風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

周辺日記

2007-10-16 | 風屋日記
実は昨日、
例のごとくまた1泊2日の慌ただしい日程で長男が帰っていた。
週末の私の出張時に、成人式で着たいという袴の写真をいくつか
常連の美容室から借りて持って行ったのだが、
やっぱり直接見て決めてしまいたいということで、
昨日帰るなり美容室の貸し衣裳部門に行ってきたとのこと。
夕食は、一人暮らしではあまり食べることのないという鍋と
あとは長男がアルバイト先で覚えた1品。
納豆を油揚げの中に詰めてフライパンで焼いたもの。
うまかったよ。

近頃ようやく尻に火がつき(遅っっ!!)
少々焦り気味で機嫌のよくなかった次男もいい気分転換になったようで
夜中過ぎまで兄ちゃんとくっちゃべってた。
アメフトの話、野球の話、同級生達の近況などなど・・・。
先日放送されたとんねるずの番組の中の
「細か過ぎて伝わらないモノ真似」で優勝した人が
「小田急線経堂駅前のコンビニの店員のモノ真似」をしていたが、
実はその店員が長男の高校野球部時代の1級上の先輩らしいなんてウワサや
アメフト部の合宿中のチームメイトのヘタレ話などに
次男坊も満面の笑顔で大笑い。
家の中に花が咲いたようだった。

さて、これまた実は、
私のお袋(76歳)とうちの長男と同い歳の姪が2人でイギリス旅行に
今日出発することになっている。
おばあちゃんと大学生の孫という微笑ましい取り合わせなのだが、
何しろ姪の母親である私の妹とうちの母ちゃんが
4年前にイギリスへ熟女2人旅(笑)をしてきた体験談を
しょっちゅう聞かされていたお袋と姪。
どうしても行ってみたい気持ちが嵩じて今回の旅行と相成った。
約10日間、エジンバラからだんだん南下してロンドンに至るという
何でもアリの旅のようだ。
当事者のお袋と姪に私の妹と母ちゃんを加えた女4人が
ここんとこ週末の度に集まってはあーでもない、こーでもないと
イギリス談義を繰り返してきたが、
ようやく出発に至ったというわけ(笑)

たまたま部活が3日間オフになったために帰ってきた長男も
(日曜夜はアルバイトが入っていたので1泊2日になった)
ひとりよりは同行者がいた方が帰京するのに暇はしない。
・・・ということでお袋、姪と一緒の新幹線で長男も午後帰る。
さて次に帰ってくるのはいつになるかな?
いよいよリーグ戦も佳境に入ってきていて、
11月には優勝&入換え戦出場を競い、上位2チームとの決戦がある。
私もその重要な2戦を見に行くべく
今からお金&スケジュール調整をしようと思う。
アメフトの試合も見始めると止められないんだよねー(^^;
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゆっくり、ゆっくり

2007-10-15 | 風屋日記
阪神タイガースの今シーズンが終わった。
エース井川の大リーグ行きにより先発投手が足りず、
前半戦は2桁の借金を抱えるほど苦労していたが、
夏場頃から調子を取り戻し、
9月には破竹の連勝、連勝でとうとう首位に。
この時点で虎キチは奇跡の逆転優勝を信じて疑わなかったのだが。

実は敗因は連勝にあった。
夏場からルーキー上園の台頭はあったものの、
急に先発投手が増えたわけではない。
来る日も来る日も投げるJFKの連投に支えられての連勝だった。
連勝を続けるということは彼らにも無理がかかる。
勝率の急上昇はいかなJFKという
日本を代表するセットアッパー&抑え投手でも無理があった。
どんなことでも急激な上昇はどこかに必ず歪みが生まれる。

世界中で使われる中国製品。
低廉な人件費から生み出される廉価な製品は
コスト低減を目指す世界各国の企業に重宝されて
中国経済は急激な右肩上がりの成長を見せた。
その結果・・・・
工業地帯である沿岸部と農村地帯である山間部との間には
日本など比べ物にならないほどの経済地域格差が生まれている。
そして息をもつかせぬ大量生産による
品質劣化や環境汚染なども深刻な問題となっている。
まるで高度経済成長期の日本をリプレイで見ているようだ。
ここにも急激な上昇による歪みが生まれている。

ベトナムからラオス、カンボジアを経てタイへ至る高速道路が
日本政府からのODAや日本の運輸会社の協力により
大きな期待を背負って整備されつつある。
成熟しつつあるタイ資本とアジア進出を目論む日本の資本が
物流インフラの整備によって更に強固に結びつき、
途中のラオス、カンボジアの経済発展にも寄与すると言われる。
しかしタイもまた急激な経済成長により
経済地域格差が拡大し、都市スラム形成の原因になっているし、
また怒濤のようなカンボジアへのタイ資本の流入によって
カンボジア国内のタイに対する国民感情も悪化していると聞く。

長く続いた内戦と同じ国民同士による虐殺の歴史によって
いまだ心のキズを癒し切れないカンボジア。
これまた内戦の歴史を持ち、その後は世界最貧国といわれながらも
穏やかに自民族の文化を持ち続けているラオス。
せめてこの2国においては
あまり急激な経済成長によって国土と心の荒廃を招くことなく
自民族、自国の文化を持ち続けながら
緩やかに成長を遂げて欲しいと思うのだ。

クメールの歴史と文化はカンボジアの人達の誇りだという。
その象徴であるアンコール・ワットは素晴らしい遺跡。
いつか行ってみたいとは思うけれど、
世界中から押し寄せる観光客で
シエムリアプも観光都市になっちゃったみたいだねぇ。
一昨日いろいろと話をしたルーアさんからは
メコン川を臨むビエンチャンの街で
ゆったりと楽しむビールは格別という話を聞いたよ。
そんなラオスにもぜひ1度行ってみたいものだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神宮球場&大沢温泉

2007-10-14 | 風屋日記
神宮07

昨日はアメフトの試合を観戦後、
試合会場の武蔵大グランドのある朝霞から
ソッコーで電車に乗って神宮球場へ。
ほぼ25年ぶりに
東京六大学リーグ戦を観戦することにしていたのだ。
アメフトの試合が長引いたこともあり、
信濃町に着いたのは15時近く。

「もう第一試合の早稲田vs明治の試合は終わってるだろうな」
と気もそぞろで球場までダッシュ。
球場のスコアボード下まで辿り着き、正面ゲートへと周り込む。
上からはガンガン慶応の応援が聞こえ、
スタンド下の通路をぽつりぽつり人が歩いている中、
向こうから学生服姿の2人組が歩いてくる。
「応援団か何かかな?」と思いつつ先を急ぎ、彼らとすれ違いざま
「あれ!?斎藤佑樹くん??」だと思うよ。たぶん。
チームメイトらしき人と2人で話をしながら歩いてた。
第一試合は彼が敗戦投手だったことを私は後から知ることになる。
でもね、久しぶりの六大学はホントに素晴らしかった。
グランドの人工芝が目に鮮やかに映り、
OBとおぼしきおじさん達を含めた応援合戦や
よく名前を知ったプレーヤー達の躍動も。
行ってよかった。

夜はルーアさんと待ち合わせて長男のアルバイト先の居酒屋へ。
試合後の片付けを終えて駆けつけてきた長男も一緒に
3人揃って取りあえず生ビールで乾杯。
アメフトの試合の勝利に!! 退職したルーアさんの慰労に!!
ひとしきり楽しく話をし、飲み、おいしい創作料理を楽しみ、
店のご主人にもご挨拶を終えて、
電車で帰ったルーアさんを見送った後
長男と2人並んでアパートまで帰る道すがら
「そういや長男と一緒に飲んだのは初めてだな」
と、何だか嬉しくなった。
20歳の誕生日も過ぎ、長男はそういう機会を狙っていたらしい。
とても楽しく、そして何だか嬉しい一日だった。

    ◇      ◇      ◇

さて、花巻へ帰ってきたのは今日の昼間。
今日母ちゃんは職場の人達と栗駒山へ登山に行っていた。
夕方近くになって
「下山した。紅葉で最高の眺め。5時間歩いたぜ!!」
とメールがきた。
となれば、帰ってきたら温泉だわな(笑)
いつもの大沢温泉へ。

大沢07/10-1

ここは自炊部玄関から売店を眺めたところ。
いい感じでしょ?

大沢07/10-2

ここは待合室 兼 休憩室。
ま、一般的にはロビーと呼ばれている場所。
この旅館ではこの状態がデフォルト。

お風呂も川&山に面したガラス窓を全開にし、
少し寒いぐらいのひんやりした空気の中で暑い湯に入る。
ちょっとした露天風呂状態で気持ちいい。
さすがに真冬はこんなことできないけれど、
あと10日もすれば向かいの山は紅葉で素晴らしいだろう。
帳場の人が「来週あたりから年明けまでは予約いっぱいです」
と苦笑いをしていたよ。

さ、リフレッシュの週末を終えて、また明日から仕事だな。
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アメフト観戦

2007-10-13 | 風屋日記
関東大学リーグ2部の公式戦。

学芸大 14 13 24 14 65
学習院 0 0 7 6 13

いい試合だった。
観戦席がグランドすぐ横。
間近かで見る迫力。
武蔵大学朝霞グランドにて。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新宿

2007-10-12 | 風屋日記

時々東京には出張で来てるけど、
新宿は久し振りだなぁ。
学生時代にはなじみだった街。
今はもう当時の面影もない街。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鮭が登る川

2007-10-11 | 風屋日記
盛岡の町並み。
これは市街地の方を眺めた俯瞰だ。

盛岡

駅前のアーチ型の橋は北上川にかかる開運橋。
来盛の観光客が市街地に行く時は必ず渡ることになる。

中津川

ここが「市街地を鮭が登る川」で知られる中津川。
街のど真ん中を流れていながら
夏場にはヤマメ釣りもできるし、鮎も泳ぐ。
鮭が登ってくるこの季節には
橋の上にたくさんの人が並んで鮭達を迎える。

鮭1

鮭がいた!!
見えにくいかも知れないけれど
真ん中あたりに黒く長く見えるのが泳いでいる鮭。
長旅の疲れとキズだらけになった体で
ようやくゆらゆら漂っている。
最後の務めを果たすために。

鮭2

産卵の瞬間。
(腹が光って見えている)
時々こうやって、最後の力を振り絞り
川底の石の間に産卵し続ける。

全てを終え、命の灯を消した鮭達も
川原近くのあちらこちらに散らばっている。

生命のバトン。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アメリカンフットボール

2007-10-10 | 風屋日記
高校時代、雪が積もった日の体育はラグビーだった。
雪の上なら転んでも痛くはないし、
素人ばかりのタックルは迫力なんざありはしないので
ほとんど怪我なく安心してラグビーができた(笑)
そしてこのラグビーが楽しいんだな。
雪が積もる度に体育が待ち遠しかったりして。
普段大人しいヤツが鼻血をまき散らしながらボールを持って突進、
意外な一面を見たりできるのもおもしろかった。
体育でラグビーの時は、いつも私はNo.8。
どうしてもフォワードがしたくて
でもそういうポジションは大概体のデカい柔道部などが担っていたので。
柔道部のヤツよりはまだ足が速かった私がNo.8をやらせてもらった。

大学を卒業し、結婚をしてからのことだが
私は盛岡のクラブチームでアメリカンフットボールを始めた。
私の大学は強豪校で知られていたので身近だったし
何よりその前年あたりからNFLをテレビで見るようになり、
そのカッコよさに憧れたからだ。
「高校時代はラグビーも経験したしな」という気持ちもあった。


仕事の都合でたった2年間しかできなかったけれど、
生まれて始めてのアメリカンフットボールは想像以上に楽しいものだった。
いわば「頭脳と体のパワーを最大限生かせる陣取りゲーム」
サイズが無ければスピードで、スピードも無ければ頭脳で
相手に向かうことができる。
フォーメーションも数限り無く考え付くことができるし
それをものにしたチームが強い。
(昨年末の甲子園ボウルや今年正月のライスボウルでは
 法政大がトリッキーなフォーメーションを連発していたねぇ)
関東一部リーグ16チーム中、国立大が4チーム締めてるってのも
アスリートだけのスポーツじゃないって証拠(になるか?)
格闘技みたいに危険なスポーツに見えるけれども
実は私のように未経験者でも簡単に始められるものでもある。
逆に防具をつけずにぶつかるラグビーの方が今ではコワイ(笑)

そんなアメフトだが、
日本がアメリカに次ぐ強豪国であることは以外に知られていない。
今年初めて日本で開催されたW杯では
優勝したアメリカとの決勝でも互角に戦い、
最後は延長で破れて準優勝だった。
NFLEL(NFLヨーロッパリーグ)のプロ選手が揃っている
ドイツやスエーデンにも簡単に勝ったんだよ。
日本チームのサイズは到底比較にならないくらい小さいけれど
スピードが全然違うんだ。
もっと注目されていいスポーツだと思うんだけどなぁ。

さて、今年のシーズンも中盤を迎え白熱してきている。
関東大学リーグ1部において
Aブロックは法政、早稲田、日体大、一橋大が4勝0敗で並び、
いよいよ上位チーム同士のぶつかり合いが始まる。
Bブロックは慶応、明治、日大の3校に絞られつつある。
関西学生リーグでは
Dv.1の関西学院と立命館の2強ガチンコ勝負が迫ってきた。
社会人のXリーグも、昨年Vのオンワード・スカイラークスに
IBMが土をつける大金星を挙げた。
これから12月までの2カ月間目が離せない。
乞うご期待。

今日は元の体育の日にちなんでアメフトの話題でした。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シャンティ

2007-10-09 | 風屋日記

シャンティ国際ボランティア会(SVA)の機関誌「シャンティ」。
今回からカラーとなり、レイアウトも一新。
なかなかいいデザインだ。
おまけに特集はミャンマー難民ということでタイムリー。

ミャンマー南部カレン州に住むカレン族は
軍事政権による迫害や強制労働、虐殺などから身を守るため
自治・独立運動を興して政府軍と内戦状態にある。
そこからタイへ逃げ、国境近くのメーソットにある
難民キャンプに保護されているのがミャンマー難民だ。

今の軍事政権のミャンマーにはもう戻れない。
かと言ってタイ政府は難民キャンプ以外の地への移住を認めない。
そこで2005年から国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)により
難民達の第三国定住プログラムが開始されている。
アメリカ、カナダ、オーストラリア、北欧など
世界10ヶ国の受入国に移住させるプログラム。
(その中に日本は入っていない)
彼らは母国の言葉や文化を捨て、受入国に溶け込む努力をし、
誰も知る人のいない行ったこともない地に移住する。
子どもの教育や就職支援などのサービスは受けられるが
かといって生活が保証されるわけではない。
もちろん差別もあるだろう。
そんな中で彼らは生きていかなければならない。

受け入れられる人はまだいい。
教育を受けておらず、特別な技術も持たない人達
(要は受入国に役立つ見込みのない人達)は
いつまで経っても受入先が決まらないという。
そんな人達はいつまでも劣悪な環境の難民キャンプから
抜け出すことができないのだ。
SVAはメーソットにも事務所を置き、
そんな難民の子ども達への教育支援も行っている。

私たちがしなければならないことは知ること。
もちろんそれ以上の支援ができるならば
無理せずできる範囲内での支援をすればいい。
・・・が、まずは知ること。
今世界でどんなことが起きているのか。
どんな人達がどんなことで困っているのか。
SVAの会員になればこの機関誌「シャンティ」で
少なくともSVAの活動を通して知ることができる。

    ◇      ◇      ◇

さて、12日(金)は東京出張。
当日夜は長男のところへ泊まり、
13日の長男の大学のアメフトの試合を見に行く予定。
試合は11時からだけど14時前には終わると思うので
その後ダッシュで神宮球場へ行き
東京六大学の試合を見たい(^-^)
13日の夜は長男のアルバイト先の居酒屋で
SVAを退職したルーアさんのご苦労さん会を
私と長男でする予定。
楽しみ。

どこかで交わる時間ができそうな方は連絡下さい(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青い月のバラード

2007-10-08 | 風屋日記
上記タイトルの小学館文庫を読んだ。
著者は歌手の加藤登紀子さん。
説明するまでもないが、東大を出て歌手となり、
「ひとり寝の子守唄」「知床旅情」「百万本のバラ」
などのヒット曲を持つ、いわば異色の歌手だ。
元学生運動指導者藤本敏夫氏が獄中結婚した相手としても知られる。

あまり意識して加藤さんの歌を聴いたり、言葉に耳を傾けたり
今まで私はして来なかった。
私がリアルタイムで聴いた音楽のひとつ前の世代だったこともある。
フォークやロック、ニューミュージックなどの
売れ線ではないもののサブカルチャーの王道だったジャンルとは
またちょっと違った路線だったこともある。
それより何より、その経歴から
「頭もよく、きっちりとしたイデオロギーを持ち、
 自分のライフスタイルを変えずに自分の道を生きている人」
という、何だか近寄り難いイメージを私が勝手に持っていたからだ。

この本は藤本氏との出合いから生活、そして死による別れまで
ひと組の夫婦、ひとりの女性が生きた記録になっている。
自分の歌を探して試行錯誤した頃、
獄中結婚を選ばざるを得なかった時の決断、
ひとりですべてを賄わなければならなかった子育てと
歌手の仕事との両立に倒れそうになる日々。
夫婦の哀しいぶつかり合い。
彼の夢だった仕事もようやく軌道に乗り、
彼女の仕事の方向性と重ね合うことができると手ごたえを感じた時、
突然襲い掛かった彼の病気。
私がこれまで抱いていた加藤登紀子のイメージとは
まるで180度正反対の、あえて言わせてもらえば、
みっともなく右往左往し、悩み、泣き、そしてまた立ち上がる
ひとりの女性がそこにはいた。

「知床旅情」のヒットにより歌手として手ごたえを感じながらも、
まだ結婚前だった彼の収監に怯えつつ2人の将来を案じていた1971年、
彼女はひとりでヨーロッパから中東への旅に出る。
特にイラン、レバノン、シリア、パレスチナで感じたものが
それから先の彼女の人生を方向付けた。

 空に向かって放たれる、胸を突くようなコーランの詠唱。
 電気も水もない砂漠のなかでテントを張り、羊を追って暮らす人々。
 私の鳴らすギターで歌い、踊り続けたパレスチナ難民キャンプの人々。
 彼らは何千年も続く歴史の軸に身を浸していた。
 なんて世界は広くて、私たちのいる場所は狭いんだろう。
 行けども行けども続く砂漠のなかで生きている人々の誇らしい姿は、
 人間が懸命に生きている生き物であることを私に気づかせてくれた。
 「何のために」「どのようにして」そんなことを考える以前に
 人は人として生きている。
 男は男として、女は女として、抱き合いたければ抱き合って、
 子どもができれば育てて、歳を取って死んでいく。
 人間は地上に現れてからそんなふうに生きてきた。
 (中略)
 私は何にこだわっているんだろう。

そして彼女は帰国後、人知れず小さな命をお腹に宿しながら
下獄した藤本氏との婚姻届を出したという。

本のタイトル「青い月のバラード」は
死を目前にした夫への思いを込めたオリジナル曲のタイトル。

 夜の底に光る青い月のように
 ひとり歩いていくあなたの後ろ姿
 孤独の中へ出て行く人のために
 何ができるの? ただ見送るだけ

これは歌の最初の一節だが、
この歌詞は最初から最後まで通して始めて深い意味を持つ。
この夫婦の31年間がこの歌の中に込められている。
そしてその夫は壮絶な癌との戦いを続け、
最後に外れた酸素マスクの隙間から
「もういいだろう」とひとこと言って旅立って行ったという。

本を読み終え、ふと思い立って加藤登紀子のCDを借りてきた。
BEST盤だったので、
ひとつひとつの曲が出た年がライナーノーツに書いてある。
実際に聴いてみると・・・
なるほどシャンソンコンクールでの優勝により歌手になった人。
語りかけるような、低い声の歌い方で
自らの人生のその時、その時を切り取って歌にしている。
こんなにも人生と歌が符合しているとは思わなかった。
この人に取っては歌とは人生の表現そのものなのだろう。

それにしても、
中森明菜が歌ったヒットした「難破船」が
こんな意味を持たせて加藤登紀子が作ったものだとは。
それを歌い込んだ中森明菜の表現力もすごい。
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遠出

2007-10-07 | 風屋日記
先週に続き、秋晴れの日曜日。
今度は次男も合わせて3人で遠出。
次男も一緒にドライブってのは久しぶりだなぁ。
要は現段階の志望校を見に行ってきたのだ。
何せまだ行ってみたことがないのに
志望校と言っていたのだから(笑)

グランド

・・・と言っても一番の興味は各校の野球場(^^;
3校ほど見て回ったけど、
この写真の大学はこれでも中ぐらいの規模。
もっとすげぇグランドを持ってるとこもあった。

あ、もちろん各大学の構内もあちこち見てきたよ。
それぞれに特徴があっておもしろかった。
そしてどこもいい大学だったよ。
まぁ、せいぜい頑張って入ってくれい。

ステンドグラス

とある大学でこんなところを見つけて、
田舎もんの次男は「すげぇ」と目を丸くしていた(笑)
うーむ、確かに近所で見たことはないわなぁ(^^;

家族3人、楽しくうららかなドライブ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あの1年間(下)

2007-10-06 | 風屋日記
タイトルを修正した。
確かに私の人生の中で特殊な2年間だったけれど、
最初の1年と後の1年とは全然違う。
後の1年についてはあまり具体的に触れたくないので
テレビ朝日時代の1年だけにしておこう。

    ◇      ◇      ◇

(下)はテレビ朝日時代に出会った人達。

かつてNET(日本教育テレビ)という名称だった名残りなのか、
テレビ朝日には教養部というセクションがあり、
「みどり」チームはそこの所属だった。
不思議に思われるかも知れないが、「みどり」はまだいい。
同じセクションの隣のデスクは何と「独占!!女の60分」だった(笑)
さてその「独占」チーム。
レポーター役のタレントさんたちもしょっちゅう出入りし、
なかなかにして華々しいデスクだった。
社員D陣も小番組「みどり」あたりとは陣容が違う。
その中に異色と言えるほど物静かで生真面目なNさんがいた。
何カ月も家に帰らず、デスク脇のソファに毛布を常備していて、
徹底的に編集作業に没頭する人だった。
奥様から会社気付で本人あての手紙が届き、
「猫も元気にしています」という文面が話題となったほど。
数年後、別の番組でヤラセが発覚し担当Dが首になったと
報道されたニュースでNさんの名前を見た。
真面目で、皆からも一目置かれていた人だっただけに
とても複雑な心境だった。

男のADたちは概して貧乏学生が多かった。
バラエティー番組や歌番組を作っていた制作部は違ったようだが、
教養部に限っては「おはよう」も含め地味な連中が多かった。
一方ADを含む女性のスタッフたちは華やかだった。
フェリス、成城、津田塾、ポン女、実践etc・・・
有名大学を出た見た目もハデ系のお金持ちのお嬢様達が多く、
都心のマンションに住み、冬は出勤に毛皮姿、彼氏の車はBMWみたいな(^^;
男性社員の相手に・・・と会社が選んで採用しているともウワサされた。
それでも彼女たちはお高くとまることもなく、
我々貧乏学生たちとも仲が良くて、よく一緒に六本木に繰り出したものだ。

古舘一郎さんはまだ局アナだった。
普段はあまり自ら口を開く人ではなく、いつも周囲に目を配っていた。
これまた局アナだった南美希子さんと仲が良かったように思う。
小宮悦子さんは局アナではまだ若手だったが、
若い女性によくあるキャーキャーしたところがなく落ち着いた人だった。
私が一番仲良かったのは、短大からアナになったばかりで
家が近所だったために出勤時よく乗り合わせた廣瀬雅子さん。
同い歳という気軽さで他愛もない話をよくした。
何と今は、当時彼女の先輩アナだった吉澤さんの奥様らしい。
他には、これまた住んでいるマンションが近所という気軽さで
軽口を叩きあっていた西田百合子アナ、
天然キャラで、後に変身もののお母さん役をしていた迫文代アナ、
そして私が憧れていた、知的で美人で優しかった中里雅子アナなどがいた。

今でもできたら会って話したいと思うのは
お天気お姉さんをやってもらっていた二階堂杏子さん。
タレントさんで、その後の「子ども電話相談室」のお姉さんがよく似合った
とても気さくで明るく、優しい人だった。
何度かみんなと一緒に六本木でワイワイやったし、個人的な相談もしたけど、
あれからどうしているんだろうな。

他にも音声さんや編集マン、ベテランDの方々、タレントの卵さんたちなど
色んな人達と楽しい1年間を過ごさせてもらった。
私にとっては自分の身の丈を見失った1年でもあったんだけどね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あの1年間(上)

2007-10-05 | 風屋日記
関係者が見たらバレバレなので
これまでこの思い出話は避けてきたけど、
ま、いいか。もう25年も前の事だし。

大学3年の冬、親戚の紹介で私はTV朝日の契約ADとなった。
まだ講義はたくさん取らなきゃいけなかったし、
局側はできるだけ毎日出勤して欲しいとのことでもあったため、
私は早朝の情報生番組を希望した。
配属になったのは当時の国鉄が全面的に提供していた、
6:45~7:00の15分番組「みどりの窓口」。

この番組は小規模のものだったので、
担当スタッフはP兼任のDと若手社員Dそして契約DとDが3人。
そして私のような契約ADが3~4人とこ小所帯だった。
早朝の生放送はキツい・・・ということで、
月~金の生放送はDが交代で1人、ADは2人ずつ交代で担当していた。
しかし当時から私は早起きに関して全くノープロブレム。
ということで、仕事に慣れたころからは私が毎日早朝出勤し、
もうひとりのADは他の人達が交代で務めることとなった。

「みどり」の場合、担当する番組終了後も
その後すぐに7時から始まる「おはようテレビ朝日」を
サブ調整室で手伝うことになっていた。
CMに入る前にエレクトーン演奏の背景に外の景色を流す。
いわばお天気情報みたいなものだが、そのリモートカメラ操作が
我々「みどり」ADが手伝う仕事だった。

私はどの仕事も楽しくて仕方なかった。
放送に穴を開けてはいけないので、
出勤の日は毎日5時頃ハイヤーが迎えに来て起こしてくれる。
近くに住んでいる女性アナが担当の時は乗り合いで出勤。
デスクで必要な道具を整えてスタジオに入ると
カメラや照明、音声さんたちが軽口をたたきながら動き回る。
そのうち、スッピンで出勤した担当女性アナが顔を作り、
スタジオ入りして原稿を素読し始めると同時に漂う緊張感。
お天気お姉さんの背後の天気ボードづくりと
当日の指定席空き情報のプログラム。
ささやかな番組なのでタイムキーパーなんぞいない。
ADがカメラの横で時間を計り、指示を出し、何でもやった。
15分間といえど生放送の緊張感は他では味わえないものだった。

「おはよう」のリモートカメラも楽しかった。
私は季節の感じを出そうと、築地のアップからズームアウトしたり、
皇居前広場で散策したり体操する人達を追ったりして
「もっと俯瞰で空を撮れ」と言う担当Dとよく言い争いになった。
今考えてみれば外の天気模様がわかればそれでよかったのだろうが
私は私なりの絵を作りたかったのだ。

放送が終わったあとはみんなで局の食堂で朝食。
土曜日は鉄道の旅のV放送なので
そのロケに行ったスタッフのおみやげがいいおかずだった。
そして午前中は翌日の進行表を作ったり、今週のロケの段取りをしたり、
ロケ企画を持って国鉄本社の広報部へ出かけることもあった。
私の生活は自然に仕事中心になっていった。

結局ね、表現したかったんだと思う。
それまでは物書きになり、文章で表現したかった私が
TVの画像でいろんなことを表現できるおもしろさに目覚めたのだ。
企画からロケ、そして編集作業、放送の作り込み、
すべてが楽しく、要はADの範疇を越えていたのかな。
そのこともその後の人生を少々狂わす原因のひとつになったのだけど。

【続く(笑)】

※関連記事 ココやらココやらココ
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野球の話ばっか

2007-10-04 | 風屋日記
あの涙に、ちょっと感慨深いものを感じた。
ヤクルトに1位指名された仙台育英佐藤由規投手の記者会見にて。
まぁ、5球団も自分に札を入れてくれたといううれし涙や
これまでサポートしてくれた親を思う気持が涙になったと
普通は考えるんだろうけど、
楽天に入って地元に残りたかったのに
家を離れて東京へでなければならなくなったことへの
惜別の涙と言う意味もあったように思う。

ちょっと前なら在京セ・リーグが高校球児たちの夢。
時代は変わり、地元指向が強くなってきたのかも知れない。
まして、かつては人気がなかったパ・リーグ。
でもこの傾向は本当に良いことだと思うよ。
田中マーくんのお陰で楽天人気もかなりヒートアップしてるし
怪物中田くんが日ハムってのもいいじゃない。
何でも広島に住む中田くんのお母さんが
「あんたは汗かきじゃけぇ、涼しいとこに行ったらええ」
と言ったのだとか(笑)
日ハムのダルビッシュや森本、広島の新井や栗原、
ロッテの今江や根元、西武のおかわり中村など、
今まで地味めだったチームに人気のある若手が出てくることは
日本のプロ野球全体にとってとてもいいことだと思うよ。
その一方でロッテの黒木は自由契約に。
日ハムの田中やヤクルトの古田、広島の佐々岡など
一時代を担ったベテランの引退なども寂しい話題だね。

ところで阪神にドラフト1位だった横浜高校の高濱くんは
佐賀県の普通の中学校の軟式野球部出身。
ここんとこリトルやシニア出身の子達が目立ってたけど
これはすごく嬉しいなぁ。
地方の軟式出身の子達にとっても励みになると思うよ。
俊足好打、好守備の3拍子揃った選手だ。
また広島が1位指名した福岡工大城東の安部くんは
うちの次男が8月に東京の大学野球部の練習会に出た時に
仲良くなったヤツとチームメイト。
「『あいつはすげぇ』って言ってたよ」
と写メで見せられた安部くんのマッチョ上半身のことを
昨夜は興奮して話してたよ。

さて、大学野球も大詰め。
東京六大学はこのまま行くと最終週の早慶戦で雌雄が決しそう。
それまでのキャスティングボードは
何となく明治が握ってそうな感じがするなぁ。
明治大学が誇る4年生投手の四天王が
大学最後の試合をどんな風に飾ってくれるのかが楽しみ。
1~2年生投手が活躍し始めた立教からも目が離せない。

他でも首都大学リーグは東海、筑波、日体大の3つ巴。
東都1部は相変わらずの混線で、2部は久々に中大が強い。
地元の北東北大学リーグでは国立の岩手大
過去最高タイとなる3位に入った。
主砲沼倉くんやキャプテン田中くんが抜けた後
来春はどのようなチームを作ってくるかがまた楽しみだ。

・・・と、今日は野球三昧の話題でした(^^;
次男と同じ学年の岩手の高校球児たちの進路情報も
あちこちからポツリポツリと聞こえてきたし、
(知りたい方はメール下さい 笑)
来年以の新たな楽しみもできてきたなぁ。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

欲望

2007-10-03 | 風屋日記
人類の文明は欲望が生み出したものだと思う。
もっと便利に、もっと楽に。
あんなものがあるといい、こんなものが欲しい。
その気持が新しい発見や発明を生み出した。

現代社会においても欲望がないと経済が成り立たない。
誰も何も買わなくなっちゃったらお金が回らないもんね。
食料だって生きていくための必要最小限のものだけじゃなく、
これが食べたい、あれが食べたいが中心だから。
人間から欲望を一切なくしたら
成り立つ産業なんてないんじゃないかと思うよ。

でもね、歴史上あるいは現代においても
世界各地の争いごともまた欲望が引き起こしている。
ミャンマー然り、アフガニスタン然り、スーダン然り。
理念や信念に置き換えられたりもしているけれど
北朝鮮やアメリカやロシアや、もちろん日本だって
基本的に自国の利を求めているからこそ軋轢を生んでいる。
そう考えると良くも悪くも「欲望」こそが人間そのもの。

ただとても気になるのは、
日本に限らずどの民族の倫理の上から見ても
「欲望」をあからさまにそして直截的に表現することは
はしたなく、醜いものであるとされてきた筈なのに
現代社会においてはそれが薄れてきつつあるように感じること。
メディアや発言や行動や様式に、徐々にそれは現れている。
プチナショ君達の論旨も「自利」がベースだし、
風俗産業はよりあからさまに、より過激になっている。
ネット上の発言も(匿名性に身を隠しながら)
平気でセキララに自分の欲望を表現していて目を被いたくなる。
1日に20本ぐらい携帯に来るスパムメールもそうだけどね。
そしてみんな自分に都合のいい権利ばかりを主張し、
各国も自国の利(というより権力者個人の利)を言い立てる。
場合によっては自分の利のために人まで殺す。
人間はいつの間にこんな風になってしまったのだろうか。

もちろん私は仙人でもないし、悟を開いたわけでもない。
私にだって様々な欲望はある。
長距離通勤はもう少し楽になって欲しいし、
余分なお金はいらないけど、せめて新しい車は欲しい。
東南アジアや中央アジア、中東などあちこちを旅してもみたい。
息子達の進学費用も、その分だけでいいからあるといいなぁ。
女性は素敵だと思うし、ちょっとした仕種にドキッともする。
でも、少なくとも、風俗に行くつもりはまったくない。
(ま、正直言って自分が客になるという興味もないけど)
おおっぴらに、直截的にそんな話をする人間にもなりたくない。
他人を陥れたり、傷つけたりしてまでお金が欲しいとは思わない。
もし隣家の人が「土地の境界線はもう10cmそっち側だろう」と
いきなり怒鳴り込んできたならば
争いごとをさけるために案外あっさり認めてしまいそう。
(幸い隣家にはとてもいい方がお住まいでよかった 笑)
贅沢な暮らしもまっぴらごめんだ。

欲望を隠す、あるいは押さえ付けることができないほど
人間は弱くなってしまったのだろうか。
便利な生活に慣れてしまい、
欲望はより深くより大きく溢れだしたのだろうか。
そんなことを知りたくて
出張時などに新橋駅前あたりで声をかけてくる女性から
(もちろん客になるつもりは毛頭ないまま)
いろいろな客たちと会った話を聞きたい「欲望」に時々かられる(笑)
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

成人式

2007-10-02 | 風屋日記
先日、長男の高校の野球部同期の父母会が久々であった。
子ども達だけではなく仲が良かった父母会。
引退時に「毎年集まろう」と決めて、今年が2回目だ。
子ども達の近況を中心にいろいろ話し、
食べて飲んで歌って(笑)楽しかったよ。
そしていつしか話題は成人式の事に・・・。

長男の野球部同期は20人。
まだひとり浪人しているヤツがいるけど、
あとはみんなそれぞれの大学で頑張っている。
硬式野球を続けているヤツが3人。
準硬式野球がひとりと軟式野球が6人。
そしてアメフトがひとり(^^;
場所も盛岡、仙台、山形、福島、東京、横浜、京都と
みんなバラバラだけどとても仲が良い。
地元に残ったヤツもしょっちゅう上京し、
東京在住のヤツらのところを泊まり歩いたりしている。
どうせ宿泊先が変わる度に毎晩みんな集まるんだから
転々としなくてもいいと思うんだけど(^^;
ま、河岸を変えるみたいなもんか(笑)
夏休みには地元に集まって野球をしたらしいよ。
ノリもいい。
3人がエアロビクスチーム「はちみつレモン」を結成し、
文化祭で大喝采を浴びたこともあった。
そんなヤツらが、年明けには成人式を迎える。

男の子の成人式は楽だ。
長男と同い歳の姪を見ているとホントにそう思う。
ン十万の振袖を買いに東京は人形町の問屋まで行ったとか
(私の妹の舅姑は元着物屋さんなので、モノにはウルサい)
写真屋さんの予約をどうするとか・・・。
それに比べ、我が家の長男なんぞ「袴穿く」との言葉に
「神楽の衣装でいいんじゃないか」と答える親(笑)
ま。野球部仲間で揃えるらしいからそうもいかないけど、
襦袢と足袋と雪駄は自前だし、自分で着ることができるから楽。

そして先日の父母会で楽しみな話を聞いた。
どうやら子ども達は、
成人式前の週末にみんなで温泉に泊まることを計画していて、
それに我々親も招待してくれるというのだ。
「これまで育ててくれたことに感謝する会」なるコンセプトで
親の分の経費は子ども達各々がアルバイトで稼ぐらしい。
そんなことされたら嬉しくてウルウルしちゃうよ。
野球部時代の監督やコーチも招待するらしいけど
せめてそちらは親が負担しようか。

ワイワイ仲間内で騒ぐだけじゃなく、
ちゃんとみんな大人になりつつあるんだなぁ。
そういうことを企画実行しちゃうノリもヤツららしいや。
まだ親達には秘密ってことになってるらしいから(笑)
こっそり楽しみにしていよう。
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする