電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
【算盤を弾く】
【算盤を弾く】
図書館から借り出した映画 DVD の返却期限日になったので図書館に行き、観終えたのを2本返して新しいのを2本借り出した。
帰りに買い物を思い出してスーパーに寄り、レジを通ったら店員が一瞬間をおいて
「三千円のお買い上げになります」
と言う。こういうピッタリは珍しい。
8%の課税分を含めて三千円ちょうどの買い物を、欲しいものを選びつつ意図的にするのは、言うは易く行うは難い。
鶴見俊輔と関川夏央の対談にこんなことが書かれていた。
関川 和算の話ですけどね、印象深く覚えているのは、司馬遼太郎さんが数学ができなくて旧制高校に行かなかったことです。それが、司馬遼太郎を司馬遼太郎たらしめた理由かと思いますが。お父さんが非常に計算の上手な商人だったらしいですね。
鶴見 薬屋でしょう。
関川 ええ。中学のときに、司馬さんができない平方根の計算を、お父さんがそろばんで簡単にやっちゃうんです。 「答えはこうだ、理屈はわからんが」と寂しそうにいう(笑)。司馬さんは、「ああ、これが日本の庶民なんだ」と思ったそうです。
鶴見 そこから、司馬さんが出てくる。
関川 父親の寂しげな表情を語る口調に、わたしは司馬文学の出発点を感じました。
(鶴見俊輔・関川夏央『日本人は何を捨ててきたのか』筑摩書房)
「8%の消費税を含めて三千円ちょうどになるような買い物をせよ」と言われたら、「ええと税を含むってことは、部分を全体で割ってやればいいんだからまず三千円に軽減課税税率の八分を掛けて、それを十割八分で割って、それを三千円から差し引いた 2,778 円を原資にして、このお醤油が 648 円……」(パチパチ)などと考える前に指が動いて、そろばん片手に難なくできてしまうのが日本人なのだろう。
2024 年 1 月 28 日 千石図書館前の花壇
六義園正門前から見た富士山
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20 音オルガニートで
20 音オルガニートで映画『風と共に去りぬ』タラのテーマ Gone with the Wind Tara's Theme
作曲/M.スタイナー
20 音オルガニートで朝日のあたる家 The House of the Rising Sun
アメリカ民謡
20 音オルガニートでロッホ・ローモンド The Bonnie Banks O' Loch Lomond
スコットランド民謡
を公開。
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静岡から見ると雪はそうでもないのに・・・と思っていたところ、昨日たまたま見たTVのローカル番組で、富士山は西風の影響を受けやすく、したがって、西側は積もりにくく東側により多く積もるということを言っていました。
静岡側から見ることのないような富士山の雪に妙に納得しました。
先日思いがけないいただきものが届きました。どうもありがとうございます。春がきたようです。