強くなる。4着ロックプライドは前出したように仕掛けが一歩早かった。正直力負けだったという感もあるが、鞍上の力量を感じたレースでもあった。
勝ったクワイエットデイは、父SS、母はアリーズデライト(父Alydar)という血統。’02年11月のデビューから4戦目で初勝利を挙げ、その後も’04年1月の【早鞆特別】から’05年4月の【梅田S】まで14戦連続で3着以内に入るなど、ダートの中距離戦で活躍。’06年の【雅S】を勝ってオープン入りを果たした。昇級後は勝ちきれないレースが続いたが、昨年の【仁川S】を10番人気で逃げ切ると、9番人気で臨んだ【マーチS】では最後方からの追い込みを決めて重賞初制覇。今回の勝利で重賞2勝目となった。通算成績39戦9勝(重賞2勝)。
鞍上の角田は昨年の【北九州記念】のキョウワロアリング以来のJRA重賞制覇で通算36勝目。管理する松元省一調教師はクワイエットデイで制した昨年の【マーチS】以来のJRA重賞制覇で通算23勝目となった。
世の中は準備が大切だと冒頭で書いたが、準備不足でありながら橋下徹が大阪知事に当選した。正直知事の器とは到底思えないが、東国原知事の選挙指示、応援の効果だろうか。いやよく考えれば、民主党推薦の熊谷貞俊の方が橋下氏よりもっと準備不足だった。ようするにやっぱり準備が大切だったわけだ。よ~し、来週の【東京新聞杯】【根岸S】【京都牝馬S】は明日から勉強することにしよう。