電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
◉パティ
2018年8月18日
僕の寄り道――◉パティ
週末の老人ホーム面会訪問。
電車内の中吊り広告を見て妻が小声で
「パティって細かく切った牛肉をまとめたもののこと?」
と聞くので
「ううん、牛肉以外でもそう呼ぶと思うんだ」
と自信がないので小声で答える。
アメリカのパティはフランス語のパテ(pâté)なので、肉でも魚でも細かく刻んでまとめたものであるはずなのだけれど、パテとパティでテリーヌとハンバーガーを思い浮かべると大声でそうは答えにくい。
ハンバーガーといえばバンズもパンと同義の bun(バン)のことでで、「バンズってなに?」と聞かれたら「パンの複数形のことだよ」と答えてもいいはずなのだけれど大きな声で答えにくい。
国自体がでかいアメリカが勝手に「バンズ」を三層に切って上から「クラウン」、「クラブ」、「ヒール」と呼ぶ、と言えば自ずから大声で言ったことになるので、アメリカ人がこうだと言えばそうなのだろう。「この広告いっぱいあるけど誰がお金出してるの」と聞くので「アメリカ…。」と省略して答えておいた。まあいい。
帰宅して明日の住民交流会の打ち合わせを終え、晩酌でいっぱいやりながら
「最近ピザのクラストのことをドウって言うけど、ドウは dough なので、ピザの台だけじゃなくバーガーのバン(bun)も、中華まんのバン(bun)も、和菓子屋の酒饅頭のバン(bun)も、その元になる小麦粉を練った生地のことを指してドウ(dough)と呼ぶはずなんだけど」
と全米 400 社以上もある(!)新聞社に赤い顔して反駁するトランプ氏の映像を見ながら付け足した。
こ う 言 え ば そ う い う 事 と 馬 肥 ゆ る
(2018/08/18)
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子どもの頃、家で母がドーナツ(穴なしの丸めただけの形も味も素朴なもの)をつくるとき、ドウを揚げると言っていたのでドウという言葉を覚えました。