新型肺炎、たしかに怖い。
自分も赤ん坊いるし、何より教室で多くの子供たちを預かる立場だから、
心配したり警戒したりというのはよくわかる。
ただし、必要な範囲で正しく恐れるべきだ。
少なくとも素人があれこれ憶測でものを言うべきじゃない。
専門家である医師の見解を何よりの参考とすべきだし、
おそらく医師の間でさえ、それが分かれるところだってあるだろう。
だけど僕ら一般の人にとって必要な、
これはという注意点については概ね一致を見るだろうし、
素人の思い込みや勘違いによる極端な行動は防止できる。
一番キライなのは中国人がどうのこうのなんていう
ヘイトに混ぜ込んじゃう無知で安直な発想。
次にキライなのが、
肺炎対策を口実に国会「停滞」を野党のせいにして桜疑獄をごまかそうとしたり、
牽強付会に憲法改正(緊急事態条項)を持ち出す、
無神経で厚顔な与党議員並びにその支持者たち。
そして次にキライなのが、
まんまと踊らされて怖い怖いと騒ぎ立て、
あの人はこんなに無防備だ、この店は無為無策でおかしい、
自分はこんなに対策してます…と喧伝したがる有象無象の意識高い系アピール。
あくまで僕の個人的感想としてだが、
現時点ではリスクはインフルエンザと同程度ではないだろうか。
そして防止策も同じ「うがい・手洗いの徹底」くらいしか、
個人レベルでできることはないんじゃないだろうか。
だとしたらいままでと変わらない。
これ見よがしに消毒用品を買い込んだり、特定の国の人を忌避したり、
アレもダメ・コレもダメ、ああしなきゃこうしなきゃ、
人混み行けない、ほらどこ行っても誰も居ない、ああ怖い…
なんてSNSで煽り発信なんかしたくない。
リスク管理やトレードオフという発想がニガテで、
古代からの穢れ信仰を抜け出せない日本人は、
感染症なんかの「眼に見えない脅威」のニュースには特に弱い。
いつか見た風景だなと思ったら、原発事故直後のそれとまんま同じ構図。
科学的にではなく、信仰的に恐れおののく。
病的なまでの悪いクセと言ってもいい。
対策に力を入れようと静観しようと個人の自由だけど、
わざわざ煽るなと言いたい。
結局、自分の「情報感度」の「高さ」をアピールしたいだけの人もいたりして、
実に面倒くさい。