昨日から開幕した【世界大学野球選手権】。日本は韓国、中国に勝利し、最高のスタートを切ったが、今週の月曜日にその壮行試合である『大学日本代表VS NPBフレッシュ選抜』の試合を東京ドームに観に行った。メンバーは安田君と山崎君(くらげライダー)と僕のいとこの不動産屋(最近“悪徳”色が消えた!?)。
試合開始5分ほど前にドームに到着し、1回から試合観戦。客席はそれなりに入っている(新聞で観たら2万3,000人となっていた)。あまりプロ試合を観に行こうとは思わない僕であるが、今回は将来のドラフト候補生である大学投手陣を観たくて行くことにした。では試合をその角度で振り返る。大学側の先発は来秋のドラフト候補である左腕の藤岡(東洋大学)。先頭の藤村(巨人'07年ドラフト1位)にショートへの内野安打を放されるが、続く今宮(ソフトバンク’09年ドラフト1位)、大田(巨人'08年ドラフト1位)、筒香(横浜'09年ドラフト1位)を抑え無難な立ち上がりを見せる。その後藤岡は5イニングまで投げたのだが、外野にさえボールが飛ばない完璧な投球を見せた。あっぱれ! ただ確かに藤岡がいい投手であろうが、プロ側の打者のだらしなさも目に付いた。 2番手投手は3年前の夏の甲子園準優勝(広島・広陵高校)投手である明治の野村。1イニングを死球ひとつで終えた。
そして3番手としてマウンドに上がったのが、全日本の榎本監督(近畿大学)の教え子である中後。左のサイドスロー(スリークォーター)でありながら、調子が良ければ急速150㌔を投げる投手だ。使い勝手が良い分、たぶん来年のドラフトでは上位で消える逸材である。ただこの日は緊張からか、安打にエラーに暴投(パスボール?)と完全にひとり相撲。終いには筒香に2点タイムリーを喫し、2イニングで4点を献上してしまった。
9回最後のマウンドに上がったのは原監督の甥っ子である菅野(東海大学・3年)。そう、この日は3年生だけの投手リレーだったのだ。客席では斎藤(早稲田大学)、大石(早稲田大学)、沢村(中央大学・怪我で欠場)を観たくて来た人が多く、少し落胆気味だったが、最後にマウンドに上がったこの菅野のピッチングで少しはその鬱憤が晴らされた。というのも枡田(楽天)、堂林(広島・昨年の甲子園優勝投手)、翔太(ロッテ・大嶺祐太の弟)に対し、150㌔台の速球に140㌔台のカットボールを駆使(最速154㌔)し、ニゴロ、三振、三振と簡単に抑えたからだ。あっぱれ!
試合は結局中後の活躍(?)によってNPBの4-0の勝利となったが、大学生の息のいい投手陣には満足できた試合であった。そして同時にこの日投げた4投手はたぶん来年のドラフトでは注目の的だろうということを確信した瞬間でもあった。 一方、打撃陣の方だが正直小さくまとまった感じがした。ただそんな中、キャプテンを務める伊志嶺(東海大4年)、伊藤(慶応大3年)はシュアなバッティングをする選手である。それにこの日は不発だったが、今春東都の2冠王だった4番を打つ井上(中央大3年)とのクリーンアップは期待できそうだ。問題はその前後を打つ選手で、1,2番の鈴木(東洋大3年)、渡辺(国学院大4年)、6番の多木(法政大2年)の活躍が得点のカギとなるだろう。
で、この日の一番おもしろかったのが、試合後の大学日本代表・榎本監督(近畿大学)の挨拶。内容は95%、4点を献上した中後への集中砲火。まぁ自分ところの生徒ということもあってだろうが、次から次へと・・・。実際の言葉は違っただろうが、このような感じの内容だった。
「生徒たちは一人を除いて頑張っております。一人を除いては順調に調整できています。これでなんとか決勝トーナメントに進み優勝を目指します。そのためにもその一人に根性を入れさせ、鍛え直します」
たぶん中後にとっては辛い時間だったろうが、この挨拶によって彼の名が全国区になったのは確か。僕も今回の観戦を境に彼を応援するつもりである。頑張れ!中後!(今日最後投げていました)
では明日の予想。まずは【小倉記念】。本命は16番サンライズベガ。人気の一角だが、前走はスタートの遅れが響き3着に敗れたが、その敗戦のために今回斤量が55㌔と据え置きとなった。得意の小倉の馬場で叩き2戦目、血統も小倉2000m芝と相性いいグレイソブリン系が入っている。
新潟10R【豊栄特別】は18番ドリームゼニス。3歳時はレッドスパーダと好勝負していた馬で、新潟マイルは得意な条件。前走はハンデに泣いたが、それで2着は立派。ここはあっさりがあっても不思議ではない。
函館9R【UHB杯】は3番ダノンムロー。前走はインで前が詰まってしまった。それで、0.8秒はランチボックスの内容を上回る。その上、今回はハンデが54㌔と恵まれた印象。鞍上は藤田だし、ここは大きく一発を期待したい。
今日は昨夜の酒が残り完全な二日酔いだった。それで奥さんとちょっとで九十九里の方に出かけたのだが、美味しい海のものの全く食せなかった。おまけに競馬も・・・。やっぱり競馬は体調である。