ルメールの日じゃなったなぁ。
今日の僕の馬券は7,9,10,11R は偶然にもルメール中心となった。その7Rでは連対を確保したものの出遅れ。9Rは最後の叩き合いでペリエに追い負けて4着と馬券圏外になった。そして【JC】は位置取りが後ろすぎて、また直線では内から外に出したデムーロに進路を獲られ、外を伸びた四位には追い負けてしまった。そしてそれでも挽回を信じた最終レースでは直線前が開かず脚を余して着外に敗れてしまった。あまり観ることができないルメールの不調、ひょっとしたら、これは僕が馬券を買ったから起きたことかもしれない。それほど今日は落胆している。
では今日の重賞を振り返る。東京で行われた【JC】。勝ったのはイタリアの天才・デムーロ騎乗の9番人気スクリーンヒーロー (牡4・鹿戸雄一厩舎)。好位から直線に向いて伸びるとゴール前で抜け出し、大外から追い上げた1番人気ディープスカイを1/2馬身差抑えて優勝した。勝ちタイムは2分25秒5。2番人気ウオッカは3番手から馬群を割って伸び、さらに3/4馬身差の3着、僕本命のアサクサキングスは8着に敗れた。勝ったスクリーンヒーローは母父SSでデムーロ騎乗ということでヒモにはとっていたが、まさか勝つとは・・・。前走で重賞初勝利した同馬だが、このメンバーで勝つというのはまぐれでは無理である。展開、時計、ペースと全てが揃ったとはいえ、お見事としか言いようがない。次の【有馬記念】でどういうレースを魅せるか楽しみだ。2着のディープスカイ、展開、ペースを考えればいちばん強い競馬をした。四位の思いも同じだろうが、位置取りがもう少し前ならば・・・残念である。3着ウオッカは好発が裏目に出たのだろう。前に行った分、終いが切れなかった。これは【天皇賞・秋】のディープスカイと立場が逆になったレースとなった。でもあれで3着はやはり女傑だ。府中では全くいらないと思っていたマツリダゴッホが4着。この好走で【有馬記念】はダイワスカーレット、ディープスカイ(出るのかな?)と3頭人気だろう。オウケンブルースリは持ち味が生かせない展開で5着。ただこれはディープスカイ同様、これからの成長を大きく期待できるレースぶりであった。6着メイショウサムソンはいい位置取りだったが、直線はじけなかった。これは遠征疲れや年齢的なものだろう。
勝ったスクリーンヒーローは、父グラスワンダー、母ランニングヒロイン(父SS)。祖母は名牝ダイナアクトレス(’87年このレースで9番人気ながらルグロリューの3着と好走)。伯父にステージチャンプ、伯母にプライムステージがいる血統。グラスワンダー産駒はJRA・GⅠはマルカラスカルによる’06年【中山大障害】、’08年【中山グランドジャンプ】に続く3勝目だが、平地GⅠは初戴冠である。 ‘06年11月に美浦・矢野進厩舎からデビューし、3戦目で初勝利。’07年【ラジオNIKKEI賞】2着、【セントライト記念】3着など重賞でも好走を見せ、骨折による11か月の休養を挟んで転厩初戦となった今年8月の【支笏湖特別】で3勝目を挙げた。続く【札幌日経OP】、【オクトーバーS】はいずれも2着に敗れたが、格上挑戦だった前走の【アルゼンチン共和国杯】で重賞初制覇。今回がGⅠ初出走だった。通算成績17戦5勝(重賞2勝)。
鞍上のデムーロは【JC】初制覇。JRA・GⅠは’03年【皐月賞】、【日本ダービー】のネオユニヴァース、’04年【皐月賞】のダイワメジャーに続く4勝目。JRA重賞は’07年【中日新聞杯】のサンライズマックス以来となる通算12勝目となった。また今回のような日本馬と外国人騎手の組み合わせによる【JC】制覇は’01年(ジャングルポケット&ペリエ)、’04年のゼンノロブロイ&ペリエに続く3例目である。
管理する鹿戸雄一調教師は今年3月の初出走以来、通算159戦目にしてJRA・GⅠ初制覇となった。JRA重賞はこのスクリーンヒーローで制した【アルゼンチン共和国杯】に続く2勝目だ。 馬主の吉田照哉氏は【JC】初勝利。JRA・GⅠは’04年【マイルCS】のデュランダル以来約4年ぶりの勝利。また生産者の社台ファームも【JC】初勝利。しかしJRA・GⅠは【高松宮記念】のファイングレイン、【中山GJ】のマルカラスカル、【皐月賞】のキャプテントゥーレ、【ヴィクトリアマイル】のエイジアンウインズに続く今年5勝目である。
関東馬の勝利は’04年ゼンノロブロイ以来4年ぶり。今年を含めた過去10年の内訳は関西馬6勝、関東馬2勝、英国馬1勝、イタリア馬1勝。また4歳馬の勝利は’06年ディープインパクト、’07年アドマイヤムーンに続く3連勝。今年を含めた過去10年の内訳は4歳馬7勝、3歳馬1勝、5歳馬1勝、6歳馬1勝と断然4歳馬が強い。尚、4歳牡馬によるJRA・GⅠ制覇は今年初めてである。それから、このレースでの単勝配当4,100円は、’84カツラギエースの4,060円(僕は的中)を上回る【JC】歴代単勝最高配当であった。
競馬は何が起きるかわからないと思ったら、ゴルフでも信じられないことが起きた。古閑美保が大逆転で賞金女王になったのだが、その過程が凄かったのだ。
古閑美保がー6でホールアウトしている。そして最終ホール-7の全美貞とー6の不動裕理がやってくる。ティーショットは共にフェウェイ。まずはそこから不動が1.5mのバーディーチャンスに付けるセカンドショットを放つ。これを見た全がセカンドショットをバンカーにいれる。古閑が優勝するには全がダボ、不動がボギーを打たないといけない。このセカンドショット終了時では全のダボはあっても不動のボギーは99%ない感じである。全がバンカーショットを放つもグリーンオーバー、そこから寄らず入らずでダボを打つ。残るは百戦錬磨の不動。1,5mのバーディーチャンスを入れれば優勝である。その瞬間古河の賞金女王の夢も消える。不動が慎重に打つ。しかしボールは右カップをかすめ、カップを1mほどすぎる。この時点で誰もが不動と古河のプレーオフと思っただろう。すると、どうだろう。なんと、女王不動が返しのパーパットを外してしまうのだ。
結果を聞いた古閑が崩れ落ちる。初の賞金女王である。この古閑、昨年あたりから明るさと可愛さで人気者となり、今年の春先頃は「(ロッテの西岡の)子供が欲しい」と話題をまいたこともあった。その後西岡との話が出なくなったと同時にゴルフの調子も下降気味になった。そして終盤にきての復活。初の賞金女王。スポーツは筋書きの無いドラマというがあまりにも結末が凄かったので書いちゃいました。