いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

糾うな

2021-11-07 01:52:10 | 超・いぶたろう日記
義父が亡くなった。
何の前触れもなく、入浴中の急逝ということだったようで、
僕も妻も本当に驚いた。

僕にとっては、いつも気遣ってくれる優しい義父だった。
愛娘に近づいてきたどこの馬の骨とも知れぬバンドマンだというのに、
昔から何の分け隔てもなくいつも温かく接してくれた。
イヤミだとか小言だとかも一切言われた記憶がない。
いつも美味しそうにお酒を飲み、ニコニコされていた。

何もしてあげられなかったが、結婚式をきちんとやって、
娘の晴れ姿を見せてあげられたのは良かったかもしれない。
披露宴で僕がRebirthの生演奏と共にバラードを歌ったときは、
酔っ払って気分が良くなったのか、義母とのチークダンスで応えてくれた。
新郎に負けず一曲披露ということになり、
「娘」をリクエストしたはずが、かかったのは「孫」。
会場が大爆笑に包まれたのも覚えている。

孫に会わせてあげられたのも本当に良かった。
義父母と妻と息子で旅行へ行ったこともあった。
少しはいい思い出を作ってあげられたろうか。

ただひとつ、先月生まれた娘をまだ抱かせてあげられていなかった。
あまりに不意のことで、間に合わなかった。
それだけが本当に心残りだ。

息子が生まれ、娘を授かり、幸福でいっぱいだったのに。
禍福は糾える縄のごとし、というのだろうか。
人ひとりの存在はあまりに重く、なのに命はあまりに儚く、
訃音に接するたびに、人生とは何なのかと考えずにはいられない。

お義父さん、
こんな僕を温かく迎え入れてくださって、本当にありがとうございました。
これからも、妻も子供達も大事にしますから、
どうぞ安らかにお休みください。
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