いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

日本の本当の敵は

2018-07-09 08:04:58 | 超・いぶたろう日記
想像を超える無茶苦茶な水害です。
報道を見るにつけ心が痛みます。
ひどい大雨との予報は出ていたものの、まさかここまでの被害になるとは。
被災者の方々にお見舞いを申し上げると共に、
犠牲となられた方々には心より哀悼の意を表します。

ここ数年の間に津波があったり、鬼怒川の氾濫があったり、
九州でも広島でも集中豪雨があったりで、
街が水に沈むという言語に絶する惨状ですら「既視感」があるというのも恐ろしい話です。
気候変動もあるでしょうし、日本のインフラが脆弱化していることもあるでしょうし、
もはや僕らが子供の頃とはまったく違う時代になったという認識で良いでしょうね。

それにしても、これほどの被害が出ていながら、政府はいったい何をしてるんでしょう。
自民党の宴会風景をアップしたり、オウムの死刑を執行したり、
果ては首相は外遊するという(さすがにこれは批判の高まりを恐れて中止しましたが:後日加筆)。
地震ならいざ知らず、危険が予想された豪雨、
それも気象庁がかつてないほどの危機感でくり返し警戒を呼びかけていたのに、
政府・自民党はまったく何もしてなかった。
被害が明らかになっても、まるで初動は鈍く、66時間も放置しておいて、
「先手先手を打つ」「時間との戦い」なんてどの口が言うか、と思います。

北朝鮮のミサイルではひとりも死んでいませんが、
この災害では既に死者・行方不明者だけでも200人近くが犠牲になっています。
いまだ救助が間に合っていない人々も多く、
今後の対応が遅れればさらに増えてしまうかもしれない。

以前も言いましたが、日本の最大の脅威は特定の国なんかじゃなくて「災害」です。
こんな状況で、アメリカの言いなりになって買い込んだオスプレイやイージスアショアが、
いったいどんな役に立つというのでしょう。
オスプレイ1台(200億円)で救難ヘリUH-60J(40億円)が5台買えるそうです。
イージスアショアに至っては2基で2000億円です。
毎年の様に激甚災害が発生していて、
いまだに各地の仮設住宅住まいの人々は不安な日々を過ごしているというのに、
オリンピックに3兆円。
安倍がエエカッコするためだけに海外にばらまいたお金も何兆円あることか。
福島の原発廃炉にも20兆円以上かかります。
言葉を失います。

お金の問題もさることながら、人もいなくなります。
いまはまだいいでしょうが、30年後、僕らが70歳超える頃には日本の人口が1億人を切ります。
しかも38%が高齢者です。
誰が重機を動かして、あるいはシャベルや手押し車を動かして、
潰れた家屋から人を救出し、汚泥を除去し、復興の街作りをするんでしょうか。

さらに日本創成会議の試算によれば
「極点社会」化した日本から約900の市町村が消滅します。
限界集落での激甚災害は集落の放棄という選択にもつながるでしょう。
いったい日本はどうなっちゃうんでしょうか。

なのに政府はあのていたらく。
なのにテレビは「アイス総選挙」。

「災害にかこつけた安直な政権批判」と言われるかもしれませんし、
僕に何が出来るわけでもないのですが、
あまりの無為無策・無茶苦茶ぶりに書かずにはいられませんでした。
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