▼井戸のある行き止まり

 

 東京都区内のように土地の高低が複雑に入り組んだ坂の多い町だと、平地は平地、高台は高台が勝手に平坦な土地を拡げていくと、最後は高台と平地の境界である斜面がなくなって垂直な壁のある町になる。



文京区千石二丁目の井戸



 垂直な壁に突き当たってその先に行けない袋小路の突き当たりに手押し式のポンプがあった。ちゃんと水が出て実用の役に立っているようなのだけれど、かなり年季が入っているので昔からここにあるのかもしれない。



文京区千石二丁目の袋小路



 突き当たりの壁の上には巨大マンションが建っているのだけれど、工事の際に良く水脈が損なわれてしまわなかったものだと思う。行き止まりと巨大なコンクリート建造物とと手押しポンプ井戸が共存する東京らしい風景がここにあり、こうしてみると斜面というのも実は大切なものだなと思う。

 

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