いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

災害テレビ

2018-07-10 10:13:32 | 超・いぶたろう日記
テレビの仕事ってなんでしょう。

SNSにたくさん挙がってくるのは、
「報道されないけどこんなに大変な地域もあるんです、拡散お願いします!」
という悲痛なもの。

一方でテレビはといえば
「インパクトのある」「自分たちが行ったところ」
の映像ばかりを繰り返している。
中には早くも「家族との辛い別れ」とか「思い出の街が…」みたいな
お涙頂戴ドラマをしたり顔で垂れ流しているものもある。

いま、本当に必要な報道って、被害が大きなところはどこなのか、見落としはないのか、
またどこでどんなものが足りないか、困っている人はどうすればいいか、
助けてあげられる人はどこで何をすればいいか、ではないのだろうか。

被災者の悲しいドラマはテレビ局が見世物として仕上げたいだけで、
被災者がそれを望んでいるとも思えないし、
決まった時間だけ局やタレントが災害に胸を痛めている「フリ」をするためだけに、
おざなりコンテンツをでっち上げるのにはどうにも抵抗がある。

まだまだテレビにはパワーがあると思うし、
全力でこの災害に立ち向かおうと思うならもっとできることはあるはず。
なのに、毎回思うことだが、なんだかイベントにはしゃいでいるようにしか見えない。

被災者の本当に欲している情報、テレビで拡散してほしい情報なんて、
ちょっとTwitter覗くだけで充分わかるはずなのに。
いつもネットからネタを拾っては換骨奪胎してるくせに、
こういう時に気づかないのは鈍感なのかワザとなのか。
こういう時まで「数字の取れる」「インパクトのある」画像や動画ばかり探してるんだろう。
下卑た感性だなと思う。

ともかく24時間放送できるのに、
そして番組ではやたらとこの「話題」に時間を割いてみせるわりに、
「娯楽」以外のなんの役にもたってない。なんなの、テレビ。

テレビの仕事って、本当になんなんでしょう。
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