今世界の一線級で活躍するスポーツ選手といえば、松山英樹(ゴルフ)、錦織圭(テニス)、羽生結弦(フィギュアスケート)の3人だろう。今週はその3人が世界を舞台に活躍しているが、その中で快挙を達成したのが松山英樹。中国で行なわれた世界ゴルフ選手権シリーズ【WGC-HSBCチャンピオンズ】最終日、トータル17アンダーの単独首位からスタートした松山英樹がこの日も6つスコアを伸ばしてトータル23アンダーでフィニッシュ。丸山茂樹に並ぶツアー通算3勝目を、日本人選手初となる世界ゴルフ選手権シリーズ制覇で成し遂げた。世界ゴルフ選手権シリーズは、世界各国のツアーからトッププロが集まる年に4度のビッグイベント。目標でもあるメジャータイトル制覇へさらに期待が膨らむ一勝となった。尚、日本ツアーから参加の谷原秀人はトータル5オーバーの54位タイでフィニッシュした。これで本当にメジャーが楽しみになった!
今日本各地で来年春の【センバツ高校野球】の選考大会となる各地秋季大会が行なわれているが、今のところ名門校が勝ちあがって面白そうな雰囲気だ。北海道が札幌第一、東北が仙台育英、盛岡大付、関東が作新学院、東海大望洋、前橋育英、健大高崎、東京は日大三、早実、北信越が福井工大付福井、東海が静岡、至学館、関西が大阪桐蔭、履正社、神戸国際大付、滋賀学園、四国が明徳義塾、九州が福岡大大濠、東海大福岡・・・。勿論、センバツなのでこの結果がそのまま即出場となるわけではないが、有力なのは確かだ。ちなみに中国地方は準々決勝でなんとすべて同県対決。華陵(山口) - 宇部鴻城(山口)、 鳥取城北(鳥取) - 米子松蔭(鳥取)、創志学園(岡山) - 関西(岡山)、市立呉(広島) - 広島新庄(広島)。この中から2校ほど選出されるだろうが珍しいなぁ。
では今日の競馬を振り返る。東京11Rで行われた【第154回天皇賞・秋】は国内外のマイルGIで4勝を挙げている1番人気モーリス(牡5歳・堀宣行厩舎)が英国の名手、R・ムーアに導かれて快勝し、中距離GI初制覇を達成した。タイムは1分59秒3。レースは僕が本命のエイシンヒカリが逃げ、昨年の覇者ラブリーデイが2番手につける展開。中団の前めを進んでいたモーリスは直線で外から一気に脚を伸ばし、中団のやや後ろから追い上げた2着リアルスティール(7番人気)に1馬身1/2差をつけてゴールを駆け抜けた。さらに1馬身1/4差の3着には昨年の2着馬ステファノス(6番人気)が入った。
勝ったモーリスだが、完璧な馬のつくりに世界最高峰の鞍上。早めに外から動いたが、それも計算済みだから凄い。正直参りました。2着リアルスティールも強い。スタートで少し掛かって行って、この強さは立派。ただ勝ち馬は強すぎた。それでもモーリス、エイシンヒカリが今後いなくなることを考えると、楽しみが増えたレースとなった。3着ステファノスは持っている力だけは走っている。まぁ今日は相手が悪すぎた。4着アンビシャスはもう少し善戦すると思ったが、位置取りが後ろすぎた。もう少し力を付けたいところ。5着ロゴタイプは大健闘。こんな競馬ができるなら、もひと花咲かせることができるかも・・・。12着エイシンヒカリは弱いヒカリだった。本当に難しい馬で仕方ない。 モーリスは、父スクリーンヒーロー、母メジロフランシス(母父カーネギー)という血統。北海道日高町の戸川牧場の生産馬で、吉田和美氏の所有馬。通算成績は17戦10勝。重賞は【ダービー卿チャレンジトロフィー】、【安田記念】、【マイルチャンピオンシップ】、【香港マイル】、【チャンピオンズマイル】に次いで6勝目。【天皇賞・秋】は、堀宣行調教師、ライアン・ムーアともに初勝利となった。