大坂なおみが薄氷の思いで1回戦を勝ち上がり、2回戦では新旧女王対決を撃破。一方、錦織が順調に強敵相手も2回戦を突破している【全仏オープン】。放映しているテレビ東京は大坂、錦織の試合に毎日ドキドキだろう。この【全仏オープン】はテニスのグランドスラムの一つで、パリの名所ブローニュの森の隣接するスタッド・ローラン・ギャロスで行われている。ローラン・ギャロス(1888~1918)とは 飛行家の名前で彼の功績を称えて冠されている。このため本大会は「ローラン・ギャロス・トーナメント」とも呼ばれている。この【全仏オープン】はグランドスラムの中で唯一、クレー(赤土=レンガの粉)コートを利用することでも知られており、他の大会とは全く違った展開が楽しめる。よって大会は毎年波乱に富み、上位シード選手の早期敗退も少なくない。例えばピート・サンプラスは男子歴代3位(達成当時は歴代1位)の「14度」他の4大大会を制しながらも、【全仏オープン】だけは最後まで制覇できなかったし、2000年代以降の最強テニスプレーヤーの系譜であるロジャー・フェデラーやノバク・ジョコビッチですら優勝経験は1度のみである。逆に今大会で12度目の優勝を目指すラファエル・ナダルのような“クレーコート・スペシャリスト”が優勝の大半を占める傾向がある。
その波乱を起こすクレーコート。一体どういうものなのか、他の主なテニスコートとも一緒に調べてみたので紹介する。まずテニスに使用されるコートには大きく分けて次の4つの種類に分けることができるらしい。①グラスコート、②クレーコート、③ハードコート、④オムニコートである。普通ならグラスコートから説明するのが常道だろうが、ここはクレーコートを取り上げたのでこちらから説明する。
②クレーコートとは赤土(レンガを砕いたもの)と粘土、砂を使ったコートだ。特徴としては球足が遅く、バウンドの高さは普通、イレギュラーしやすく、滑りやすい。土なので体への負担は少ないそうだ(やったことがないのでわからない)。球速が遅くなるため、サーブの速い選手にとっては、サービスエースが取りにくく、一方で拾ってつなぐストローク重視の選手には有利なコートである。一般的に、日本人などアジア人はストロークに強い選手が多く、優勝のチャンスがあるコートで、1989年錦織のコーチ、マイケル・チャンが制したことでも知られる。拾ってつなぐ錦織にとってはグランドスラム優勝へいちばんチャンスがあるコートで、逆にサービスが強い大坂にとってはいちばん苦戦しそうなコートだ。
次に①グラスコート。これは天然の芝生を使ったコートで、特徴として球足がとても速い。バウンドが低く、荒れやすいためイレギュラーが多く滑りやすい。グランドスラムでは【ウィンブルドン(全英オープン)】で使われているコートで、ボールがバウンドしても、スピードが落ちにくいので、サーブのスピードの速い選手が圧倒的に有利。サービスエースが連発されるため、試合時間が短いのも特徴。大阪は別だが、一般的に日本人には不利なコートである。
そして③ハードコード。これは表面が硬質の素材で覆われているコートだ。イメージとしては、陸上競技のトラックの地面のようなもの。特徴としては球足が速く、バウンドが高い。イレギュラーしにくく、滑りにくい。面が硬いので体への負担が大きいなどがあり、グランドスラムでは【全米オープン】、【全豪オープン】で使われているコートだ。そう、大坂が連覇しているグンドスラムがこの手のコートである。管理がしやすいため、グランドスラム以外でもよく使われている。イレギュラーが少なく、滑べりにくいことからストローク重視の選手でもある程度戦えるが、球足が速いため、やはりサーブの速い選手が有利なコートだ。
最後はオムニコート(砂入り人工芝コート)というのがある。これは、人工芝を使用したコートで、表面には非常に細かい砂粒が撒かれているのも特徴。日本では公式戦でもよく使われているらしい。特徴としては球足が遅く、バウンドはやや低い。イレギュラーが少ない、多少滑るらしい。体への負担は少ないが、前述したグランドスラムをはじめ、海外のメジャーな大会でも、あまり採用されていないコートである。つまりこのコートが得意になっても世界では通用しないというコートだ。
あらためてテニスコートについて調べてみて、今後のグランドスラムが少し楽しみ方が増えたような気がする。いずれにしろ、大坂、錦織頑張れ!
では明日の予想。まずは重賞、阪神メイン【鳴尾記念】。本命は3番ギベオン。外国人騎手と相性が良く、正直外国人騎手に乗ってもらいたかったが、福永ならここ2戦に比べ鞍上強化だろう。56㌔なら中心視。相手は4,5,6,7,9番。阪神9R【洲本特別】は7番ジオラマ。僕の一口馬。正直僕としては3勝クラス(1600万)に上がるより、現級で2着、3着を続けてくれた方が馬主冥利だが、まぁ叩き2戦目でこのメンバーなら馬券は外さないだろう。頼む!強い馬が1頭出てきてくれ!相手は1,4,8,10,11,14番。東京メイン【スレイプニルS】は9番アングライフェン。前走が強く、充実ぶりが凄い。嵌ると芝でも好走する力があり、素質は一枚上。相手は4,6,8,10,13,15番。東京12Rは穴狙い。16番ヘニッヒで勝負したい。元々素質はありながら気性の問題があった馬。去勢明けでブリンカーを付けての出走。勝つか、惨敗か、狙わない手はない。相手は2,5,8,12,13,14番。
今のところ【安田記念】はアーモンドアイを本命にしない予定。無謀かもしれないが【安田記念】で負けてもいいように明日頑張る!