現役最年長野手である中日の山崎武司(44)が、プロ27年目の今季限りで現役引退するらしい。山崎は愛知・愛工大名電高から’87年にドラフト2位で中日に入団。’96年に初の本塁打王を獲得した。その後はオリックス、楽天と渡り歩き、’07年の楽天時代に、本塁打王と打点王の2冠に輝いた。昨季から中日に復帰。今季はこれまで39試合に出場し、打率2割5分5厘、6打点、本塁打なしだった。通算成績は2237試合で1833安打、1204打点、403本塁打で打率は2割5分7厘。
今年の成績から引退は仕方ないのかもしれないが、せめて最後に40歳代4人(山崎、谷繁、和田、岩瀬)が並ぶ電光掲示板を公式戦で見てみたいものだ。
高校野球から2つのニュース。埼玉大会決勝でセンバツ優勝の浦和学院が川越東を16-1で下し、2年連続12回目の夏の甲子園出場決定。これで浦学は公式戦の連勝を21に伸ばし、春夏連覇の挑戦権を手に入れた。地区予選ではエース小島が凄かった。登板しなかった3回戦の川越初雁戦以外の6試合全てで完投。準々決勝の埼玉平成戦では完全試合を達成するなど、チームを甲子園に導いた。
また石川大会決勝で、松井秀喜の母校・星稜が遊学館を5-2下し、6年ぶり16度目の出場を決めた。昨日には和歌山大会でかつての名将、故尾藤公さんの長男、強監督率いる箕島が優勝しており、昭和54年夏に延長十八回の死闘を繰り広げた両校が甲子園に揃って出場することとなった。一回戦で当たったりして・・・。あっ、明徳義塾と対戦するのもいいか・・・。古豪が出ると楽しみ増えるねぇ。
では今日の競馬振り返る。まずは新潟11Rで行われた【第13回アイビスサマーダッシュ】。勝ったのは、僕が本命に推した酒井学騎乗の1番人気ハクサンムーン(牡4歳・西園正都厩舎)。先行策からゴール前で伸びて快勝。重賞2勝目を飾った。タイムは54秒2。現役屈指の韋駄天ハクサンムーンが、そのスピードを存分に見せ付け中央競馬最短距離の重賞を人気に応えた。レースはスタートでスギノエンデバーがやや出遅れ。注目のハナ争いは、内からフォーエバーマーク、外からハクサンムーンが飛び出し、2頭がやや馬体を離して先行する。この後ろにプリンセスメモリーやパドトロワ、ヤマニンパピオネなども追走するが、レース後半に入ると前の2頭がどんどん加速。3番手以下を引き離す。ゴール前ではマッチレースとなり、ひと伸びしたハクサンムーンがフォーエバーマークを振り切った。3/4馬身差の2着が3番人気のフォーエバーマーク。5番人気リトルゲルダがゴール前の混戦から伸びて、3馬身1/2差の3着に入った。尚、1着ハクサンムーンの酒井学、2着フォーエバーマークの村田一誠と、地元・新潟出身騎手によるワンツーフィニッシュとなった。
勝ったハクサンムーンだが、完全に本格化。ハナもこだわらない競馬ができるようになったので今後短距離のスペシャリストとして期待できそう。2着フォーエバーマークも良く走っているが今日のところは相手が悪かった。3着リトルゲルダも1000mは得意。ただ前の2頭が強すぎた。7着スギノエンデバーは出遅れがすべて。まともなスタートだったら着はあった。10着パドトロワはやはり 59㌔が響いたのだろう。
ハクサンムーンは、父アドマイヤムーン、母チリエージェ(母父サクラバクシンオー)という血統。北海道日高町・白井牧場の生産で、河崎五一氏の所有馬。通算成績は16戦6勝。重賞は【京阪杯】に次いで2勝目。西園正都調教師、酒井学ともに【アイビスサマーダッシュ】初勝利。
一方、函館11Rで行われた【第61回北海道新聞杯クイーンS】は、戸崎圭太騎手騎乗の1番人気アイムユアーズ(4歳、美浦・手塚貴久厩舎)が4コーナー先頭の積極策から押し切って、同レース連覇。タイムは1分49秒4。開催場が函館に替わっても、その強さに変わりはなかった。4歳になったアイムユアーズが今年も【クイーンS】を制覇。コンビ2戦目の戸崎圭太騎手は、中央入り後、初の芝重賞勝ちとなった。レースはスタートで出遅れ気味だったクィーンズバーンが、二の脚でばん回してハナを切る。アイムユアーズが2番手につけて、やや離れた3番手にオールザットジャズ。マルセリーナは後方2番手からレースを進めた。アイムユアーズは押え切れない手応えで早くも4コーナーで先頭へ。そのまま力強い伸び脚で押し切り、堂々の連覇を成し遂げた。好位からロスなく運んだオールザットジャズが懸命に食い下がったが、道中最後方に控えていた、しんがり人気のスピードリッパーが大外からクビ差まで強襲して2着に食い込んだ。1/2馬身差の3着が3番人気のオールザットジャズ。僕が本命に推したキャトルフィーユは手応えが悪く、5着に敗れた。
勝ったアイムユアーズは文句なしの勝利だった。洋芝適正があるのは確かだが、この楽勝ぶりを考えると、これからが楽しみだ。2着スピードリッパーには驚いた。ただ1頭凄い脚で追い込んだ。 馬がよくなっているようだ。3着オールザットジャズは伸びを欠いたが、プラス16㌔が影響したのだろう。次は変わるかも・・・。4着マルセリーナは直線伸び切れなかった。馬場が合わなかったのかも・・・。
アイムユアーズは、父ファルブラヴ、母セシルブルース(母父エルコンドルパサー)という血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産で、ユアストーリーの所有馬。通算成績は14戦5勝。重賞は【ファンタジーS】【フィリーズレビュー】【クイーンS】に次いで4勝目。手塚貴久調教師は’12年アイムユアーズに次いで【クイーンS】2勝目、戸崎圭太は初勝利となった。
一口馬主のヒムカは新馬戦15着。直線半ばからズルズル後退した。やっぱり時計の早い新潟の今の芝は合わなかったようだ。まぁこんなに早くデビューできたことだし、じっくり臨戦してほしい。次は重い馬場かダートがいいなぁ。