いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

遙か海を越えても、そこには歌があるのだった

2010-07-12 17:57:39 | いぶたろう旅日記
目覚めるとまだ午前3時半。
日本時間では夜の10時半。
もうよくわからない睡眠リズムです。それもいつものことか。
翌朝はモーレア島に向けて発つので、ごそごそ荷物整理を始めました。
ふと気づけば、明日は親父の誕生日。
でも日本時間ではあとちょっとで終わり。
てなわけで国際電話にトライ。
この旅行のために携帯買い換えたんだもんね。
で、親父にお祝いとお礼の電話を。
昔と違って、もうなんか構えずにこういうことができるのが嬉しいね。

さてなんやかやしているウチに夜も明けて、8時半にチェックアウト。
ラディソンは素敵なホテルだったけど、
今回は日蝕がらみで実質2泊しかしていないし、
ほとんどここにいる間は寝てたからなあ。
今度来ることがあったら、ゆっくり過ごしてみたいホテルだね。

今度の滞在地はモーレア島です。
タヒチの姉妹島で、すぐおとなりにあるハート型の島です。
船でも行けるんだけど、しばらく船は乗りたくない(笑)ってことで、
「エア・モーレア」という国内線でひとっ飛びです。
国内線の空港は手作り感満載で、イイ味出てます。

プロペラ機は初めて…かな?幼いときに乗ったかも知れないけど。
飛行機って意外と手軽な乗り物なんだな~とか思ってしまう。

んでもってのんびりしてるかと思いきや、結構速いんだよね。10分くらいで着いちゃう。
高度がちょうど良くってね。景色がキレイに見えるんだ。

飛行機から眺めた海がこんな感じに見えて最高。

モーレアの空港からは送迎のバスに乗って、

こんな眺めを楽しみながら海沿いにホテルへ向かいます。
中でイタリア人のハネムーンカップルと知り合って、盛り上がっちゃった。

タヒチアンもイタリアンもみんな英語で話してくれるんだけど、
やはりお互い母国語じゃないからていねいで、聞き取りやすいんだよね。
でもフランス人の英語は別ね。
早口で発音もはっきりしなくて、とにかく聞き取れない(笑)。
最終日、帰りのエアタヒチで隣になったフランス人なんか典型的。
名前聞いたら「スチューピッド!」
・・・stupid?「バカ」じゃねえか(笑)。
何度聞き直してもわかんないのね。
他の単語でスペル聞いても「ウー」っていうでしょ。
俺知らなかったんだけど、「E」をそう発音するのね。
うーん、わからんよフランス語。第二外国語とらなかったしなあ(笑)。
ともあれ、イタリア人はめちゃくちゃイイヤツでした。
イタリアについてもあんまし知らないんだけど、
「サンタルチア」歌ってやれば良かったかな(笑)。
「かぶきあげ」を「Japanese rice cracker」とかいってあげたら喜んで食べてました(笑)。

でね、ホテルに着いたんですけども。

またこれがヤバイ。ヤバすぎる。むちゃくちゃ素敵。
ヒルトンの予定だったのがオーバーブッキングとかで、
インターコンチネンタルになったんだけども、
僕はこっちがすっかり気に入ってしまいました。

すごいでしょ?はっはあ、リゾートってこういうことなんですかあ、って感じ。


ちょうど今月の初めにリニューアル工事を終えて、プールが新しくなったんだとか。
いやあ、僕のために悪いねえ(笑)。
日本人スタッフがいるとのことで油断してたんだけど、
レセプションで聞いてみたら水曜まで休みだとか言うじゃないか。
とにかく何とか頑張って英語でチェックインしましたよ。
困ったら「あいたぺあぺあ」言いながらね。
やればできるじゃないか俺(笑)。


でね、ポーターが来るんだけど、これがどっからみてもタヒチアン。
日焼けして、精悍な顔つきで、たくましい肉体で、笑顔がさわやか。
ゴルフ場で乗ってるような、ミニカートに乗ってバンガローに案内されます。
で、たどり着いたのがここ。No.618。

うわ~お。


もう大はしゃぎですよ。
半分が水上でね、テラスがついててさ、そっから直で海に入れるんだぜ。

しかも、足下には色とりどりの熱帯魚がフツーに泳いでる!


テラスからの眺めはこんな感じ。一望の海。



そしたらこんな感じになっちゃうでしょ?


すんごい贅沢な時間を過ごせちゃうよこりゃ。
もう楽しくて楽しくて、あっちこっち散策しちゃう。

亀さんもいます。
こいつ、やるせねえんだ。
金網の所でずーっとごじごじしてんの。


ラグーンから敷地内まで浅瀬がつながってて、どこからでも海に入れる。

あっちこっちで記念撮影。貧乏性だね俺も。


しっかし、こんな贅沢許されるのかね。
いや許されなくてもするけど(笑)。
同じ地球の上でね、こんな世界があるなんてね。
今まで僕は何やってたんだろ、て思うよそりゃ。
狭い日本で、何でもわかった風な気でいて、
ここ数年で何やったかって仕事だけじゃない。
仕事か音楽かなんて、もうちっぽけなことですよここまで来たら。
とにかくこういう時間が欠けてたんだね、僕は。



僕の中で何かが確かに変わったね。

あっちゃこっちゃ歩き回って、イルカにも会って、
バンガローに戻ったら、とりあえずテラスから飛び込んでみました(笑)。

海の水も温かいね。
しかもフツーに周りを魚が泳いでる。
海で泳ぐのなんて何年ぶりだろう。海パン自体何年ぶりって感じだし。
海が似合わないことで有名な僕ですが、すっかり堪能しました。
海の水ってこんなにしょっぱいのね~。

やがて日が暮れて、夕べ最高の演出をしてくれた月と再会。

これまたキレイでねー。
もうありがとねー!って感じ。

6時の約束でピックアップが来て、夕食に出ます。
川口さん(ツアーの社長さん)と色々見てて、
ここ面白そうだね、と決まったのがレストラン「AITO」です。
川口さんも音楽が大好きな方で、僕ともそれですぐ盛り上がったんだけど、
(Pink Floydが決定打だった(笑) 思えば就職もクリムゾンで決まったんだった。プログレはいいのう)
「jazz,rock,blues…ライブミュージックの店」みたいなコピーで、
川口さんも行ったことないって言うから即決まり(笑)。
オーナーがここらあたりでは変人扱いされている人らしくて、あだ名が「キ○○イ」(笑)。
ホテルの人は「日本人の方にはあまりオススメしませんが…」みたいなこと言ってたらしいんだけど、
もうそれ聞いたらますます行きたくなっちゃってね。

ホテルからクルマで15分くらいかな。

ここなんですが、これが大当たり。
浜辺に面したものすごい雰囲気のいいお店。

砂浜の上にテーブルセットが出されてて、
すぐそこに打ち寄せる波の音を聞きながら料理が楽しめる。


もちろん、こんなゲストもいます(笑)。



こちらが川口さんです。もう、すんごい楽しい人。

でね、店はもうタヒチアン気質全快。
メニューにあるもの頼むじゃない?調子よく聞いておいて、
しばらくしてからトコトコやってきてさ、
「いやあ、アレなかったよ」とかいうのよ。笑顔で。
タヒチ語って「ごめんなさい」に相当する言葉がないのね。
眼と表情で気持ちが伝わるからだって言うんだけど、それもよくわかった(笑)。
で、代わりのもの頼むじゃない。
したら「まかしとけ、それもウマイぞ」って感じで行くんだけど、
またしばらくすると「それもちょっと今日はなかった」みたいなこと言うわけ(笑)。
逆にエビはないとか言ってたのが、「やはりあった」みたいな(笑)
世知辛い日本では考えられないこのユルさが最高。大好き。
で、紆余曲折の末に出てきた料理がこれ。

もんのすご~く待たされたんだけど、もんのすご~くウマイ!!
腕は確かですよ、うん。
でもグラスの大きさが不揃いなんだよなあ(笑)。
しかも出すのは遅かったくせに、皿の回収は早いの(笑)。
食べ終わるかどうかのタイミングで、「finished?」って、おい。
皿が足らないんじゃないか?って笑ってたんだけど。

で、音楽なんですが。
月曜日は「タヒチアンミュージック」の日だそうで、
年配の女性(?)がハワイアンウクレレとギターで歌ってくれてる。
まあ、これはこれで実に味わい深いし、そうそう楽しめないしね。
で、なんで(?)をつけたかというと、
タヒチ独特の文化で「マフ」とか「レレ」ってのがあるからなんですよ。
「マフ」は女性として育てられた男性で、「レレ」は 女装する人のことでね、
なぜか長男を女性として育てるという伝統があった名残なんだそうです。
非常に細やかで働き者、ポリネシアの文化では尊敬の対象にもなって、
いまでもサービス業などではよく見られるとか。
なんか、そんな感じだったんだよね。
優しい、いい声でね。楽器も上手。
しかも音感・リズム感が抜群にいいんだ。
楽譜もないから幼少期から耳で覚えていくスタイルだもんね。

タヒチアンミュージックは本当はタヒチアンウクレレを使うそうで、
それも聴いてみたかったんだけどね。残念ながらお店になかった。
8本の弦で、開放で「ソドミラ」になるというチューニング。
「タヒチくん」においてあったから少し弾かせてもらったんだけど、
バンジョーに似た感じの音でしたね。
基本的にタヒチの楽器は手作りで、弦は釣り糸だそうです。
ほかにもバケツにほうきを差してひもを張ったベースだとか、
スプーンを合わせて打楽器にしたりとか、イイ味なんですよ。
こういうの見てると日本のバンドマンがエラソーに、
楽器の鳴りがどうだの、機材がどうの、周波数がどうの、知ったかぶったり
コンディションがなんとか、やれRECモードだライブモードだと言い訳したり、
自分のへたくそ棚に上げて屁理屈こねてるのが恥ずかしくなりますね(笑)。
彼らは本当に楽しそうに歌うんだ。
これでいいじゃない、他に何がいるの?って感じ。
売れるとか売れないとか、コンセプトがどうだの、くだらないなあと思うよね。
音楽をビジネスにしなくて本当に良かったと思う。
タヒチが観光地化されなかった方が幸せだったかも知れないように、
音楽もビジネス化されないでいた方がもっと楽しいのかもしれないよね。

そんなこんなで食べ終わり、ちょっと話しかけ、
気がつくとセッションしてました(笑)。

川口さんもギターもって、タヒチアンからスタンダード、
最後は日本の歌「瀬戸の花嫁」教えてやる!とかってさ(笑)。

でもこれをすぐ覚えちゃうんだ。で、合わせてくる。
すごいよね。
僕もギター弾きたいけどほとんど弾けないから、
打楽器ないか?って聞いたら、出てきたのがこれ(笑)。

スティックはドラムのなんだけど、調理場から鍋やらボウルやら次々出てきて、
これもどうだ、これもいけるかとどんどん増えてくんだよ(笑)。
適当に並べてリズムパターンつくってたらみんな喜んじゃって、
もう大盛り上がり。
楽しい時間を過ごしてしまいました。

もう次も絶対ここね。

ホテルへ帰ったらまた夜景がキレイでね。
星もものすごい数。
「天の川」の意味が初めてわかったよ。ああこれか、確かに川だわ、って。
テラスでごろっと寝転んで、星と月を眺めてるウチに寝てました。
幸せです。




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7 Comments

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すっごく素敵☆ (トビ)
2010-07-19 21:46:08

きれいだね~
うっとりしちゃう☆
ハネムーンで行きたいわぁ~

…いぶきんが、超オススメしてくれるけどさ、
簡単には行けないよ(笑)

うらやましぃ~!

こんな土地でも下手にかっこつけない
息吹さんがいいね(笑)
…でも、ちょっともったいないぞ!

1日くらいキザにバカンスを楽しんでおいでよ☆

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タヒチ (noriko.s.)
2010-07-19 23:18:40
写真いっぱいのBLOGをありがとうございます☆
綺麗に撮れてますよー。
こっちまでタヒチに行った気分で楽しめます!

タヒチはどんな匂いがするのでしょうか? 潮の匂いかな?

体調に気をつけてね。
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なんてゆーか (のん)
2010-07-20 19:32:46
息吹さんの表情も島の景色もHappy全開で
文章からも幸せが伝わってきてホロリとしちゃうくらいですよ!
目一杯楽しんで下さいねっ☆
返信する
おほっ! (たっきゅん)
2010-07-20 22:35:31
息吹さん、ホントにしあわせそう!

顔のパーツのネジというネジがみんな緩んでるもん(笑)

天の川、ホントに『夜空を流れる白い川』なんだよね。
あたしも初めて見た時はカンドーした!
ま、タヒチじゃなく房総の山ん中だけど(^o^;
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あ、書き忘れた (たっきゅん)
2010-07-20 22:41:48
川口さん、福本さん(元阪急ブレーブス)に似てない?
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似てる!!!!!(笑) ()
2010-07-21 00:27:57
俺も、誰かに似てると思ってたんだよな-!
ビンゴですビンゴ(笑)
さすがだなー。たっきゅん。
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Unknown (朋子)
2010-07-21 01:18:40

なんっか スゴい写真がキレイで

無条件に楽しくなりました、この南国気分に♪いいなー

あ、そこでライブする時は早めに言って下さいね
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