馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

午前も午後も骨折治療

2021-07-22 | 整形外科

午前中、準急患。

前日、中足骨内顆を骨折してしまった2歳馬。

lag screw 2本で内固定。

午後、血液検査業務のあと、

3.5ヶ月の黒毛の中手骨骨折。

3ヶ月前にも来院していて、そのときはそのままのキャスト固定で良いだろう、と判断された。

陥入癒合するようになって、3ヶ月経ってキャストを外したら、外側の皮質が崩れてしまった。

LCPを使って内固定した。

すっかり患肢、とくに骨折部より遠位は骨量が減ってしまっている。

新生子牛は、1ヶ月以上負重させないようなキャスト固定をするのは良くないのかもしれない。

                  -

夜は、なでしこのサッカーを観ていたら、疝痛で呼ばれた。

開腹手術歴のある当歳馬。

癒着をもとにした空腸捻転だった。

索状物(索とは綱、ロープ、ヒモ)が切れて、腸間膜に孔が開いたが絞扼はほどけた。

                ////////////////

暑い~

もう6日、夏日が続いている。

はぁ~はぁ~しちゃうよ



6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (はとぽっけ)
2021-07-22 12:11:40
 子牛のキャスト使用期間も骨折治療のガイドラインに盛り込んでください。そういうのを作成する予定があるとは聞き及んでいませんが。

 オラ君、へそ天グデグデと見せかけてその後ろ脚はいつでもビューンな体勢ですね!首に保冷剤巻いてくれの催促とか穴掘りとか冷たいお水もらったらぬるくなる前に浴びたりひっくり返したりしてぬた場を作る。は、なしですか?あらまぁ、おりこうさんですね。暑中お見舞い
返信する
>はとぽっけさん (hig)
2021-07-22 19:29:44
2ヶ月以上はキャスト固定しない方が良いとか、1ヶ月以上キャスト固定するなら少しは荷重させてやることを考えるとか、知見とされていくことが必要なのかもしれません。

アルミの板もあるんですがね、冷たいんですが寝るのを嫌がります。水をかけられるのも嫌。案外暑さを楽しんでいるのかも!
返信する
Unknown (zebra)
2021-07-23 07:19:02
牛のほうクッシング入ってそうですけど如何ですか。
被毛といいあまり通常の個体ではないと思います。

暑さですら構ってもらえるネタに考えているのかもしれませんね。
返信する
>zebraさん (hig)
2021-07-23 19:27:39
どういう外見からでしょうか?骨は異常に軟らかかったですが、負重していないせいでしょう。成長は遅れています。

あんまり暑いとね~かまってやれないです。
返信する
Unknown (zebra)
2021-07-24 07:32:53
発育不良と別にすすんでも良いのに3ヶ月経ってなお生まれたままの被毛であったり、皮膚の弛みであったり、そもそも発育としてどうなのであろうと見受ける部分であったりします。
しかしながら幼齢のクッシングを外観で判断しろというのは無理な話で、骨折が治らないという経過から仮説を立てるならば、という所です。
この辺の確定は馬の先生の方が得意なのではないかと存じます。
黒和は先天的なのか胎生終了とともに進行するのか分かりませんが(視床下部からの)脳下垂体トラブルはままある様です。

そう思ってくれているのが嬉しいという恋愛感情があるかどうかは知りませんが笑楽しそうで良いですよ。
プレッシャーに感じる人間には飼えないです。
返信する
>zebraさん (hig)
2021-07-25 04:25:22
体重は月齢の割に軽いのですが、長引いたキャスト固定のせいだと思います。患肢には当然筋萎縮があり、体の他の部分も筋肉が発達しておらず、体重が少ないのも仕方ないでしょう。キャスト固定せず、痛みも早期に取れる内固定を勧める要因です。が、この子牛は中手骨骨折、キャストで治ってもらいたかったです。

暑いからエアコンつけろとか、避暑に連れて行けとか、言わないんですよ。ひたすら、はぁ~はぁ~耐えてます。
返信する

コメントを投稿