いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

教室に於けるサンタ論争へのひとつの解決策

2015-12-17 22:58:28 | せんせいとよばれて
小4から中3までという、
一番おもしろい期間を親御さんとシェアさせてもらえるこの仕事。
わずか6年間でありながら、
この間の心身の成長は言うに及ばず、
価値観の変わりぶりにも目を見張るものがある。

ほんとにおまえあのチビか?と思うような変貌を遂げた子に、
ふと昔と変わらぬ所作を見つけて、
そのアンバランスを楽しむもよし。
まーったく変わらないようでいて、
意外なところで着実に成長してる、その変化を味わうもよし。

象徴的なのがクリスマス。
純粋にプレゼントを待ち焦がれる年齢から、
受験勉強の合間にささやかなデートを目論む年齢まで。
かつては毎年、小学生の教室で気を遣っていたサンタ論争。
あるときから下記のような応対に統一し、
迷いがなくなりました(笑)。

Q.サンタはいるの?いないの?あれ親だよねえ?
A.サンタはいま「した」。

君たちが小さな頃までは、サンタは来ていました。
君たちが実在を疑うのもわかります。
最近は来ていないところがほとんどでしょうから。
ただ、君たちは何か大事な前提を忘れていませんか?
サンタは心のきれいな、イイ子の所にだけ来るのです。

しかるに昨今の君たちは、物欲にまみれ、親を疎んじ、
オトナを忌み嫌い、周囲にあまねく疑いの目を向け、
あまつさえサンタにまで検索の手を伸ばし、
クリスマスと言えば何をもらうかという一点のみに固執し感謝もない。

これではサンタが現状に絶望し、
仕事のモチベーションを失うのも無理はありません。
ということで、君たちの一部にはサンタは数年前から来ていません。
でも、あんまりに可哀想だということで、
ご両親がサンタのふりをして毎年用意してくれてるんじゃないですか。

だいたい、君たちはまだいい方です。
その昔、我が近藤家ではリキッドサンタというのが来ててだね…(以下略)