いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

幸福で申し訳ない

2017-03-31 01:26:08 | せんせいとよばれて
春の楽しみは、
進学先や就職先の決まったかつての教え子たちが
日替わりで教室を訪ねて来てくれること。
大学の決まった子は教室を手伝ってくれるというし、
また就職する子がどんなことに挑戦して行くのかに耳を傾けるのも楽しい。

受験だけの、わずか数年・数ヶ月だけの関係だけではなく、
こうして希望や可能性に溢れた多くの若者たちと
一生の縁が続いていくというのは、
何にも代え難いこの仕事の醍醐味でもある。
またこうして多くの卒業生が
顔を出してくれるような教室であり続けられていることも誇りに思う。

今日訪ねて来てくれたある子は、
僕が前職で受け持った最後の受験生で、
新しく開いた僕の教室に来たのは初めてなのだが
「なぜだか不思議に懐かしい」と繰り返していた。
共通する空気感があるのかな。

彼女は僕が最後の授業で最後の宿題として語った
「出藍の誉れ」という言葉もよく覚えてくれていて、
いまも先生を追い越せるように頑張っていると言ってくれた。
とっくに僕の遥か先を走っているのかもしれないのにね、
嬉しいこと言ってくれるね。

師心とでも言うものだろうか、
やはり一度でも一緒に勉強する機会のあった生徒たちには、
やはり僕くらいは軽く追い越していってほしいと思う。
だけどそれは学歴やら地位やら収入やら、
そんなしょうもない指標なんかじゃなくて、
全くの主観でいいから、人生の充実度や幸福感であって欲しい。

だから幸せ度で僕を抜いてみろ、と言ってみたら、
「それだとなかなか先生にはかなわないでしょうね…先生は昔もいまもすっごく楽しそうで、全然変わらないですよね」だって。
オトナになってウマイこと持ち上げるようになったなー、とニヤニヤしてたら、
「あ、体重以外は…」とかつてのように遠慮のないオチがつく。
それも否めないねえ(笑。

というわけで私、特に有名でも裕福でもございませんが、
家族や友人や同僚や教え子など、
人との縁にはこれ以上なく恵まれてまして、
現時点の体型は極めて不服を覚えながら、
幸福度は世界一だと自任しております「ブータン」です。
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