いやぁドラマチックだったね、女子ゴルフ。
まさか横峯さくらが逆転優勝するとは・・・。僕はてっきり諸見里しのぶが賞金女王になると思っていたのだが・・・。でもふたりともナイスゲーム。昨年の古閑も感動的だったけど、今年も十分感動させてもらった。いやぁこんなゲームをしていると人気がでるのは当然だろう。他にも若い選手も続々出てきており、来年が楽しみだ。
そんな今日のゴルフの詳細は以下の通り。【LPGAツアー選手権リコー杯】最終日で5位スタートの横峯さくらが69で回り、通算6アンダーの282で今季6勝目、通算15勝目を挙げた。これで優勝賞金2,500万円を獲得し、2位タイに終わった賞金ランキングトップだった諸見里しのぶを抜いて初の賞金女王に輝いた。尚、横峯は今季1億7,501万6,384円を獲得し、’06年の大山志保(1億6,629万957円)の持つ歴代最多年間獲得賞金の記録を更新した。
一方、男子の方は賞金王争いが最終戦の【ゴルフ日本シリーズJTカップ】へ持ち越された。ただ今日の【カシオワールドオープン】最終日で賞金ランク1位、石川遼が68で回り、通算18アンダーとスコアを伸ばし2位に(優勝は小田孔明)、そして同2位の池田勇太は通算10アンダーの19位に終わったため、賞金王争いの状況は圧倒的に石川遼有利となった。
ではもうひとつ感動があった【JC】を振り返る。東京で行われた【JC】。勝ったのはルメール騎乗の1番人気ウオッカ。道中4番手を追走すると、直線半ばで先頭に立ち、大外から追い込んだ僕本命の2番人気オウケンブルースリとの競り合いをハナ差制して日本牝馬としては初の優勝を飾った(2着はヒシアマゾン、ファビラスラフィン、エアグルーヴ)。勝ちタイムは2分22秒4(レース史上3番目に速いタイム)。さらに1.1/2馬身差の3着には6番人気レッドディザイアが入った。3番人気の英国馬コンデュイットは4着に敗れている。 レースはリーチザクラウンの淀みのないラップでの引っ張りで展開。これを味方に付けたのが勝ったウオッカであった。4番手で折り合いが付き直線も一気に脚を使って抜け出した。そこからはルメールの見せ場、急追するオウケンブルースリをギリギリ振り切った。さすがルメール、陣営の豊からの乗り替わりは正解だった。悔しかったのはウチパク、完全に捉えたと思ったが・・・。今回はルメールにやられたと言っていいだろう。それにしてもオウケンブルースリは強かったなぁ。この秋の音無厩舎の育成にはただただ驚かされるばかりだ。面白いと思っていたレッドディザイアが3着。ただレースを観て思ったのは、ここにブエナビスタが参加していたら・・・ということだ。4着コンデュイットは少し出遅れしたが、それが最後の伸びに影響したのかもしれない。また疲れもあったのかも・・・。それでも4着だからやはり強い馬である。可能なら、【有馬記念】出走できないものだろうか。昨年の覇者スクリーンヒーローは解せない敗戦。時計が速すぎのだろうか。
勝ったウオッカは角居厩舎の4歳牝馬。父タニノギムレット、母タニノシスター(父ルション)という血統。叔父にスリーアベニューがいる。タニノギムレット産駒は今日の勝利でJRA重賞勝利14勝目。うち7勝がGⅠであり、そのすべてがウオッカによって挙げられている。
ウオッカは今日の勝利でJRA・GⅠ勝利が7勝目。これはグレート制導入以降、シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクトに並ぶトップタイで、牝馬ではメジロードーベルの5勝を引き離す結果となった。また今年GⅠはこれで3勝目となったが、牝馬で年間3勝はメジロラモーヌ、スティルインラブ、ダイワスカーレットに続く4頭目。また牝馬としてJRA重賞8勝はヒシアマゾン(9勝)に迫る単独2位。そして今日の勝利で総獲得賞金はオペラオー、ディープに次ぐ3位の記録なった。通算成績は25戦10勝(うち海外3戦0勝、重賞8勝)。尚、主な勝ち鞍は’06年【阪神JF】、’07年【日本ダービー】、’08・’09年【安田記念】、’08年【天皇賞・秋】、’09年【ヴィクトリアマイル】だ。
鞍上のルメールは【JC】初勝利。JRA・GⅠは’08年の【JCダート】のカネヒキリ以来4勝目となった。管理する角居調教師も初の【JC】制覇。今年はウオッカで【ヴィクトリアマイル】【安田記念】を制しておりGⅠ・3勝目。重賞もこの3勝で通算JRA重賞は30勝目となった。また管理馬カネヒキリが【JCダート】を2度制しており、【JC】を芝、ダート共に制したのは松田博師に続き二人目。
ここで残念なニュースが入ってきた。ウオッカが【JC】で鼻出血を発症していたことが判明し、規定により12/29まで出走が制限されており、【有馬記念】への出走が不可能となった。そしてもうひとつ。来週の【JCダート】に出走を予定していたサマーバードが、29日の調教後に右第3中手骨々折が判明した為、同レースへの出走を取りやめると発表した。このサマーバードは米3冠の最終戦【ベルモントS】などG1・3勝の超大物だった。残念!