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馬医者残日録

サラブレッド生産地の元大動物獣医師の日々

注射針の太さ

2007-07-28 | How to 馬医者修行

P7010467 昔は、大動物獣医師は18Gの注射針ばかり使っていたような気がする。

私は、マイシリンのような懸濁液も、粘度のある注射液も、18Gで注射することはない。

針は少しでも細い方が痛くないに決まっている。

マイシリンだと19Gを使うことが多い。

他の薬は20Gで注射することが多いが、量が少ない注射のときは22Gも良く使うようになった。

注射するときに馬が嫌がることも減るように思う。P7010468

馬の注射はゆっくり針を刺した方が良いと思っている。

頚を触らせる馬ならまず問題なく注射できる。

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私が獣医師になった頃、まだガラスの注射器も使っていたし、留置針はなかった(使っていなかっただけか?)。

今は点滴も、針が抜けるのを心配せずに行うことができる。

便利になったもんだ。

留置針も太さ、長さ、いろいろそろっている。

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ただ、まだ18Gの針しかおいてない診療室を見ることがある。

細い針、使ってみませんか?


4 コメント

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はじめまして。専ら牛の診療をしておりますK.Oと申... (K.O)
2007-07-28 22:07:59
はじめまして。専ら牛の診療をしておりますK.Oと申します。注射針は18Gと20Gを車に積んでおりますが、ほとんど18Gを使用しております。ただ、針の「長さ」は18Gに関して1 1/2と5/8を準備しております。5/8は主に筋注や薬剤を生食で溶解する等、バイアルのゴムを何度も刺入する際(注射時に新品の長い針で静注したり)、輸液に混入する際に重宝しております。また、黒毛の親牛のワクチンは、まったく動かない保定よりも、パンッと一瞬で終われる事の方が必要とされていると感じていますので、やはり18G5/8を使用しています。23Gでも、ものすごく痛がりますので…。
18G2 1/2の留置針は子牛には長すぎますので、2インチを使用したり(20Gではコシが足りない?)
やはり、診療対象により違うのでしょうか?それとも私だけ特別?
勝手な疑問で申し訳ないのですが、筋注の深さと効果には差があるのでしょうか?あと、太さで痛さは変わると思いますが、長さで痛さは変わるのでしょうか?
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犬猫にも使えるように23Gが殆どですが、でワクチン... (sutemaru)
2007-07-28 22:46:59
犬猫にも使えるように23Gが殆どですが、でワクチンなどはごまかしなら馬でも打っていますが、馬はまず殆ど判っていないです。嫌われたくないから打った事も覚えて欲しくないもので(^^ゞ
最初の頃すごく暴れていた子も、今では殆ど暴れないまま終わります。刺しバエの方がきっと痛いと思います(^_^)v
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>K.Oさん (hig)
2007-07-29 01:26:49
>K.Oさん
 はじめまして。コメントありがとうございます。
 長さにもこだわっておられるようで、良いことですよね。牛は皮膚が硬くて厚いので、細い針だと刺さらないでしょう。私の話はあくまで馬の話です。

 筋肉でも、部位によって吸収の速さはことなるかもしれませんね。私は臀筋に筋肉注射するのを好みません。トラブルがあったときに、上向きの傷になるので治りにくいし、どうも吸収が悪いような気がするからです。

 針は先端が刺さってしまえば、深くいれるときにはそう痛そうではないので、長い針が痛いということはないように思いますが、どうなんでしょ?
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>sutemaruさん (hig)
2007-07-29 01:30:59
>sutemaruさん
 最近、馬にドミトールをうつのに24Gを使うことがあります。ただ、液量の多い薬だと吸うのに手間取るのと、静脈注射では血液の戻りを見るのが見にくいです。
 
 細い針を使うときにはシリンジも細い物をつかうと、注射しやすいと同僚が教えてくれました。
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