「ハニカミ知っているか?」
男子ゴルフの今季メジャー第2戦
【全米オープン】(ペンシルベニア州オークモントCC)を前に
タイガー・ウッズらが開いた記者会見で日本のマスコミ(テレ朝らしい)が大恥をかいた
。
場所は世界中の報道陣が集まった会見場。本来ならタイガーらトッププロに難敵【全米オープン】に対する意気込みを聞く場所なのにタイガーに向かって冒頭の質問。そこはさすがにタイガーで、“ハニカミ王子”こと石川遼君のスイングをビデオで見たといい
「パワーは驚くばかり。15歳の少年がツアーで優勝したのだから持っている才能の凄さがわかるだろう」そして、
「もう少し時間が経てば特別な選手になれる。今はプレーすること、そして上達することを楽しんでほしい」
と丁寧に答えたらしい(朝日系新聞では「ウッズ絶賛」と出ていた)。 またこの質問者は
フィル・ミケルソンに対しても
「石川君にメッセージを」
とやって世界中の報道陣の顰蹙を買ったらしい
。
そもそも【全米オープン】というものはアメリカ人にとって特別な大会である。今年で107回を迎え、
青木は
ニクラウスと激闘を繰り広げたため、それだけで全米に「AOKI」という名前が広がったほどである。そんな歴史のある大会の公式会見で、“ハニカミ質問”はないだろう。多分局側、プロデューサーの命令だろうが、マスコミ人としてこれは間違いなく失礼だ。またウッズにしても、ミケルソンにしても将来有望なジュニアの選手に対して「ダメです、才能ないです」とは言わないだろうし、またその質問に答えたからといって聞いていいとはいえないだろう。兎にも角にも、世界のマスコミが集まる場所にこんな記者を派遣することだけはやめてほしいものだ。最近、社保庁、コムソン、林野庁など頭に来ることは多々あるが、僕はこの記事を読み、同じ日本人としてとても恥ずかしい思いがした
。 この【全米オープン】は昨日(日本時間は今朝)初日が行われ、日本ツアー3年連続賞金王の
片山晋呉が2バーディー、4ボギーの72で回り21位とまずまずの位置につけた。前回12位の
今田竜二は4オーバー、74で57位。メジャー初挑戦の
増田伸洋は6オーバーで90位、
谷口徹と横尾要は8オーバーで115位と出遅れた。2アンダー、68の好スコアを出した
ニック・ドハティ(英国)が首位に立ち、1打差で
アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)、さらに1打差でベテランの
ホセマリア・オラサバル(スペイン)ら2選手が続いた。5年ぶり3度目の優勝を狙うタイガーは1オーバーで、昨年覇者の
ジェフ・オギルビー(オーストラリア)らと並び5位につけた。まだ初日で結果がどうなるかわからないというのが正直なところ。ただ昨年初めてメジャー予選落ちをしたが好発進のウッズ、鉄人
ビジェイ・シン、世界ランキング2位の
ジム・フューリックを中心に優勝争いがされるだろう。尚、この大会、僕の今週末の楽しみです。
では開催替わりの競馬予想。
これからの季節は控えめにいくつもりである。まずは福島11R。本命は人気だが6番リメインオブザサン。1600万でも好勝負していた馬が降級を待って勝負に出た。鞍上も福島リーディング王者・ごっちゃんなら取りこぼしはないだろう。休み明けは走るし、ここを待っての狙い撃ちだ。阪神11Rは6番ナトゥーア。1400と1200では粘りが全く違う馬。鞍上岩田ならその粘りも3割り増しだ。函館からは10R。本命は13番サインオブゴッド。函館2000mはSS産駒がいいが、実は軸より人気薄の方が美味しい馬。そして圧倒的に先行馬有利(逃げ馬ではない)ということを考えるとマチカネ、チョウカイが軸では美味しくない。よって先行できるSS系の同馬を推す。鞍上も横山典なら文句はないだろう。それから馬券を買うつもりはないが、阪神5Rの新馬戦。1番人気はクロフネ×エアグルーヴなのだろうが、厩舎側は勝っても負けても放牧に出すらしい。これって嫌な感じしません?(出来イマイチも素質で勝てるという意見も・・・) また逆に2番ダンジグマスターは、途中福島を使う予定だったのをここに変更したという。これって自信の表れか?
そういえばあと8本でボンズがアーロンの本塁打記録に並ぶ。まさか日本のマスコミが記録したその日、ボンズに“ハンカチ王子と勝負したいですか?”なんて質問しないか心配である
。