いぶろぐ

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50といわず60まで

2016-10-25 23:19:45 | 超・いぶたろう日記
50歳まで現役?イチローの再契約が意味するもの

(Blogos/WEDGE 木崎英夫氏)


イチローを賞賛する人は山ほど居るので、いまさらこんな感想もベタなんだけど。

説明の要もない大選手だけど、彼のいわゆる絶頂期よりも、
加齢と共に(一般的には)衰えざるを得ないステージを迎えた彼の、
これからの在り様がすごく興味深い。

そのあまりにも輝かしいキャリアのために、
昨今の、特に昨季のイチローを評して「もう終わった」と言いたげな人も少なくなかった。
でも、彼の今季の成績はそんな声を吹き飛ばすに充分な説得力をもっていた。

その説得力とは決してアンチエイジング的なことではない。
この記事にあるように、そしてよく知られているように、
彼はいま置かれた境遇に不平不満を漏らさず、
いつだってあるかどうかわからない自分の出番のために「完璧な準備」をしている。

言葉にしてしまえばそれだけのことだが、
それを継続して実行するのは並大抵の精神力ではない。
特に彼のような「とっくにラクをしていてイイ」ポジションにいるビッグネームならば、尚更のことだ。
糞の役にも立たない余計な虚栄心など封じ込めて、
もっともっと崇高なところでプライドを貫いている。
しかもその原動力は、
「いつまでも大好きな野球がしたい」という子供のように純粋な一心だ。
素晴らしいと思う。

「好きなことをやって生きていたい」という人間は、
それこそ掃いて捨てるほど居る。
僕もその1人だ。
でも、そのために彼ほどの完璧な準備や不断の努力を一切の手抜きなく行える人間は数少ない。
なのに、自分の甘えを棚に上げて、環境に文句を言う人は数多い。
僕もやはりその1人だったろう。

だからこそ、彼を見るにつけ、
自らの過去の言動を振り返り恥じ入るばかりだし、また強い憧憬の念を抱かずにいられない。

プレイヤーとしての晩年(と呼ぶことすら憚られる)を迎えてなお、
求道者のように日々の繰り返しを積み重ねてゆく彼の姿には、
年齢や国籍や文化を越えて、
ビジネスライクとも言われるメジャー球団の視線すら改めさせるだけの静かな輝きがある。
いや、ビジネスとして現実的でシビアな視線を向けてもなお、
応えられるだけのパフォーマンスをイチローは続けているというべきか。
当然ながらそれはグラウンドの上だけのことではないのだろう。

年齢や環境にかかわらず、自分のやりたいことを叶えるためには何が必要なのかを、
イチローはずっとその流儀で示し続けている。
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