いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

自分の道を行く

2016-05-24 01:07:46 | せんせいとよばれて
授業を終えた10時頃、ひと組の母子がお見えになった。
小4から数えて6年、
上のお兄さんから数えると10年近くご縁を頂いている生徒だ。
勉強以外にも大きな可能性を秘めた彼の、
大きなチャンスと大きな決断について、
わざわざ報告に来てくれた。

悩みに悩んだそうだが、それは
「これで塾に通えなくなるかもしれない、先生の授業が受けられなくなるのは寂しい」
というものだったと聞き、胸を打たれてしまった。

塾というのは未来のために存在する場。
僕の教室は机上の勉強だけじゃない、
様々な未来を思い描ける場であって欲しいと願い、命名した。
そんな教室で彼はひとつの夢を抱き、
受験勉強とは違う分野で才能を見いだされ、
懸命に羽ばたこうとしている。
応援したいと思う以外にない。

遅かれ早かれ、「卒業」は来る。
いつまでもみんな同じでは居られない。
それがちょっと早いだけなんだから、
君の人生でこんなにも大切な選択をする上で、
そんな些末なことに後ろ髪を引かれていてはいけないよ、と。
どんな形になったって、縁は一生ものなのだしね。

とても嬉しそうに笑ってくれた。
小4の頃とおなじ顔だ。
やっぱりこの仕事は辞められないよ。

自分がそうだったからだろうね。
叶うかどうかわからない夢を追って、
行きたい道へ進もうとする生徒は、
無条件に応援しちゃうんだよね。

夢は努力したからといって必ず叶うようなもんじゃない。
でも、たとえ叶わなくても、誰のせいにもするなよ、
後悔もするなよ、どうなったって意地でも幸せに生きるのが条件だぞ、
なんて言いながら。
Comments (2)
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