いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

さあ、Rebirthを聴いてみよう

2016-02-09 19:56:50 | Rebirth歴史資料館
自分の昔のバンドの作品を、初めてyoutubeにあげてみました。
退散からもう11年。
権利関係も忘れちゃったんだけど、まあ、大丈夫だろ。
音楽はプレイヤーとリスナーのもの。
ホコリかぶってるくらいなら少しでも世に出した方がイイに決まってる。
公益性の観点から無視して、あげちゃいます(笑)。

★ オムニバス「Non Standard File」(2000/7)より

「ふたりのporchesh」

「泡沫の日々のメロディ」

《vo.ibuki/Gt.shunsuke/Gt.kyotaro/Ba.daigo/Dr.junichi》

sound bee、W.A.R.Pなど個性派バンドが揃ったオムニバス。
一緒にツアーも回ったなあ、ありゃ楽しかった。
自分の書いた曲が採用されて、
尊敬するプレイヤーのマサルさんに鍵盤も弾いてもらって、
思い出の1枚。

★ 1st maxi single「signal」(2003/6)より

「signal」

「brown eyes(single ver.)」

「key」

《vo.ibuki/Gt.shunsuke/Gt.isaki/Ba.ichi/Dr.junichi》

メンバーチェンジ後、事務所がついて、
初めて本格的に流通に乗ったシングル。
「signal」は「売れる曲を書け」と言われるがままに、
ディレクター主導でよくわかんないウチに出来た初の「商業ロック」(笑)。
タイトルからして、まだ曲が出来てないのに会議に出すからとかで、
電話でいますぐ先にタイトルよこせと言われ、
横断歩道わたりながら「シングルシングルシング……シグナル?」
と思いついたら採用されてしまったという。

言語感覚から美学から何もかも、
僕とはまったく対照的なディレクター氏に、
歌詞でとにかくダメ出しをくらい続けて、
メチャクチャ苦労した記憶がある。

それでもこの頃はまだ前向きな気持ちで頑張れてたんだけど、
この後2nd singleで出すからと、
外部ライターの曲を押しつけられた「another」に到っては、
事務所の一室にカンヅメにされ、
さらに色んな人から散々ダメ出しという憂き目に遭い、
挙げ句、全部人の書いた訳の分からない歌詞にされ、
でも名前は自分という業界の洗礼を浴びる(笑)。

んで、これがトラウマになって、
その後はまるでロクに歌詞が書けなくなるという。
だってさあ、
「崩れそうなオレンジ色に揺れる強がり」
って何だよなあ(笑)。

せめてもの反抗として、
タイトル決めの時に僕が出した「another」を採用させる。
もちろん「僕じゃない誰か」がつくったんだよ、
という意味を込めて(笑)。

「feel what?」の「stream」もそう。
詞も曲も原型とどめないほど散々いじくり回されて、
何の思い入れもないまま「流れ」で出来ちゃったから。

「brown eyes」は京太郎のバラードをオーケストラアレンジを加えて再REC。
歌入れでリズムとるのに苦労したなあ。
この頃はウィスパーがまだヘタクソで、
何回もとりなおした…はずなんだけどなあ(笑)

「key」はjunichiが昔やってたバンド
「sleepy slot machine」からのアレンジ。
シュンスケがサビを換えて、僕が詞を換えて、
メロを換えて…ってやってたら
まったく別の曲になっちゃった(笑)。
でもこの曲はRebirthが一番得意なことをやってる感じで、
自然体で良いよね。やってて楽しいし。

★ 1st album「feel what?」(2004/7)より

「dummy」

「very very very」

「last scene」

《vo.ibuki/Gt.shunsuke/Gt.isaki/Ba.ichi/Dr.junichi》

この頃、僕はバンド内外で勝手に孤立感を深めてて、
いま振り返っても、ちょっとメンタルやられてる感じあるんだよね。
当時やりとりしてたメールとか、かなり病んでる(笑)。
なんかすっごい人間不信になってたんだよね。

歌詞ももうどうしようもなく後ろ向きのものしか出来なくて、
事務所からはポンコツ扱いだわ、
メンバーからは疎んじられるわで、
最後は僕抜きでどんどんRECが進んでった。

そんな中でもシュンスケだけが心配してくれて
(この頃は本当に面倒かけた)、
夜中に一緒にスタジオで煮詰めたりしたのが思い出に残ってるなあ。
とにかく自信をなくして卑屈になってたから、
ワンフレーズずつ、これでいい?みたいな感じで進めてね。
でもそれがよかったのか、この3曲みたいな佳作も出来た。
ただ、図らずもこの制作過程で露呈してしまった感はあるね。
僕が商業ベースに乗れるほど
タフで才能豊かな作り手ではないという限界を。

★ Final works「妄想radio vol.4」(2005/7)より

「happy but hungry」

「理想妄想show」

事務所も離れ、退散も決まり、
実に伸び伸び自由につくっているのがよーくわかるゲンキンな音源(笑)。
思えばRebirthは「商業ロック」を標榜し、
junichiを中心とした、
「メジャーになろう」「売れよう」=「人気者になろう」という、
いわば前向きな下心とも言うべきものが、
わかりやすいポピュラリティを生んで、
インディーズではある程度の支持を得られたのだと思う。

でも、一方でそれが呪縛になってしまって、
僕みたいな大衆性アレルギーのアマノジャクが
流れに乗れず完全に孤立してしまう構図も生んだ。

Rebirthはたぶん、
学校やサークルの人気バンドにはなり得ても、
大衆社会の消費モデルの一角をなす
「メジャーバンド」にはなれなかったかもしれない。
Rebirthとは、音楽的には未熟な5人が、
客席とひとつになって生む奇跡的な調和。
それはよく言えば
「近所の面白いお兄ちゃん」や「人気者の先輩」であり、
悪く言えば「単なる内輪ウケ」でもあっただろう。

でも、それで良かったんだと思う。
僕にはあれしかできなかったろうし、
いまやり直したとしてもきっと同じだろう。
後悔はない。

それを証明するかのように、
僕らは退散してからもなお、こんなにイイライブをやれる。

「last scene(live 2009)」

2005年の退散から11年、
その間に「再結成ライブ」は5本もやった。
その都度、ちゃんとお客さんも来てくれるんだから、
インディーズでは珍しいよね(笑)。
だから「商品」にはなれなかったけど、
ちゃんと「記念品」にはなれたんだよ^^

好評だったら、他の曲もアップしてこうかな。
リクエストがあったらどうぞ^^
Comments (6)
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