いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

1月の朝の風景は

2017-01-17 12:29:07 | せんせいとよばれて
終業後、自宅で深夜に教室ブログの受験情報を更新して、
いつも通り3時に寝る。
そして今朝は5時に起きる。
無理にでも起きる。
歯を食いしばって布団から出る。
6時半から駅で毎年恒例の、受験生のお見送りに立つからだ。

今日は長い千葉県の入試日程の初日。
ここからいよいよ本番が始まるのだ。
寒い中、寝ぼけ眼をこすって行くのだけれど、
緊張で硬かった生徒たちが僕らの姿を見つけるや、
パッと表情が明るくなるのを見ると、何とも僕らも嬉しくなる。

声をかけて、元気づけて、カイロを渡して、
固い握手を交わして、改札へ向かう背中を見送る。
当日にはこれくらいしかやってあげられないから…なんて言いつつ、
実際のところ、自分たちが心配で落ち着かないのを、
こうして鎮めているのかもしれぬ。

思えば3年前に退職を決めたときは、
まさか同じ地域で自分の教室を開くなんて思ってもなかったから、
同じようにお見送りをしながら、
この朝の駅の風景もこれが最後かあ…なんてしんみり思ったもんだ。
再び、毎年当たり前のようにこれがやれるようになった我が身の幸運を感謝せずにおれない。

受験生だけでなく、卒業生や昔の教え子達も声をかけてくれる。
爽やかな高校生から眠そうな大学生、立派な社会人になった子もいる。
昔は絶叫と体当たりが挨拶代わりだったヤンチャが、
スーツ姿で威儀を正して挨拶してくれる。
キレイな女性に挨拶されて、誰だかわからず戸惑っていたら、
先生と呼ばれて名乗られて、そこでああお前か!なんてことも。

彼らの人生の片隅に、
僕らと過ごした時間もちょこっと残してもらえている。
これ以上味わい深い仕事を、僕は他に知らない。

受験生ガンバレ!
細菌・ウイルスどっか行け!
ガンバレ!ガンバレ!ガンバレ!
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