遂に巨人が3連敗。あまりにも見事な負けっぷりになんか寂しさを感じる今日この頃。それにお付き合いしたわけではないが、僕の競馬も【高松宮記念】の馬単だけ的中したものの一日トータルでは大惨敗となった。そんな今日の競馬を振り返る。
まずは中京で行われた春のスプリント王決定戦【高松宮記念】。勝ったのは幸英明騎乗の4番人気ファイングレイン (牡5・長浜厩舎)。道中は先団の後方を追走。直線に向いて徐々に脚を伸ばすと、好位から抜け出しにかかった5番人気キンシャサノキセキをゴール前でクビ差交わして優勝した。勝ちタイムは1分07秒1。連覇を狙った1番人気スズカフェニックスはスタートでやや立ち遅れ、直線で差を詰めたもののさらに1.1/4馬身差の3着に敗れた。勝ったファイングレインは過去2戦馬券でお世話になり、スプリント能力は相当あると思っていたが、今回はさすがに時計が障害になると思っていた。しかしどうであろう。スタート良し、位置取り良し、末脚良しと完勝であった。この競馬ができるのなら、【スプリンターズS】も・・・。2着キンシャサノキセキは昨日書いたようにあの折り合いの悪さからスプリントが合うと思っていた。一瞬勝ったと思える内容、元々力のある馬がスプリンターとして素質開花といって良いだろう。3着のスズカフェニックスはスタートが全てであった。それでも3着に突っ込んでくるのだから力はある。上位3頭、ようやくスター級が現れた感じのレースであった。4着のローレルゲレイロはスプリンターとしてはやや苦しい感じだ。1400~1600mの方が切れ味の差を克服できそうだ。9着に敗れた僕本命のマルカフェニックスは直線良い位置に付けていたが、そこからさっぱりだった。敗因は速い時計への対応ができなかったためのような気が・・・。
勝ったファイングレインは、父フジキセキ、母はミルグレイン(父Polish Precedent)の血統。フジキセキ産駒としてはカネヒキリの‘05年【JCダート】、’06年【フェブラリーS】、コイウタの’07年【ヴィクトリアマイル】に続く3頭目のJRA・GⅠ勝ち馬(地方ではグレイスティアラが’05年【全日本2歳優駿】、カネヒキリが’05年【ジャパンダートダービー】、’05年【ダービーグランプリ】を勝っている)となった。また29日には、ドバイ・ナドアルシバ競馬場にて南アフリカのサンクラシーク (牝4)が【ドバイシーマクラシック】(首G1・芝2400m)を制覇している。またフジキセキ産駒のワンツーだが、JRA・GⅠでは初。ちなみに、キンシャサノキセキとファイングレインは同世代で、ロジックが勝った’06年【NHKマイルC】ではファイングレインが2着、キンシャサノキセキが3着だった。
ファイングレインは’05年9月のデビュー戦、あけび賞を連勝。3歳時は【ニュージーランドT】2着から臨んだ【NHKマイルC】でもロジックの2着に好走したが、レース後に右前脚種子骨の骨折が判明し、約1年の休養を余儀なくされた。復帰後しばらくは勝ち星から遠ざかっていたが、デビュー戦以来のスプリント戦となった【淀短距離S】で約2年2か月ぶりの勝利を飾ると、続く【シルクロードS】も連勝。今回が3連勝でのGⅠ初制覇となった。通算成績15戦5勝(重賞2勝)。
鞍上の幸英明はこのレース初制覇。JRA・GⅠはスティルインラブで勝った’03年【桜花賞】、【オークス】、【秋華賞】に続く4勝目で、スティルインラブ以外でのGⅠ勝利は初。JRA重賞はファイングレインで制した【シルクロードS】に続く今年2勝目、通算21勝目。
管理する長浜博之調教師はこのレース初制覇。JRA・GⅠはアグネスタキオンで制した’01年【皐月賞】以来約7年ぶりとなる通算5勝目で、古馬GⅠは初勝利。JRA重賞は【クイーンC】のリトルアマポーラに続く今年3勝目、通算28勝目となった。
馬主の社台レースホースは’96年のGⅠ昇格後、このレース初制覇で、ソングオブウインドで勝った’06年【菊花賞】以来のJRA・GI勝利。生産者である社台ファームもこのレース初制覇。JRA・GⅠ制覇はダイワメジャーで勝った昨年の【マイルCS】以来なった。尚、‘03年ビリーヴ以来、関西馬は6連勝である。
一方、中山で行われた【マーチS】は、小原騎乗の7番人気ナナヨーヒマワリ (牡7・小原厩舎)が、道中最後方追走から直線に向いて鋭く伸び、6番人気マコトスパルビエロを1/2馬身差交わして優勝した。勝ちタイムは1分51秒6。1番人気のフィフティーワナーは、早め先頭から直線に向くも、さらに3馬身差の3着に敗れた。僕が本命に推したフィフティーワナーだけど、やっぱり鞍上の心配が的中した。58㌔背負っていたこともあるが、あれでは速すぎる。もう少し我慢していれば・・・。また抑えられる気性があれば・・・。それにしても勝ったナナヨーヒマワリは展開が嵌ったとはいえ、良い脚を長く使っていた。これがハンデ戦の妙味だろうが、この勝ちっぷりは褒めて良い。2着のマコトスパルビエロは惜しい競馬だった。フィフティーワナーをマークしての競馬は完全に嵌った感があったが、伏兵馬に足元を掬われたレースであった。4着レオエンペラーは盛り返して好走。この馬、この条件はよく走る。
勝ったナナヨーヒマワリは、父エアジハード、母はナナヨーウイング(父セレスティアルストーム)という血統。’03年8月のデビューから10戦目で初勝利。その後もダートの中距離戦で勝ち星を重ね、前走の【北山S】を勝ってオープン入りを果たしていた。通算成績47戦6勝(重賞1勝)。
鞍上の小原はタマモヒビキで制した’02年【小倉大賞典】以来約6年ぶりのJRA重賞制覇で通算4勝目。管理する小原伊佐美調教師も同レース以来のJRA重賞制覇で、通算では14勝目となった。
昨夜行われたドバイ競馬はウオッカの4着が最高だった。僕はデューティフリーの2頭はチャンスがあるかと思っていたが、そう簡単にはいかなかった。まぁ今回の日本勢はこの結果も仕方ないところだが、ただヴァーミリアンに関しては負けすぎである。正直、勝つまでは無理だと思っていたが、ここまで負ける馬ではないはず。故障でもしていなけらばいいのだが・・・。この結果を観て豊が「スズカフェニックスに乗れよ!」と思ったのは少なくなかったのではないか・・・。競馬って本当に微妙だね!