いろんな馬券を買っても外れるときは、外れるものだ。今日行われた【日本ダービー】。僕が買った馬券は昨日の推奨に、関西の秘密兵器として触れたゲシュタルトからの【皐月賞】上位馬に流した3連複馬券、あとはヴィクトワールピサと母父SSのローズキングダムから【皐月賞】上位馬への3連単馬券を購入した。
レースの後半、ヒルノダムールが伸びないのを寂しく想い、エイシンフラッシュとローズキングダムが抜け出したのを見て声を出す。
「後藤~ッ」
しかしその声は届かない。すると今度は3着争いが微妙だ。ヴィクトワールピサがゲシュタルトと争っている。ゲシュタルトが3着に残るとおいしい馬券(2521倍)になる。だが、こちらの思いも届かない。買った馬券は藻屑となって消えてしまった。
“【皐月賞】組の方が上”という狙いは当たっていたのだが・・・。
その【日本ダービー】を振り返る。勝ったのは、内田博幸騎乗の7番人気エイシンフラッシュ。中団追走から直線馬群を割って抜け出すと、先に抜け出した5番人気ローズキングダムを捕らえ、同馬にクビ差をつけて優勝した。勝ちタイムは2分26秒9。さらに1.3/4馬身差の3着には1番人気ヴィクトワールピサが入った。2番人気ペルーサはスタートで後手を踏み6着に、僕が本命に推したヒルノダムールは9着に敗れた。このレース、超というほどのスローペースが波瀾を生んだ。過去10年上がり3ハロンがいちばん速かった(34秒4)ウオッカの勝ったレースのときの前半5ハロンは60秒5なのに、今日は61秒6で、道中のペースも上がらない。結果、上がりは33秒4。こうなると、先行馬有利を飛び越え、究極の瞬発力勝負となる。正直、こうなると末脚のあるヒルノダムールに有利かと思ったが、位置取りの悪さとそこまで速い脚はなかった。勝ったエイシンフラッシュは直線までじっと我慢。その辛抱が実を結んだ。まさかこの馬がここまで切れる脚が使えるとは・・・。参った、感服! これはキングマンボの血というのか・・・。2着ローズキングダムもキングマンボの血を引く。よく考えれば父キングカメハメハは中山2000m(【京成杯】)だけを負けた馬で、ダービー馬。母は【オークス】2着馬だから東京に2400mが合わないはずがない。【東スポ杯】で府中を経験していた点も良かった。3着のヴィクトワールピサと5着ルーラシップは少し折り合いを欠いたのが、最後に響いた。6着ペルーサは出遅れがすべてで、ヒルノダムールも外回され行きたがった。
勝ったエイシンフラッシュ(牡3・藤原厩舎)は父King's Best、母ムーンレディ(【独セントレジャー】独G2・母父プラティニ)という血統。King's Best産駒はJRA・G1初制覇、重賞は同馬で制した【京成杯】以来通算2勝目。
鞍上の内田博幸は【日本ダービー】6度目の挑戦で初制覇。JRA・G1は昨年の【フェブラリーS】(サクセスブロッケン)以来で今年初勝利。重賞は昨年の【京都大賞典】以来通算16勝目となった。管理する藤原英昭調教師も【日本ダービー】初勝利。JRA・G1も内田と同じ昨年の【フェブラリーS】以来で通算3勝目となった。そして重賞はネオヴァンドームで制した【きさらぎ賞】以来となる今年3勝目、通算では24勝目となった。また馬主の平井豊光氏も【日本ダービー】初勝利。JRA・G1は通算5勝目となった。
それから東京で行われた【目黒記念】は、池添謙一騎乗の5番人気コパノジングーが中団でレースを進め、直線外から脚を伸ばすと、逃げ粘る9番人気イケドラゴンをゴール前で捕らえ、同馬に3/4馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは2分34秒8。さらにハナ差の3着には僕が推奨した7番人気フェニコーンが入った。1番人気トップカミングは9着、2番人気アルナスラインは5着に敗れている。正直低調なメンバーで、軽ハンデを味方にして勝利したコパノジングー。確かに力をつけているが、今後となると・・・。そんなメンバーの中で出来が悪かったアルナスラインはこのひと叩きで変わってくるだろう。それほど今日の出来は酷かった。
勝ったコパノジングー(牡5:宮厩舎)は父アグネスタキオン、母ウェディングオーク(母父トニービン)という血統。タキオン産駒は【目黒記念】初勝利。重賞勝利は今年の【NZT】のサンライズプリンスで勝利した以来今年4勝目で通算34勝目。尚、今年はフジキセキ産駒の6勝に続き2位タイ(あとはカメハメハとゼンノロブロイ)。
騎乗した池添謙一は【目黒記念】初勝利。今年はゲシュタルトで制した【京都新聞杯】に続き4勝目、通算では37勝目となった。この池添の4勝は横山典の11勝、蛯名の5勝に次ぎ岩田と並び3位タイである。管理する宮徹調教師も【目黒記念】は初勝利。重賞は昨年の【マーメイドS】のコスモプラチナで勝利して以来通算6勝目となった。
来週は【安田記念】。今のところ香港馬が3頭出走予定している。僕は今のところ、軸は日本馬にする予定だが香港馬3頭は対抗に近いところで買いたいと思っている。人気にならないことを祈りたい。