今週の黒田ニュース。大リーグから8年ぶりに古巣・広島に復帰した黒田博樹が今日、ヤクルト戦で先発。’07年9月27日のヤクルト戦以来2740日ぶりとなる日本での公式戦登板で、7回96球を投げ、5安打5奪三振1四球無失点と好投。凱旋登板で白星を挙げた。四回には右越えの二塁打を放ち打撃でもファンを沸かせ、五回にはバント処理で好フィールディングを見せ併殺に仕留める場面もあった。さすがである。魅せる黒田伝説はまだ始まったばかりだ。
昨夜の深夜行われたドバイ競馬。昨年に続き日本馬に期待したが、期待とは裏腹に惨敗に終わった。【ドバイワールドC】に日本から参戦した2頭は、ホッコータルマエ(栗東・西浦勝一厩舎、牡6歳)が逃げで見せ場ありの5着、エピファネイア(栗東・角居勝彦厩舎、牡5歳)はダートが全く合わずしんがりの9着だった。【ドバイシーマクラシック】はワンアンドオンリー(栗東・橋口弘次郎厩舎、牡4歳)が見せ場たっぷりの3着、一方、期待の高かったハープスター(栗東・松田博資厩舎、牝4歳)は全く伸びず8着だった。【UABダービー】はゴールデンバローズ(美浦・堀宣行厩舎、牡)は先行したが3着、タップザット(栗東・池江泰寿厩舎、牡)は5着、ディアドムス(美浦・高橋裕厩舎、牡)は8着と力及ばなかった。
今日の競馬を振り返る。中京11Rで行われた【第45回高松宮記念】。勝ったのはドバイで他馬の打診を受けながら断って来日を決断した名手パートン騎乗の4番人気エアロヴェロシティ(セン7歳、香港=ポール・オサリバン厩舎)だった。ゴール前3頭の争いから抜け出してV。同レース史上初の外国馬制覇を成し遂げた。タイムは1分8秒5で短距離王国の底力をまざまざと見せつけた結果となった。レースはアンバルブライベンが先行策。外からハクサンムーンが2番手につけて、エアロヴェロシティは3番手のイン。4コーナーではハクサンムーンが馬場のいい外に持ち出してリードを取る。外から好位につけていたミッキーアイルとインから外に持ち出したエアロヴェロシティが接近。最後は1/2馬身抜け出してエアロヴェロシティが制した。2着はハクサンムーン。ハナ差3着が僕が本命に推したミッキーアイルだった。
勝ったエアロヴェロシティの底力には感服した。初めての雨、始めての遠征で勝つのだから驚きである。今日は素直に勝った香港陣営に拍手を贈りたい!秋も来日する予定があるというし、強敵が現れたものだ。2着ハクサンムーンは酒井の好騎乗が光った。ギリギリまで馬場のいいところを狙ったのは見事だった。直線もよく踏ん張っている。お見事! 3着ミッキーアイルは初めての1200mでよく走った。まだまだ力んで走っていたので、レースを覚えていけばもっと強くなる。4着サドンストームも頑張っている。前が止まらなかったので4着は仕方ない。ただ力はある。5着コパノリチャード、13着ストレイトガールは馬場が響いたか。
エアロヴェロシティは、父Pins、母Exodus、母の父Kaapstadという血統のニュージーランド産馬で、ンガイ・ヨン氏の所有馬。通算成績は17戦9勝。国際GIは【香港スプリント】(2014年)に次いで2勝目。ポール・オサリバン調教師、ザカリー・パートンともに【高松宮記念】初勝利。尚、’04年にニュージーランドから香港に移籍したオサリバン調教師は、父と共同管理という形で臨んだ1989年の【ジャパンC】のホーリックス以来、日本で2度目のGI制覇となった。
中山11Rで行われた【第22回マーチS】は、前走の交流GIII【佐賀記念】で重賞初制覇を飾った丹内祐次騎乗の6番人気マイネルクロップ(牡5歳・飯田雄三厩舎)がゴール前の混戦からわずかに抜け出して優勝を飾った。タイムは1分52秒7。レースはサトノプリンシパルが先手を取り、ロイヤルクレストが2番手。さらにストロングサウザーが続き、人気のマスクトヒーローもその直後を追走。平均ペースで、人気のマスクトヒーローが手応え十分のまま直線へ。先行馬をマスクトヒーローがかわして先頭をうかがうが、ゴール前で後続も殺到。その中からわずかに抜け出したのがマイネルクロップだった。外から猛追するイッシンドウタイ、粘るマスクトヒーローを封じ込めて、鮮やかに重賞連勝を決めた。アタマ差2着は5番人気のイッシンドウタイで、グランド牧場の生産馬によるワンツー。さらにアタマ差の3着がマスクトヒーローだった。
勝ったマイネルクロップは丹内の大外枠のスタートから早めにインに入れて脚をため、直線はうまく馬群をさばいて抜け出す好騎乗が光った。馬も今充実しているのだろう。2着イッシンドウタイは惜しかった。ハンデ差も良かったのだろうが、中山1800mも合う。3着マスクトヒーローは最後ハンデが響いたか。この馬も中山1800mが合うし、力もつけている。流れが平均的になって、動けなかったです」
マイネルクロップは、父クロフネ、母グレートハーベスト(母父SS)という血統。北海道新ひだか町・グランド牧場の生産馬(グランド牧場はワンツーフィニッシュだった)で、(株)サラブレッドクラブ・ラフィアンの所有馬。通算成績は26戦7勝(うち地方1戦1勝)。重賞は交流GIII【佐賀記念】(2015年)に次いで2勝目。飯田雄三調教師、丹内祐次騎手ともに【マーチS】は初勝利。丹内はデビュー12年目でのJRA重賞初制覇となった。
【第87回選抜高校野球】は今日準々決勝が行われ、大阪桐蔭(予想では▲)、敦賀気比(予想では注)、浦和学院(予想では△)、東海大四(無印)がベスト4に勝ち上がった。この中で全く予想外の東海大四は21世紀枠の2校に連勝し、高崎健康福祉大高崎に1―0での勝利。実に粘り強い試合を展開する。正直4校の中では実力一枚落ちるが、’93年の駒大岩見沢以来22年ぶり北海道勢4強の勢いで、31日の準決勝で浦和学院と対戦する。良い試合を期待したい!